
「プロになるためにメイジに来た」 新守護神・高木
関(平20法卒・現ベガルタ仙台)という守護神が抜けたサッカー部。そこにユースでも実績を残してきた、頼もしいルーキーがやって来た。数ある選択肢の中から明治を選んだ高木駿(文)。それは幼いころからの夢をかなえるための決意だった。
春休みの八幡山グラウンド。試合中その最後尾で人一倍声を張りゴールを守る高木。身長は180cmとキーパーとしては決して大きくない。それでも持ち味の瞬発力は足りない身長を補って余りある。
その瞬発力を武器に、高校時代はヴェルディユースで活躍してきた。1年次には日本クラブユース選手権、高円宮杯全日本ユース選手権の2冠を達成。高円宮杯全日本ユース選手権では、現在日本代表の安田理大(ガンバ大阪)のシュートを止めチームを勝利へ導いた。さらに昨年はU―18日本代表候補にも選ばれ、その実力に疑う余地はない。
明治を選ぶ
プロになることが夢だ。しかしその壁は高く「今のままの自分では活躍できない」と出場機会を求め大学という道を選んだ。サッカーを続けたい一心で、同じヴェルディユース出身の小林(政経2)やコーチに明治の話を聞いた。自らを鍛え上げる厳しい練習、寮とグラウンドが近く充実した施設、さらに練習試合で目にした、ひたむきにサッカーと向き合う部員の姿。そんなあらゆる環境が高木をひき付け、「ここでならサッカーに集中できる」と心を決めた。
譲れない夢
高木には「プロになる」という確固たる目標がある。幼いころからの夢は大学入学とともに一層強まった。「関は自らの目標を定めた3年次から急成長した」(神川監督)。すでに目標を持つ高木なら必ず伸びる。たとえ大学という道が遠回りでも、その先にあるものを高木は見失わないだろう。高木の強み。それは経歴や能力よりも、意志の強さにある。「ここに来たことに迷いはない」。自らの未来を見つめ、そう言い切る高木が明治の新たな守護神となる。
高木駿 たかぎしゅん 文 都立麻生高(東京ヴェルディ1969ユース) 180cm・74㎏ 全日本ユース選手権(U―18)出場
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