
夢はロンドン五輪
競泳選手として活躍している平井康翔(政経3)。彼はオープンウォーターという水泳競技にも積極的に取り組んでいる。そして2月中旬、オーストラリアで行われた大会(ノース・ボンダイ・クラシック2011)に出場し、国際大会初優勝を飾った。
北京五輪から正式に種目になったオープンウォーター。海や川などの自然の水の中で長距離を泳ぐ競技だ。平井は大学1年生の時、初めてこの競技の大会に出場。そして優勝したことがきっかけで、本格的にオープンウォーターに取り組むようになった。
今大会には水泳選手だけでなく、海をよく知るライフセーバーやトライアスロンの選手も参加した。平井はそういった選手に負けないために、現地に着いてからは海に慣れることに徹した。オープンウォーターは大会当日の天候によって波の状態が変わり「速く泳ぐという技術だけでは上位は狙えない」。そのため平井は波に乗って泳ぐ感覚をとらえるためとパドリングで上半身が鍛えられるサーフィンを選ぶ。「毎日3時間くらい夢中でサーフィンをした」ことが実を結んだのか、出場した2種目で見事優勝。平井はこの大会で「(昨年の)ジャパンオープンよりも確実に技術面は上がっている」ことを実感した。
オープンウォーターでの夢は、第一線で活躍している日本人選手がいないため「日本人の第一人者になりたい」。だが、日本ではプールメインで練習している平井。自然を相手にするオープンウォーターと競泳を両立させることに限界を感じることもある。しかし平井はこれらの夢に向かってこれからもあえていばらの道を突き進む。
◆平井康翔 ひらいやすなり 政経3 市立船橋高出 175cm・73kg
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