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表彰台には一歩届かず 松田の最高順位4位で終える/全日本学生選抜選手権
卓球 2023.11.27大会最終日となった2日目は、予選リーグを勝ち抜いた16人で決勝トーナメントが行われた。明大からは宮川昌大(情コミ4=野田学園)、松田歩真(商3=野田学園)、山本歩(商3=出雲北陵)が出場し、初戦で山本との明大対決を制した松田が4位という結果を収めた。 ◆11・25~26 全日本学生選抜選手権(きびじアリーナ)▼男子シングルス決勝トーナメント松田――4位宮川、山本――ベスト16 ベスト8を懸けた明大対決を制したのは松田であった。「相手(松田)の方が格上だったので、自分から向かうことを意識した」(山本)。その言葉通り果敢に攻めゲームカウント2-0とリードしていたが、予選リーグで全勝という圧倒的な強さを見せた松田が徐々に本領を発揮。1ゲームを奪い返し勢いづいた松田がそのまま山本に追い付き、勝負の行方は互いに負けられない最終ゲームに。点を取り合う互角の戦いとなったが「手の内を知っていたのでやりづらい気持ちもあったが、踏ん張ることができた」という松田が11-8で山本を制し、2回戦へと駒を進めた。 同じくベスト8を懸け決勝トーナメント初戦に臨んだのは、明大勢で最年長の宮川。相手の中村(愛知工大)は「高校の時によく試合をした選手で、負けたことがなかった」(宮川)という。しかし今大会では1ゲーム目から苦戦を強いられる。相手に連続ポイントを重ねられ、第1、2ゲームを続けて落とす展開に。それでも宮川はエースとしての意地を見せ、得意のフォアハンドで着実に点を重ねると第3ゲームを奪い返した。しかしそのまま逆転することはかなわず、ゲームカウント2-4で敗北。初戦で姿を消した。 唯一明大勢でベスト8に進んだ松田は順調に点を重ね勝利を収め、準決勝に進出。しかしここで今大会王者・小林(日大)に圧倒的な力の差を見せつけられストレート負けを喫する。松田の最後の戦いは3位決定戦となった。対する相手は、全日本大学総合選手権・個人の部(以下、全日学)で宮川を下し優勝した岡野(朝日大)。フルゲームのジュース戦にまでもつれこむ激闘となった。強敵を相手に「気持ち的にも体力的にもきつかったが、最後まで頑張った」という松田。長いラリーを制しポイントを重ねる場面もあったが、ジュース戦の末惜しくも敗戦し、最終順位4位で今大会の幕を閉じた。 しかし戦いはまだ終わらない。1月には全日本選手権(以下、全日本)が待っている。「悔しかったがいいプレーもできたので、練習を重ねて全日本でランク入りしたい」(松田)と選手たちは前を向く。今大会で得た収穫を胸に、全日本ではさらに良い結果を見られることを期待したい。 [下元天花] 試合後のコメント宮川――敗因は何だと思いますか。 「今年目標として、関東学生(関東学生選手権)優勝と全日学優勝という二つを掲げていました。関東学生は優勝できましたが全日学の決勝で負けてしまって、 その悔しさがずっと自分の中で今も残っていて、この大会に対する気持ちが自分の中では少し弱かったのかなと思っています。それがやはりプレーに影響したのかなと思います」 松田――今日の試合を振り返ってみていかがですか。 「優勝を目標にやってきたのでそれができなくて悔しいです。でも全日学ですごく悔しい思いをしてその分結果を残せたので、それはうれしく思います」 山本――良かったところと改善したいところを教えてください。 「良かったところは、レシーブからの展開が課題だったので、そこで前に比べて点が取れるようになった点ですが、競り合いになった時に戦術をうまく変えることができなかったのが負けた原因かなと思います」 READ MORE -
(6)全カレ事前インタビュー/武田大周
バレーボール 2023.11.2711月28日から全日本大学選手権(以下、全カレ)が開幕する。おととしは1回戦敗退、昨年は2回戦敗退と満足のいく結果を残せていない明大。今年こそは一発勝負の怖さを克服し、全国の頂へ突き進むことができるか。選手たちのインタビューをお送りします。第6回は主将・武田大周選手(政経4=松本国際)です。 (この取材は11月22日に行われました) ――現在の調子はいかがですか。 「別にめちゃくちゃいいわけでもないし、めちゃくちゃ悪いわけでもないです。めちゃくちゃいい状態で試合に臨めたっていうのはあまりないのでいつも通りなんですけど、変に緩まないようにっていうのは怖がれてやっているので。良くも悪くもっていう感じです」 ――秋季関東大学1部リーグ戦(以下、秋リーグ)が終わってから1カ月間どのような練習をしてきましたか。 「ブロックレシーブのディフェンス面に関しては引き続きやってるんですけど、やっぱ課題として上がったのはブロックです。そのブロックだけを見たときに、他のチームより劣っている。ブロックの差がすごかったのでいろんな人に話を聞きました。ブロックは得点するシーンが1番印象にはあると思うけど、実際に試合をやっていてそんな何本もブロックがあるわけじゃないし1セットに1本あるかないかぐらいの確率なので。どっちかと言ったらミスを減らすのが最優先。止めるとこは止めるし、抜かすとこは抜かして拾うっていうのは、まあ今まで通り徹底してるけど、当たったボールがそのまま直接ミスになるケースが多かったのでそれを減らせるように、ブロック練習はそこに付け加えて練習しました」 ――主将として挑む最後の大会ですが、いかがですか。 「今まで去年、おととしよりも課題にちゃんと向き合ってやってきている部分はあるし、それが実際に結果に結びついてるところはあるんで、それをしっかりコートで表現して、最後1番いい色のメダルを取って終わりたいなと思っています」 ――カギを握る選手は誰だと思いますか。 「2人ぐらいいてもいいですか?(笑)やっぱり岡本(知也・政経3=五所川原工)と坂本(雄大・政経3=市立尼崎)の2人。得点源がその2人なので、2人の調子が良かったら勝てる。あの2人が潰れないように、自分が支えるのもそうだし後ろから鼓舞していってあの2人が何も気にすることなく、のびのびとやれるようにサポートしたいなと思っています」 ――今の明治の持ち味は何だと思いますか。 「やっぱり切り返しからの速いコンビが1番かなって思っています。それを試合で出せなかったら意味がない。口で言っているだけじゃダメだと思うので、しっかりコートで表現できるように。持ち味の速いバレーを出せるようにしたいなと思います」 ――ここまでの4年間を振り返っていかがですか。 「早かったなっていうのが1番ですね。3年間ここまで結果が出ずに来てるし。悔しい思いしかしてきてないので最後の1年に自分がキャプテンやっていろいろ変えてきていい方向に行っている部分は多いと思うのでそれが報われるか報われないか、神頼みにするんじゃなくてやってきたことをしっかり出せるようにちゃんと準備したいと思います。それが出せずに終わったら、それはその程度の努力しかできてなかったなっていう風になりますが、やることはやってきているので、4年間やってきたことを自分だけじゃなくて、チームとして出せるようにしたいなと思ってます」 ――試合を楽しむために心がけたいことはありますか。 「やっぱり1番はちゃんとした準備をすることだと思っています。相手が格下だからと下に見て自分たちがアップの雰囲気とか気抜けた感じでやるのも違うし。そういうところから締まった雰囲気で、常に早稲田とかそういう上のチームとやるつもりで準備したらしっかりやりたいこともできるし、怖さより楽しさの方が勝っていいバレーができるかなって思います」 ――全カレの意気込みをお願いします。 「やっぱり去年、おととしでああいう思いをしているのでって言ってやってきてるんで、あの時はちょっと口だけの部分はあったんですけど、今年に関してはやるだけのことはやってるし、みんなそれは結果に結びついて自信になっている部分はあるんで、過信せずに自信をもって。さっき工藤(有史・政経4=清風)が言っていたようにまず目の前の試合を勝たないと上には上がれないんで、気は抜かずに優勝して終わりたいと思います」 ――ありがとうございました。 [七海千紗]READ MORE -
(5)全カレ事前インタビュー/工藤有史
バレーボール 2023.11.2711月28日から全日本大学選手権(以下、全カレ)が開幕する。おととしは1回戦敗退、昨年は2回戦敗退と満足のいく結果を残せていない明大。今年こそは一発勝負の怖さを克服し、全国の頂へ突き進むことができるか。第5回は副将・工藤有史(政経4=清風)のインタビューをお届けします。 (この取材は11月22日に行われました) ――現在の調子はいかがですか。 「復帰して2週間ちょっとで動きに関しては全然大丈夫なんですけど、まだジャンプの方が全然戻ってないのでそこだけかなっていう感じです」 ――全カレには出場しますか。 「一応ベンチには入るのですが、その時の試合の状況を見てかなって思います」 ――ここまでの4年間を振り返っていかがですか。 「すごく早かったです。なかなか結果が出ないまま最後の試合になっちゃったけど、すごくいろいろ経験させてもらえたのですごく濃い4年間だったなと思います」 ――秋季関東大学1部リーグ戦(以下、秋リーグ)はスタッフとしての参加でしたが、どのような声掛けを行っていましたか。 「普段公式戦を外で見るっていうのがほとんどなかったので新しい視点っていうか、いつもとは違う視点で見て、いろんなことが分かったのでコートの中の人たちが気付けてないこととかを伝えようと思ってました」 ――工藤選手から見て秋リーグはいかがでしたか。 「リーグ通してすごくいい方だったんですけど、やっぱり勝たないといけない試合を落としてしまったり、これまでに比べたらマシなんですけど、まだムラがあるかなっていうのは感じていました」 ――明治の持ち味は何だと思いますか。 「1番はコンビとディフェンス。これを売りにしていくべきかなと思います」 ――試合を楽しむために心がけたいことは何かありますか。 「楽しむって言ってもただ声出してやることが楽しさではないと思います。普段練習していることを出せたりしんどいラリーを取った時に出る楽しさっていうのがすごくいいと思うので、そういうのを感じられるように、練習でしっかり詰めていきたいなと思っています」 ――全カレの意気込みをお願いします。 「もう2回も同じ失敗をしているので、もう三度目の正直っていうことでもちろん優勝したいんですけど、まず目の前の試合を一つ一つ楽しんで最後いい形で終われたらなって思います」 ――ありがとうございました。 [七海千紗]READ MORE -
戸上隼輔 最後のパリ五輪選考会で張本下しV/全農CUP大阪大会 第6回パリ五輪日本代表選考会
卓球 2023.11.26 最後のパリ五輪代表選考会。戸上隼輔(政経4=野田学園)は準決勝を勝ち切ると、決勝では張本智和(智和企画)と対戦した。序盤は苦戦するも、最後は突き放して見事優勝を手にし、シングルスでのパリ五輪代表入りをほぼ確実とした。 ◆11・25~26 全農CUP大阪大会 第6回パリ五輪日本代表選考会(Asueアリーナ大阪)◆2日目▼男子シングルス 戸上――優勝 準決勝に勝ち進んだ戸上は、明大OB・有延大夢(平29商卒・現琉球アスティーダ)と対戦。強烈なフォアハンドもさく裂し、主導権を渡さず。3ゲームを連取し、第4ゲームへ。このまま勝利かと思われたが、先制点を奪われるとなかなか追いすがれない。一時は5点差まで広がるなど苦戦を強いられる。6―10でゲームポイントを握られたものの、ここから戸上が強さを発揮。一気に4連続で得点を重ね、ジュースに持ち込む。一進一退の攻防を制し、最後は15―13で勝利。決勝へと駒を進めた。 決勝の相手はこれまで幾度となく激戦を交わしてきた張本。まさに日本の〝頂上決戦〟だった。第1ゲームは張本の勢いに押され、3―11で先取されてしまう展開に。第2ゲームでも張本にのまれそうになる中、応援が背中を押したのだろうか。1―6という5点差から4連続得点、さらには5―7から5連続得点と圧巻のプレーを見せ、大逆転から試合を振り出しに戻す。第3ゲームでも勢いは止まらなかった。左右への振り分けで相手を翻弄(ほんろう)し2―1と勝ち越すと、続く第4ゲームでは、張本の猛追も振り切り3―1。最後は強烈なバックハンドが張本の卓上に吸い込まれ、勝利。「不安があっても自分のプレーを貫き通すことができた」。優勝が決まった瞬間、張りつめていた顔も緩み笑顔がはじけた。 思えば苦しい選考レースだった。全日本選手権優勝の直後、第1回パリ五輪代表選考会でまさかのベスト16。「オリンピックに出場するのは過酷だなと痛感した」。さらには第5回パリ五輪代表選考会には「声も出せないぐらいだった」と語るほどの体調不良に見舞われる。そんな中でも「自分の技術だったり卓球の幅が広がっていった」と成長を実感してきた。最後の選考会で優勝を飾り、選考ポイントでの上位2枠入りをほぼ確実とした戸上。パリへの道筋は、明るい。 [新谷歩美] ※試合後のコメントは別記事で掲載いたします。READ MORE -
(4)全カレ事前インタビュー/岡本知也×金田晃太朗×坂本雄大
バレーボール 2023.11.2611月28日から全日本大学選手権(以下、全カレ)が開幕する。おととしは1回戦敗退、昨年は2回戦敗退と満足のいく結果を残せていない明大。今年こそは、一発勝負の怖さを克服し、全国への頂へと突き進むことができるか。第4回は岡本知也選手(政経3=五所川原工)、金田晃太朗選手(政経3=駿台学園)、坂本雄大選手(政経3=市立尼崎)のインタビューをお送りします。 (この取材は11月22日に行われたものです) ――1週間後に全カレを控えた今の心境はいかがですか。金田:残り1週間もないので誰かが技術的に飛躍することはないんですけど、今までやってきた細かいことを詰めて、後は上級生が引っ張っていくだけです。最後はしっかり4年生を勝たせて終わりたいなと思っています。岡本:レギュラーメンバーは特に3年生が多く入っているので、やっぱり3年生が引っ張っていかないといけないと思います。目指しているのは優勝なので、そこに向けてしっかり雰囲気づくりからしていきたいです。坂本:自分たちが入学してからあまりいい結果を出せていないので、4年生のためにも自分たちのためにもいい結果を出せるようにしたいです。 ――皆さんは同じ3年生ですが、練習以外でも話されますか。金田:練習以外ではこう見えて全く話しません。岡本:いやいや(笑)。金田:授業がほぼ一緒なので、おのずと。昼飯とか一緒に食べたりしています。 ――秋季関東大学1部リーグ戦から1カ月間で練習したことは何ですか。金田:ブロック練習が増えたなと思います。やっぱりシンプルで一番強いのがサーブアンドブロックで、そこの要のブロックが明治の課題だったんですけど、この1カ月でだいぶ良くなったかなと思います。岡本:大学のトップのチームはブロックの完成度が違います。晃太朗(金田)はブロックのスペシャリストなので、しっかり教えてもらって練習を頑張っています。 ――この1年間を振り返ってみていかがですか。金田:キャプテンが大周さん(武田・政経4=松本国際)になってから練習中の雰囲気などで結構注意されることも多くなりました。そういうピリついた中でやっていけたので、チームとしても個人としても技術の向上があったと思います。後は新しいトレーニングのコーチの方が来てくれて、ウエート面といったフィジカルもみんなパワーアップしたかなと思います。坂本:キャプテンも大周さんに変わったので、今年1年を漢字1文字で表すとしたら『咲く』です。新しい明治の花が咲いたということで。 ――1年間で成長したことはございますか。岡本:工藤有史先輩(政経4=清風)がケガでチームを離れてしまったことなどもあって、去年までは自分が点を取って引っ張っていくというポジションじゃなかったのが、今年はその代わりになるというか。ボールをしっかり呼んで、打ち切るという意識が自分の中で変わったかなと思います。金田:3年生になって上級生としての自覚をつくらなきゃいけないと思っていました。去年までは当時の上級生におんぶにだっこという感じで、自分がダメだったら先輩のミドルの人が出てくれていました。今年はもうそんな情けないことしてられないし、逆に自分がチームの主軸になって点を取って勝たせなきゃいけないという立場になりました。そういった面では精神的にも成長できましたし、上級生としての自覚が芽生えたかなと思います。坂本:上級生になったので、チームを引っ張っていくというところで……そうですね、金田と一緒です。 ――岡本選手、坂本選手はジャンプサーブを打たれますが、最近のサーブの調子はいかがですか。坂本:試合ではやっぱりサーブは結構大事になってくると思います。まだ「ここにコースを打つ」とかはできないので練習中です。100パーセント中だと60パーセントくらいです。岡本:ローテーション的に雄大(坂本)と自分が並ぶので、やっぱり雄大がミスると攻められないかなという気持ちはあるんですけど、でもそこで攻められるように試合に向けてもっと練習していかないといけないなと思います。完成度は120パーセントです。 ――個人としてこだわりたいところはどこですか。坂本:自分はサーブキャッチとかはしないので、攻撃とサーブをこだわっていきたいです。金田:やっぱり自分の中でも自信のあるブロックを頑張りたいと思っています。ブロック面では、チーム内だけじゃなくて他の大学にも負けない自信があるので、そういったところで活躍していきたいなと思います。完成度は250パーセントです。岡本:自分はルーティンを大事にしていて、会場に入る前からしっかり自分の中の雰囲気づくりにこだわりたいです。心がけてやるものじゃないですけど、試合になったらゾーンに入るということを心がけて、しっかり試合に気持ちを入れて臨んでいきたいなと思います。 ――ルーティンでは何をされますか。岡本:いつもと同じようなストレッチをするとか、会場に行く途中で好きな音楽を聞くとか。特別変わったことをするんじゃなくて、いつも通りをするようにしています。 ――試合ではやはり3年生が重要になると思います。金田:チームの中心核になっていると自分たちは思います。自分たちがミスするとか引っ張られるような立場になったら絶対いけないし、逆に試合の終盤とかでチームを引っ張って仲間を鼓舞できるようなプレーを3年生3人全員でやっていきたいです。坂本:勝っても負けても3年生のせいだと思います。自分たちのせいで負けないように、自分たちのおかげで勝ったと思えるように頑張ります。 ――全カレへの意気込みをお願いします。坂本:4年生が最後なので、もちろん優勝して終われるように頑張ります。金田:4年生のためにも絶対勝ちます!頑張るぞ!岡本:やっぱり優勝が目標なんですけど、やっぱり一戦一戦を戦うことが大事だと思います。4年生のためにも頑張ります! ――ありがとうございました。 [上原朋子]READ MORE -
法大下し4年ぶりリーグ制覇! 最終戦を前に決着/関東大学リーグ戦
アイスホッケー 2023.11.26ファイナルリーグ2戦目の相手は法大。この試合に勝てば優勝が決まるという状況の中、序盤からトップギアで攻め続ける。開始3分でFW大竹広記(営3=白樺学園)が先制点を挙げると、そのまま攻めの姿勢を崩さず。第2P中盤までで5点差と試合を決定付けた。4セット目まで全員が試合に出場し、昨年度から受け継いだ〝総合力〟を存分に発揮した明大。最終戦の東洋大との試合を前に、4年ぶり38度目の関東大学リーグ戦(以下、秋リーグ)優勝を手にした。 ◆9・2~11・26 関東大学リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)▼対法大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)○明大8{2―0、3―1、3―1}2法大 「今まで全勝できていたので、全員が自信を持って余裕がある中で戦えた」(DF朝比奈大心・営1=埼玉栄)。セカンドリーグから唯一の全勝を貫いている明大。セカンドリーグ2位の東洋大が明大戦以外で勝ち点を落としたことが影響し、この試合に勝てば優勝が決まる。そのような期待と重圧を背負いながらも、序盤から法大を圧倒した。 「絶対に落とせない大事な試合だったので、立ち上がりからしっかり足を動かすことを意識した」(FW井口藍仁・商2=埼玉栄)。これまでは序盤の失点などで苦しい立ち上がりになることも多かったが、リーグ戦を通して徐々に克服。今試合ではスタートからルーズパックへの反応や味方のサポート、相手選手への寄せや戻りの速さなど、攻守を含め全ての面で法大を上回った。第1P開始3分には、コーナーからゴールへ仕掛けた井口のこぼれ球を大竹が流し込み先制。16分にもDF福田琉太(営2=白樺学園)のロングシュートから出たリバウンドを大竹が押し込み2連続ゴールで流れを引き寄せた。 第1Pは明大のシュート数20本に対し、法大は4本と一方的な展開となったものの、第2P序盤にFW丸山詳真主将が10分間、三浦が2分間のペナルティで退場。この試合初めてのピンチを背負う。それでも「チャンスだと思って上がったら、純門さん(FW亀本・文3=白樺学園)からのパスがいい所に来た」(朝比奈)とカウンターで朝比奈が追加点。主力FWが欠けた状態でも、ポジション関係なく得点を狙える〝総合力〟の高さを示した。その後はFW三浦稜介(政経4=駒大苫小牧)のノーマークやFW佐々木宥弥(政経3=武修館)のリバウンドゴールなどで5―0。第3Pも大竹の今大会2度目のハットトリックを含め、さらに3点を追加しランニングタイムへ。時計が止まらずに試合が進む中、ついに試合終了のブザーが鳴り4年ぶりとなる明大の優勝が決まった。 「あまり実感が湧かないけど、優勝できてうれしい」(三浦)。昨年度は惜しくも逃した秋リーグでの優勝を決め、選手たちからは笑みがこぼれた。しかし、4年ぶりの快挙にもかかわらず選手たちの喜びは控えめなものであった。「まだ東洋大戦が残っているので、全勝優勝できるように気持ちを切り替えて臨みたい」(朝比奈)。優勝は果たしたものの、最大のライバル・東洋大との最終戦を勝たずして王者は名乗れない。〝常勝明治〟とも言われた当時の面影が徐々に輪郭を帯びる今、最終戦を勝って最高の笑顔で締めくくることができるか。今後のチームを左右する分岐点に立たされている。 [倉田泰] 試合後のコメント三浦――ご自身のプレーはいかがでしたか。 「第1Pは足が重いというか、ふわふわしていてパックも手に付かなかったのでどうしようかと思ったんですけど、インターバルの間に気持ちを切り替えて第2P以降はいい感じで臨めたので、それが得点にもつながったのかなと思います」 ――最後は東洋大戦です。この前の勝利で手応えは感じましたか。 「手応えはあったといえばあったんですけど、実力的には東洋の方が全然上だと思っているので、セカンドリーグで勝ったからとはいえ気を抜かないで全勝優勝に向けていい試合ができたらなと思います」 小森佳介(文4=釧路江南)――試合前の緊張感はいかがでしたか。 「いつも通りにやったら勝てる相手だったし、キャプテンの丸山が少し緊張していたかなというくらいです」 ――優勝が決まってもあまり皆さんで喜んでいなかったのはなぜですか。 「翌日に東洋大戦があって全部終わってからみんなで喜ぶって感じなので、オンオフつけて終わったらみんなで騒ぎたいなと思います」 大竹――ハットトリックは意識していましたか。 「正直意識はしていたんですけどチームの勝利のことを優先していたので、意識しないようにはしていました。最後丸山さんと井口からパスがつながって、いい形でフリーでパスが来たので、あとはたたくだけで決めることができて良かったです」 ――東洋大戦に向けて意気込みをお願いします。 「東洋大戦は出だしや第1Pが大事だと思います。次も最初から足を動かして、第1Pは0―0か1―0で勝てたらいい流れになるのではと思います」 井口――チアや応援団がいたことについてはいかがでしたか。 「あまりアイスホッケーはそういう応援が来ないので、来てくれるだけでもうれしいなと思います」 ――優勝が決まった心境はいかがですか。 「昨年度の秋リーグを逃していて、そこをしっかり今年度優勝できたので良かったと思います」 朝比奈――ケガ明けで出られない試合が続いて、ベンチではどのように感じていましたか。 「かなり自分のプレーの質が落ちてしまったので、ベンチでドアマンなどできることを頑張ろうと思っていました。あとはプレーを見て学んで、いつでも出られる準備はしていました」 ――いきなり1セット目での起用についてはいかがでしたか。 「阿部さん(DF颯・法2=釧路江南)が退場した東洋戦の次の日に、出場停止になるかもと監督やコーチから聞いていたので、そこから準備はしていました」READ MORE -
大会直前インタビュー 4年生編/第68回全日本学生選手権
拳法 2023.11.2611月26日、大学王者を決める全日本学生選手権(以下、府立)が開催される。確実と言われていた3連覇を逃し涙をのんだ昨年度。その雪辱を果たし王座奪還を果たすため、今年度最後の舞台へと挑む。 今回は野村龍星主将(文4=関西福祉科学大)、大川翔(法4=藤嶺学園藤沢)、矢吹遼佳(文4=明大中野)、市川由奈(法4=関東学院)のインタビューをお届けします(この取材は11月24日に行われました)。 野村——今シーズンここまで振り返って 「個人では、森川(征那・文3)が名古屋(全日本学生選手権)優勝で井上(晴陽・法3)が総合(選手権)2位で、土屋(賢生・法2)が4位で、越智(通友・営3)も名古屋(全日本学生選手権)でベスト8に入っているということで個人戦ではすごくいい結果が残っていると思いますが、やはり選抜(全日本選抜選手権)が負けというのが、僕も前期から今までケガであまり試合に出られていないので今年はチームに積極的参加できてなかったのですが、 チーム団体的には、絶対王者というよりかは、チャレンジャー、挑戦者の気持ちを持って、日々生活した1年だったなと思っています」 ——チームのまとまりはいかがですか。 「今年は比較的、4年生から1年生までの中で、コミュニケーションを取るようにしたり、それこそ高校からの繋がりで、高校の時に戦ったことがある相手なども多くて、たくさんのコミュニケーションを取っていて、チームの雰囲気としてはすごいいいんじゃないかなと個人的には思っています」 ——府立への意気込みをお願いします。 「1年間この大会に向けて僕たちは毎日練習を頑張ってきましたし、 去年負けてからそれぞれ悔しい思いたくさんして、 それぞれ課題とか弱い部分と毎日自分が向き合う日々だったと思いますが、今回優勝という形で自分たちが結果を出すことで 強い明治大学がまた戻ってくるのではないかなと思っているので、しっかり優勝して全員黙らせたいと思います」 大川——チームの雰囲気はどうですか。 「悪くないんじゃないかなと。 良くも悪くも気負ってないというか、チャレンジャーなので、あとは上がるだけなので、去年と違い3連覇がかかっているわけではないのでプレッシャーはないみたいです。個人個人はどうかわからないのですが、チームとしてはもう勝つだけなので、そこまではないと思います」 ——野村メイジはどのようなチームですか。 「やはり、そんな気負わせない練習というか、試合前はさすがに勝てよ勝てよとなるんですけど。練習中はやはり自分のやりたいこととか、あとはどのようなモチベーションで戦ったらいいのかとかいう、どちらかと言うとプレッシャーをかけるというよりかは、自由にやらせるみたいな感じで、いい雰囲気の中で、練習できたんじゃないかなと思います」 ——この部に入部されてからの4年間で、1番ご自身が成長された点はどこですか 「礼儀作法というか、どれだけ眠くても、朝起きて練習して、先輩に失礼な態度取らないようにという、そういう人間的な部分が1番成長したんじゃないかなとは思っています」 矢吹——自身の拳法生活4年間を振り返って、いかがですか。 「気持ちの面できつい練習もあって、だいぶ精神的に強くなったなっていうのは感じます」 ——今のチーム全体の雰囲気はどうですか。 「結構いいと思います。かなり明るい感じです」 ——意気込みをお願いします 「周りのサポートに徹してなるべく最上級生として引っ張っていきたいと思います」 市川——今シーズン振り返ってみていかがでしたか。 「今シーズン、 10月になって(女子選手の)新入生の1年生の子1人入ったんですけど、それまでずっと1人だったので、明治大学として団体戦とか出ることができなくて。春は、今回一緒に団体組む中央大学の子と一緒に出て、いいとこまで行けたんですけど、秋の団体戦とかは一緒に組めなくて。普段一緒に練習している子ではないので、悔しい思いとかもしたので、 最後、府立でちゃんと自分の組みたい子とチーム組めて、上を目指していけるのはよかったなと思います」 ——2年生から4年生までの間を振り返ってみていかがですか。 「最初、本当にダメだったんですけど、先輩だったり、同期だったり、後輩のスポ薦の子たちだったり、監督とかいろんな指導者の方に、すごく熱心に教わることができて。東日本でも、 個人でも団体でも結構成績が残せたので、そこはありがたいなと思っています」 ——試合で意識したいことは何ですか。 「府立は最後だから出し惜しみせずに落ち着いてやりつつ、自分のやりたいことは出したいなと思っています。あと、チーム組む子が2個下の子なんですけど、やっぱ普段一緒に練習してない分、コミュニケーションとか取れなそうなので、 積極的にご飯行ったり仲良くなって、当日もお互いのために戦おうみたいな気持ちが作れたらいいかなと思って頑張っています」 ——ありがとうございました。 [細田裕介、新津颯太朗、中川美怜]READ MORE -
大会直前インタビュー 3年生編/第68回全日本学生選手権
拳法 2023.11.2611月26日、大学王者を決める全日本学生選手権(以下、府立)が開催される。確実と言われていた3連覇を逃し涙をのんだ昨年度。その雪辱を晴らし王座奪還を果たすため、今年度最後の舞台へと挑む。 今回は井上晴陽(法3=三井)、越智通友(営3=明大中野)、森川征那(文3=三井)のインタビューをお届けします(この取材は11月24日に行われました)。 井上――今シーズンを振り返っていかがですか。「チームで見るとやはり、春の選抜(全日本選抜選手権)で優勝できなかったところは悔しいところです。個人で見ると、 今年度のスタートとなった体重別(全日本体重別選手権)で軽量級の優勝から矢野杯(東日本学生個人選手権)優勝、そして総合(総合選手権)2位までは良かったんですけど、10月の名古屋(全日本学生個人選手権)ではベスト8で終わってしまったのはやはり悔しいです。チームとして見ても個人として見てもいいとこまでいきましたが、あと1個いけなかったかなというのは悔しい部分ですね」 ――井上選手から見て今年のチームはいかがですか。「いい意味で人任せにしないというか。『他の誰かが負けても自分が勝つ』という気持ちを持ってるからこそ、団体戦でも、春の選抜でもそうですけど、秋の選手権(東日本大学選手権)でも、厳しいスコアでも勝ち上がっていけたのはやはり一人一人の絶対勝つという気持ちがあったからこそだと思うので。すごくいい雰囲気で各大会に臨めてるかなと思いますね」 ――府立に向けての意気込みをお願いします。「意気込みとしては絶対優勝する。それだけですね。去年負けてしまってあの会場では嫌な思いのまま終わってしまっているのでなんとしても去年の借りを返すということを常に頭に入れてますし、やはり大学拳法は明治が優勝しないと僕の中でしっくりこないので、なんとしても明治が優勝して全国的にも明治が1番強いんやぞというとこを知らしめたいと思ってますし、高校生とかあの少年拳法やってるちっちゃい子たちにも『大学の中では明治が1番強いから、大学も明治で拳法したい』と思ってもらえるような結果を残したいなと思っています」 越智――今シーズンを振り返っていかがですか。「自分は下級生の時、全然試合したことがなかったですが、今年度試合を重ねるにつれて試合慣れやペース配分などの面でだんだん上手くなっていったなっていうのは感じましたね」 ――府立に向けて意識してることを教えてください。「4年生と一緒に練習ができるのも最後なので後悔のないように一つ一つの練習を一生懸命やるということと、1年間の中で最も重要な試合なので、コンディションもいつも以上に気を付けています。昨年度は体調管理ができておらずいい結果を残せなかったのでその部分も気を付けて取り組んでいます」 ――府立を直前に控えた現在の心境はいかがですか。「自分は府立に出るのが初めてで『4年生の最後の試合に自分が出ていいのかな』という緊張はありますが、個人戦の名古屋とかではいい結果を残せているので気負いしすぎずに頑張っていこうかなと思います」 森川――今シーズンは学生個人の王者にも輝きましたがいかがですか。「自信は付きましたが1位になったことでその分の重みと言いますか、1位になったからこその重圧があるのでそこに負けないように、今回の試合で『これがチャンピオンだ』というところを見せられるように頑張りたいと思います」 ――警戒している対戦相手はいますか。「結構強い相手もいると思いますが、あまり気にしすぎてもいけないなと思っていて。プラスに自分は勝てると思いながらやっていこうかなと考えていますが、やはり関大の選手は大きい人が多くてがっつり組むのが難しいので、そこはうまく崩しながら、頭を使って戦おうかなと思います」 ――今年度の野村メイジはどのようなチームでしたか。「野村主将が明るい空気をつくり、笑顔が絶えない楽しいチームだったと思います。みんなポジティブな思考で試合に臨めているのでいいのかなと思います。一番長く一緒に練習してお世話になってきた先輩方なので、自分が活躍して優勝させてあげたいという気持ちがあります」 ――最後に意気込みをお願いします。「まあ、いつも通りの パワー中心の拳法で皆さんをなぎ倒していきたいと思います」――ありがとうございました。[細田裕介、新津颯太朗、中川美怜]READ MORE -
大会直前インタビュー 1、2年生編/第68回全日本学生選手権
拳法 2023.11.2611月26日、大学王者を決める全日本学生選手権(以下、府立)が開催される。確実と言われていた3連覇を逃し涙をのんだ昨年度。その雪辱を果たし王座奪還を果たすため、今年度最後の舞台へと挑む。 今回は土屋賢生(法2=関西福祉科学大)、山田健斗(文2=桜丘)、大谷琉生(法1=大商大堺)のインタビューをお届けします(この取材は11月24日に行われました)。 土屋――今シーズンを振り返ってみていかがですか。 「前期はケガして丸潰れで、9月の総合で復帰できました。その時はまあまあ頑張ったんですけど、この前の名古屋(全国学生個人選手権)は悪い印象で終わってしまっているので今年最後いい終わり方したいなと思います」 ――離脱中はどのようにチームを見ていましたか。 「悔しい気持ちもありましたが、でも僕がいなくてもやはりチームには勝ってほしいと思っていました。みんなが勝ってうれしそうにしている時は僕もうれしい気持ちがありました」 ――2回目の府立ですが、どのようなお気持ちですか。 「去年は僕のせいでチームが負けてしまったので、成長した姿をみんなに見てもらえたらいいです」 ――府立への意気込みをお願いします。 「キャプテン(野村龍星主将・文4=関西福祉科学大)を優勝させて胴上げしたいと思います。キャプテンのために死ぬ気で勝ってきます」 山田――今シーズンを振り返ってみていかがですか。 「今年の全国大学選抜選手権(以下、全国)でナンバーワンが取れなかったのが今1番悔しいところでもあるので、今回の府立でその負けを生かせられたらいいなと思います」 ――前期はケガもありましたがその点はいかがでしたか。 「皆のペースをずっと一緒に上げていこうと思って、怪我はしていましたがギブスをつけながら使える方の手とか足とかでトレーニングして、筋肉つけたりあとはスピード上げたりしていました」 ――4年生と共に出場できる最後の大会ですが、どう感じますか。 「野村キャプテンは昨年度の木村(柊也・令4文卒)先輩とはまた違った雰囲気があり、僕もすごく刺激をもらっています。先輩方の背中を見て今まで頑張ってきていたので寂しい気持ちもあります」 ――府立への意気込みをお願いします。 「もうラストなので、野村キャプテンが最後泣いてありがとうって言えるような、もう素晴らしい試合を繰り広げたいと思います」 大谷――シーズンルーキーとしてずっと戦われていましたが、ここまでを振り返っていかがですか。 「選抜の大将を任されたのですが、出だしで負けてしまって、チームにとても迷惑をかけてしまいました。だから府立では、出るんだったらもう迷惑をかけずに、しっかり勝って、キャプテンに恩返しをして、笑顔で終わりたいですね」 ――府立に向けて練習で意識していたことはありますか。 「やはりまず勝つという意識はしています。それと、まだ1年生なのですけど大事な場面が来た時に、やはり試合の内容をしっかり考えて、その場で応じていって難しい状況でも試合をこなすっていうのを考えています」 ――4年生と共に出場できる最後の大会ですが、どう感じますか。 「恩返しをしたいっていうことと、野村先輩に教えてもらったことや、4年生の方にも教えてもらったことがあるので、それを生かして、最後は恩返しして。大好きな先輩たちと優勝したいです」 ――府立への意気込みをお願いします。 「選ばれたらもう1年生らしく出るときはしっかり試合に出て、勝ち切るとこは勝ち切っていきたいです。あとは勢いでいきたいと思います」 ――ありがとうございました。 [新津颯太朗、細田裕介、中川美怜]READ MORE -
手塚と高橋航は粘りを見せるも予選敗退 3人が決勝トーナメントへ/全日本学生選抜選手権
卓球 2023.11.26全国から実力者がそろった今大会。競技初日は予選リーグが行われた。明大からは宮川昌大(情コミ4=野田学園)、松田歩真(商3=野田学園)、山本歩(商3=出雲北陵)、手塚崚馬(政経3=明徳義塾)、高橋航太郎(政経1=実践学園)が出場。そのうち、宮川、松田、山本が決勝トーナメントに進出、手塚と高橋航は予選敗退となった。 ◆11・25~26 全日本学生選抜選手権(きびじアリーナ)▼男子シングルス予選リーグ 宮川、松田、山本――決勝トーナメント進出 手塚、高橋航――予選リーグ敗退 手塚は初戦から白星を挙げ順調に進んだが、3戦目で朝日大の梅村に苦戦を強いられた。1―1で迎えた第3ゲームでは6連続得点を許しこのゲームを奪われるも、続く第4ゲームは粘りのプレーを見せ2―2に追い付く。同点で迎えた第5ゲームは両者取っては取られる接戦に。プレー中何度も苦しそうな表情を見せ、惜しくも8―11で敗北。梅村との対戦が一番苦しかった試合と振り返り「サーブ、レシーブの部分でも今日はとてもミスが多かった」と悔しさをにじませた。 明大勢で唯一の1年生だった高橋航は「自分から向かっていくような試合ができれば」と強気で挑んだ。しかし日体大の泊との3戦目では思うように得点できず。「お互いラリーのタイプなので、(ラリーが)続くのは覚悟していた」という言葉通り、台上を球が大きな弧を描きながら何度も行き交った。大きく球を揺すられても食らいつき、意地を見せた高橋航。「(第1ゲームを落とし、)第2ゲーム目からもう気持ちを振り切ってプレーに挑んでいたので、だんだん自分の流れが来た」とゲーム後半では怒涛(どとう)の追い上げを見せ第2ゲームをモノにした。2―3で勝利を譲る結果となったものの「誰とやっても今日のようなプレーができたらいいかなと思う」とメンタル面での収穫も見せた。 手塚は来年1月に行われる全日本選手権へ、高橋航は東京選手権へ向けて鍛錬を続ける。また、圧巻の強さを見せた宮川と松田は全勝、山本は4勝1敗で予選リーグを突破し、翌日の決勝トーナメントに挑む。プライドを懸けた紫紺の戦いからまだまだ目が離せない。 [新村百華] 試合後のコメント手塚――今日の試合で自身に足りなかったところや反省点はありますか。 「メンタル的な部分もありますが、やはり技術では 1点のところで、自分のミスがあったり、1本多く入れていればというとこで焦ってしまいました。もう少し相手より多く返せるようにしていきたいです」 ――今日どのような気持ちで臨んだかを教えてください。 「去年はベスト16という結果でランクに入ることができたので、今年はそれ以上を目指そうと思って試合前の準備や気持ちを整えてきました」 高橋航――監督やコーチがいない今大会はどのように気持ちの管理をしていましたか。 「自分で考えなくてはいけないので、コーチとか監督だったら今何を言うかなという風に毎回考えて、自分が落ち込んだ時には、プラス思考になるようにうまくできたかなと思います」 ――今回の試合で改善したいところを教えてください。 「悪かったところ、改善しなければいけないなと思ったのは、やはり初めてやる選手もいたので、そういった選手にどう前半から自分のプレーをしていくかというのが大事だと思いました。各セットの前半で自分のプレーでリードできるようにしたいです」 READ MORE