
4年以内に日本一になる!~海老沼、兄を超えて世界の舞台へ~
3年前、個人インカレ連覇を成し遂げた海老沼聖(平19法卒・現警視庁)の弟・海老沼匡(商)が柔道部に入部した。
兄の存在
「柔道が大好き」。海老沼は、何度もこの言葉を口にする。柔道に対する情熱は人一倍。幼いころから「自分が世界に出ることを信じて疑わない子だった」(講道学舎理事長・持田治也氏)。そんな彼の「あこがれであり、目標だった」のが兄の聖だ。兄の試合を観客席から眺め、記録を付ける――。努力家の弟は、兄の背中を見ながら自身の技を磨き続けた。
自分の道
しかし、世田谷学園高の主将に就任したことで転機が訪れる。頼る存在から、頼られる存在へ。周囲の環境の変化は、彼に一つの決意をもたらした。「あこがれのままじゃだめだ」サ主将としての自覚が兄との決別を決心させた。その瞬間、それまで「兄の道をたどっていた」(持田氏)少年は、ほかの誰のものでもない「自分の道」を歩み始めた。
「大学2年までに学生王者、卒業までに日本一になる」。偉大な兄だからこそ、超えることに意味がある。もちろん、そこで立ち止まるつもりはない。兄を超えて、その先の世界へ。海老沼匡の挑戦が始まる。
海老沼匡 えびぬままさし 商 世田谷学園高 170cm・66㎏ 全日本ジュニア選手権3位
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