仲間思いの熱きランボー・藤田主将
前期リーグ10位から後期5位まで巻き返し、見事復活を遂げた本学。その中心には常にチームのことを考える藤田優人主将(法4)がいた。
負の連鎖の日々
前期に行われた流経大戦。強豪との一戦の後、ピッチにうずくまる藤田の姿があった。6失点での惨敗は前期の本学を象徴するかのようだった。前期はわずか2勝。この低迷の一因はまとまりにかける4年生にあった。「ランボー」の異名を持つ熱い性格の藤田は、熱血指導で徹底した規律と厳しさをチームに浸透させようとした。だが方針に対する意見のずれ、将来のビジョンの違いから4年生はバラバラに。勝てない、思いは伝わらない。悪循環は続いた。
チームは一体に
そんな現状を変えるべく、藤田は副主将の林(商4)らとともに、今まで以上に4年生ミーティングを開いた。「まじめにできないならもう辞めろ」。時にはそんな厳しい言葉をぶつけることもあった。しかし本音を語り合ったからこそ、「(試合で)最終ラインから前線まで同じ考えを持てるようになった」。インカレ出場こそ逃したものの、藤田の努力は結果として表れ、後期はし烈な上位争いを演じた。「チームのためなら自分は嫌われてもいい」。チームを変えたのは藤田のいちずな思いだった。
大学での彼の戦いは幕を閉じた。しかし既に東京ヴェルディ入りが内定している藤田。Jリーグへ、そしてその先の世界へ――。彼の熱き挑戦は続く。
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