個人技と連係プレーで魅了する、ピッチの支配者

2009.04.01

 林陵平(平21商卒・現東京ヴェルディ)、橋本晃司(平21政経卒・現名古屋グランパス)、2人の攻撃のタレントを失った本学に、3人の救世主が入学した。FC東京ユース出身の岩渕良太(文)、三田啓貴(政経)、山村佑樹(政経)だ。ユース時代、多くのタイトルを獲得した3人が、次は大学の舞台を席巻する。

それぞれの持ち味

 岩渕は、鋭いゴール嗅覚(きゅうかく)と裏からの抜け出しで得点に絡む生粋のストライカー。その岩渕とユース時代2トップを組んだ山村も、高いシュート精度と決定力を誇る実力派FWだ。そして三田からも目が離せない。MVPに輝いた日本クラブユース選手権では、抜群の運動量とスピード感溢れるドリブルで常に中盤を支配した。個々の実力はもちろん、3人の連携も抜群だ。決勝で見せた、三田と山村のワンツーからの得点をはじめ、3人の息の合ったプレーは数々の重要なゴールを生み出してきた。

 また、「何でも言い合える仲です」(山村)と、プレー外での相性もバッチリ。「3人一緒だからというのも、(明治に入学した)理由の一つ」(三田)と言うほどだ。彼らのコンビネーションは今後必ず明治の武器になる。

プロへと通じる道

 3人には、FC東京でプレーするという共通の夢があった。しかし年代屈指の技術を持つ彼らでも、ユース時代はその夢をかなえられなかった。

 プロになるにはメンタル面など、まだ課題が多いと3人は話す。しかし「一人の人間として成長させる」がモットーの本学サッカー部でなら、多くの課題を解決できるだろう。神川監督も「将来は9番、10番、11番を背負ってほしい」と大きな期待を込めている。3人のコンビネーションときずながあれば、どんなことでも乗り越えられるはずだ。プロ入りへ向け、まずは自分たちの力を存分に発揮し、数多くのゴールをチームにもたらしてほしい。

◆岩渕良太 いわぶちりょうた 文 FC東京ユース出 172㎝・60㎏ 日本クラブユース選手権優勝
◆三田啓貴 みたひろたか 政経 FC東京ユース出 173㎝・62㎏ 日本クラブユース選手権優勝
◆山村佑樹 やまむらゆうき 政経 FC東京ユース出 169㎝・68㎏ 日本クラブユース選手権優勝