悲願のメダルへ!水谷隼
・2度目の五輪だが
――前回は出場することがうれしかった。今回は結果を求める。卓球は世界ランクが高いと自動的に五輪に行ける。最初から五輪で戦う気持ちでやってきた。(シングルス3回戦敗退の)北京の悔しさは忘れていない。悔しさを晴らすのはロンドンしかない。
・社会人になって迎える五輪は
――学生の時は卓球部のみんながいたが、今は1人で五輪のことを考えて準備しなければいけない。
・環境の変化は
――大学の時の方がしっかりした練習ができた。今は練習相手が見つからなかったり、まだ慣れていない。
・五輪はどんな大会か
――4年に1度だし、メディアの注目度が全然違う。メダルが取れれば関係者にも、一般の人にも卓球の魅力を伝えられる。競技の発展につながると思う。
・世界ランクが北京から上がって7位になったが
――アテネで優勝した韓国の選手も当時、7位だった。トップ10にいる選手は誰にでもメダルや優勝のチャンスがある。自分もそういうメダルを取れる位置にいるという自覚がある。メダルは絶対目標。メダルを取らなければ出場する意味がない。
・中国選手がメダル獲得への壁ですね
――中国とやったら実力で劣る自覚がある。より攻撃的に多少リスキーなプレーをしていろいろな形で崩したい。
・五輪を一言で表すと
――終着点。年間で何十試合に出るが、そこで勝つことが目標ではなくて成長したり、経験を積んでオリンピックで一番いい結果を残すことが大事。そういう意味で五輪は目的地。そこで結果を残したいと思っている。
◆水谷隼(みずたに・じゅん)1989年静岡県生まれ。両親の影響で5歳から卓球を始める。中学2年次に全日本選手権ジュニアの部史上最年少で優勝。青森山田高2年次にはドイツの名門ボルシア・デュッセルドルフに入団した。全日本選手権では男子単5回、複5回優勝。世界ランクは現在7位。左シェーク裏裏。明大政治経済学部在学中。172㎝・66㎏
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