
平井OWSで日本代表獲得/ジャパンオープン2011
平井(政経3)が世界水泳、そしてユニバーシアードの日本代表に選ばれた。ロンドン五輪出場という夢に向け、ついに大きな一歩を踏み出したのだ。
代表選考会を兼ねた今回のジャパンオープン。既に代表入りが決まった北島康介(アクエリアス)など日本のトップスイマーが多数出場し、多くのメディアが注目した。そんな中、平井はOWS(オープンウォータースイミング)に出場し、2位に1分以上の差をつけトップでゴール。見事、日本代表の座を勝ち取り、全国にその名を轟かせた。
平井とOWSとの出会いは大学1年次。これまでいくつもの国際大会に出場し、結果を残してきた。昨年のW杯ではアメリカの練習に参加し、最先端のOWSを経験。着実に力を付けてきた。今大会の直前にも、当時練習を共にした故・クリッペン選手(アメリカ)の追悼試合に参加。今回の選考会では「クリッペンを思いながら泳いだ」と世界への切符をつかんだその手には碕クリッペン鷺の名が刻まれていた。
本来は海や川で長距離を泳ぐOWSだが、時季に適した場所がなく、50mプールを100往復することで1Kmを競った今大会。世界のOWSをその目で見てきた彼にとって、納得のいく環境ではなかったが「強いやつはどこでやっても強いことを証明するために、やるしかない」とただ優勝だけを考え、泳いだ。そして碕日本代表鷺その4文字を追い求め、彼はここまで泳いできた。
いつの日かトップスイマーたちと同じフィールドに立つことを夢見てきた平井。彼らの仲間入りを果たした今「やるだけの価値はある。可能性はゼロじゃない」と世界の舞台でも強気な姿勢が彼らしい。世界水泳では10位に入った選手にロンドン五輪の切符が渡される。「やるからには10位以内でロンドン」。自身の夢へ、扉は今開かれた。
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