
高校生最速ランナー・鎧坂
古豪・明大競走部を復活させるのはこの男しかいない。鎧坂哲哉(営)。一見すると普通の大学生だが、彼は古豪・世羅高を32年ぶりの日本一へと導いた立役者だ。
古豪を名門へ導く男
「世羅高校同様、古豪と呼ばれる明治大学でも優勝したい」。世羅高は過去4度、全国高校駅伝を制しているが、鎧坂入学当時は、同大会への出場が危ぶまれることもあり「古豪」の名に甘んじていた。しかし鎧坂が入学し、1年生ながら主力として活躍すると世羅高は2位に躍進。さらに翌年、彼は3区で逆転の快走を見せ、32年ぶり5度目の優勝に導く。見事、チームを「古豪」から「名門」へとのし上げた。
また鎧坂は、高校3年次には主してチームをまとめ、さらに個人では5000m14分00秒8の日本人高校生最速タイムを残した。人望・実力を兼ね備え、努力家で誠実な鎧坂。これからの明大競走部を支える選手となることは間違いない。
努力の先にある答え
「1年目から戦力になって一種の火付け役になってほしい」(安田・情コミ3)と周囲から大きな期待が懸かる鎧坂。今後は「高校時代のタイム、プライドは捨てる」と慢心のかけらもない。「継続は力なり」。この言葉を心に置いて努力を続ける彼が、古豪・明治を名門復活へと導いていく。
鎧坂哲哉 よろいざかてつや 営 世羅高 165cm・50kg 06年全国高校駅伝大会優勝
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