インカレ準V 平井

2010.09.21

 シルバーの靴とスパンコールリュック、サングラスはなぜか二つ。髪色はもはや金を超えている。しかし、インカレで400㍍自由形2位と表彰台を飾った彼こそ、水泳部のエースこと超個性派スイマー平井康翔(政経2)だ。

エース超個性派スイマーのギャップ

 ファッション、音楽、ピストバイクにDJ機材。「水泳だけに見られるのは嫌」と多彩な趣味を持ち「やってなさそうに見えてやるときはやる」。そんなギャップが彼の格好いいところだ。「カルチャーを分かってる」と尊敬するのはスノーボードの國母和宏選手(チームミナミ)。「自分も違う分野で活躍できる人になりたい」と話す彼は、インカレで「明治が一番格好いい」というスニーカーのデザインを手掛けた。

 一見近寄り難いオーラを醸し出す平井だが、見た目からは想像できない迫力のある泳ぎを見せる。「争うことが好きな選手」(益田・商2)と常に自信を持ってレースに臨み、練習でも一度決めたことは納得するまでやり通す。昨年は海外合宿に参加し、北島康介選手(日本コカ・コーラ)と練習を共にした。「通用するところもあって自信がついた」とトップスイマーたちと肩を並べる日も遠くないだろう。

 個性全開の自由人。しかし「水泳で成り上がりたい」その心は本物のスイマーだ。平井は今月20日からオープンウォーターの世界大会に出場する。夢はロンドン五輪。競泳とオープンウォーターで出場という日本人初の快挙に挑む彼は、夢に向かって大きな一歩を今踏み出す!