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関西王者・天理大に完敗 国立決勝を前に潰える/全国大学選手権
ラグビー 2021.01.03無情にもノーサイドを告げるホーンが聖地に鳴り響く。歓喜に湧く漆黒のジャージーを尻目に紫紺の戦士たちは肩を落とした。4年連続の決勝進出を懸けた全国大学選手権・準決勝。相手は一昨年同じ舞台で優勝争いを繰り広げた天理大。開始2分で先制を許すと、その後一度もリードを奪うことはできなかった。東西リーグ戦王者の直接対決は、15―41で西の横綱に軍配。11日に控える国立を前に、箸本組は姿を消した。 ◆1・2 全国大学選手権(秩父宮ラグビー場)▼準決勝 対天理大戦 明大15{5―19、10―22}41天理大〇 観衆9000人に見守られる中、試合は早々と動く。前半2分、ディフェンスの空いた大外にボールを振られ、先制点を献上。再三、課題として挙がっていた「試合の入り」で後手を踏んだ。以降、試合は均衡状態にもつれ込む。得点が動かぬまま迎えた23分、風穴をこじ開けたのは明大だった。ピッチ中央でのラインアウトからボールを展開。フェーズを重ねながらじわりじわりと敵陣に進出していくと、ディフェンスの間隙を突いた右ロック髙橋広大(情コミ4=桐蔭学園)から右ウイング石川貴大(政経4=報徳学園)にボールがつながり、右隅にグラウンディング。同点に追いついた。 勢いに乗じたかったが「ディフェンスで差し込まれてしまった」(スタンドオフ森勇登・政経4=東福岡)。その後は天理大の息もつかせぬ猛攻に翻弄(ほんろう)された。自陣での苦しい時間が続く中、トライを連取され5―19。2トライ差を追いかける展開で前半を折り返した。 後半に入っても形勢は崩せなかった。開始10分で2トライを先んじられてしまう。それでも執念を見せ、12分、15分と立て続けにトライを奪取。光明を生み出したが、反撃の狼煙(のろし)もここまで。終盤さらに追い打ちをかけられ、最終スコア15―41。漆黒の壁は想像よりもはるかに高かった。 「相手に立ち向かっていく。何度でも立ち上がる」(スクラムハーフ飯沼蓮・営3=日川)。今試合、掲げたチームテーマは〝Stand Up〟。試合終了間際、逆転が困難な状況に立たされても、紫紺の戦士たちは闘志を燃やし続けた。ペナルティーを獲得した後半39分、選択したのは今年1年間、ずっと強みにしてきたFWのスクラム。「このままでは終われない」(左ロック片倉康瑛・法4=明大中野)。ノーサイドの瞬間まで死力を尽くした。 「敗者になるな」。試合後、田中澄憲監督は選手たちに声を掛けた。巣立つ4年生も、残るメンバーも次なるステージに向け、前を向く。「今までやってきたことを否定するつもりはない。切り換えて次に進みたい」(飯沼)。王座奪還、国立決勝、今年成しえなかったこれら〝4文字〟は次の世代へと託された。 [髙智琉大朗]試合後のコメント→➀、②READ MORE -
往路14位 72年ぶり王座に黄信号/箱根駅伝往路
競走 2021.01.02全日本では3強を崩し、72年ぶりの総合優勝を掲げて臨んだ箱根駅伝。だが、現実は甘くなかった。1区の児玉真輝(文1=鎌倉学園)が区間16位と序盤から出遅れる。3区から巻き返しを図るも、最終的に往路14位と苦しいレースになった。 序盤の出遅れが響いた。1区は全日本大学駅伝に引き続きルーキー児玉を投入。先頭集団に食らい付くも、ラストスパートで徐々に引き離され、16位で2区加藤大誠(営2=鹿児島実)にタスキリレー。ここでも終始苦しい走りで出遅れを取り戻せず、区間17位で戸塚中継所へ。この時点でトップと4分20秒の差がついてしまう。 ここから少しずつ流れを取り戻す。3区小袖英人(政経4=八戸学院光星)は外さない走りで17位をキープ。4区は今年度主力に成長した櫛田佳希(政経2=学校法人石川)。「チームの流れを作るのが自分の役目」と前向きにレースに臨む。終盤には法大、城西大、国士大をかわし、山の実力者・鈴木聖人(政経3=水城)に14位でタスキを渡す。鈴木は激しい風に苦しんだが、区間9位の粘走。14位でフィニッシュしたが、10位との差を1分2秒に縮め、2年連続のシード権獲得が見える位置にまでもってきた。 「復路は強い選手が集まっている」(鈴木)。6区にはこれまで2度の経験を持つ前田舜平(政経4=倉敷)がエントリー。また、エース手嶋杏丞(情コミ3=宮崎日大)も残しており、復路も備えは万全だ。総合優勝は難しくなったが、2年連続のシード権に向けて復路での逆襲に期待したい。 [永井涼太郎] レース後のコメント小袖――復路で期待する選手は誰ですか。 「6区の前田舜平です。やっぱり最後キャプテンとして、意地の走りを見せてくれると思うので、そこに期待したいなと思います」 ――明日のレースに関して、一言お願いします。 「明日は復路の巻き返しが見られると思うので、自分はしっかり応援して、目標の5位入賞を目指して、チーム全員でやっていきたいと思います」 加藤――今日のレースを振り返って。 「今回の2区は昨年度と比べてかなり悔しい結果になってしまいました。2分くらい昨年度よりタイムを落としていて、前半はかなり攻めることができたんですけど、後半全然伸びなくて、そこがかなり悔しかったです。ホントに悔しいの一言です」 児玉――自身の走りを振り返って。 「14キロくらいから足がきつくなってしまって何とか六郷橋までは粘ることができたんですけど、それ以降粘り切ることができずトップと差が開いてしまったのでそこが反省点というか自分の弱いところが出たかなと思っています」READ MORE -
インカレ事後取材 篠田一憲・小川清彦総監督・守重佳昭監督
相撲 2020.12.302020年度最後の大会が幕を閉じた。12月6日に行われた全日本選手権。今年は新型コロナウイルスの影響で公式大会の多くが中止となり、今大会が4年生にとっては学生最後となった。今回は大会に出場した選手1名と監督2名のインタビューをお届けする。(この取材は12月23日に行われたものです) 交代:篠田一憲(政経4=金沢学院)――今大会を振り返っていかがですか。 「コロナウイルスの影響で思う様に稽古ができなかった中で皆、今持っている力を出す事ができたと思います。結果としては2部で準優勝、1部では予選敗退でしたが今の実力が出た結果だと思います」 ――今大会に対してどのような思いがありましたか。 「自分としては学生相撲の最後の大会だったため、悔いの無いように全力を出し切るだけだという思いで臨みました」 ――大会が終わった後、同期の4年生と何か話しましたか。 「『4年間ありがとう』と大会後、伝えました。1年生の時から3人で頑張ってきたので、最後は勝って終わりたかったですが、最後に4年生3人で団体戦に出場できて、嬉しかったです」 ――コロナウイルスの影響で公式戦が減ってしまいましたが、心残りはないでしょうか。 「心残りがないわけではありませんが、今回の事は仕方がないという気持ちではあります。この様な状況の中でも大会が開催され、最後に4年生3人で大会に出場できた事を嬉しく思います」 ――明大の相撲部で過ごした4年間はどのようなものだったでしょうか。「明大相撲部での4年間は、相撲は勿論の事、それ以外にも大切な事を多く学ばせていただきました。相撲を引退した後も明大相撲部で得られた経験は活きてくると思います。自分にとって大学の4年間はかけがえのないものです」 ――後輩たちへ最後にメッセージをお願いします。「大きな怪我をする事なく悔いのない様に日々の稽古に取り組み、大会で活躍して欲しいと思います」 小川清彦総監督――今大会を振り返っていかがでしたか。 「東日本でのAクラスで予選0勝0点という最悪の結果に終わり、それからの1ヶ月余り、部員一丸となりインカレに挑みました。Bクラスのトーナメントからのスタートでしたが、準決勝では東日本のBクラストーナメントで敗れた専大を4―1で破り決勝へ、そして法大には2点先取しながら逆転され3―2で準優勝。ここ1番での弱さが出ました。Aクラス予選では、初戦の早大に2―3で惜敗したのが響き、続く中大に1―4、日体大に0―5で完敗。Aクラス上位校との力の差を感じさせられました」 ――今回の団体戦の結果をどう評価しているでしょうか。 「昨年の藤原、東の抜けた穴を埋められませんでした。力不足、稽古、準備不足が全てでした。東日本からは全体的に上昇気運で稽古の大切さを部員も痛感したかと思います」 ――コロナの影響によって、今までと今年度で変わった点をお聞かせください。 「昨年に比べ戦力は大幅にダウン。特に3年生は試合ではほとんど勝てなかったのがチームとしては厳しかったです。全員がほぼ力の差がなく、抜け出すものがいなかった。チームとしてはまとまっていましたが、厳しいことを言える上級生がおらず、仲良しチーム的な雰囲気が漂っていました」 ――1年生(神歩武選手)の公式戦での結果はいかがでしょうか。 「神は稽古不足、体重減少、上級生に対しても互角以上の力のため向上心が欠けてしまっていて、4〜9月の期間が悔やまれます。素質はあるだけに今後の努力に期待します」 ――引退する4年生にメッセージをお願いします。 「4年生3人は1年次から非常に真面目に取り組みました。コツコツと実力を積み上げて、チームの中心となりましたが、昨年のリーグ戦で篠田が膝を怪我し手術。1年間のリハビリを経てインカレで復活しましたが、3年次の力には及びませんでした。しかし、ひたむきに努力する姿は良き模範でした。佐藤は身長もあり、大きくなることを期待しましたが体重は20kg増の120kgと、予想を下回りました。それでも115kg未満で東日本では優勝、全日本体重別でも3位入賞と唯一、個人戦で入賞を飾りました。主将の宇都宮は負けん気の強さで小さな体ながら、充分にその力を発揮してチームを引っ張ってくれました。3人それぞれがしっかりチームの中心としての役割を果たしてくれました」 守重佳昭監督――今大会を振り返っていかがでしたか。 「今年度はコロナの為学校にも入れず稽古が出来ない時期が長期にわたりました。そういった短い準備期間の中で学生は今持っているものを出し切った大会であったと思います」――今回の団体戦の結果をどう評価しているでしょうか。 「明治大学相撲部は伝統的に厳しい稽古の積み重ねで、Aクラスで戦う力を養うチームです。準備が圧倒的に足りない中で選手たちは一生懸命頑張りました。しかし、持っている力以上のもの出せるようにならないとAで戦っていけないと思っています。もう一つ殻を破ってほしいです」――例年とは違うコロナ禍という状況だからこそ、成長できた点などあるでしょうか。 「今回の状況だからという点では成長につながるものはありません。一つ一つ地道に積み上げていかなければ強くなっていきませんが、一人ではなかなか厳しく稽古できません。仲間がいて、指導者がいて力がついていくものだと思っています」――4年生の引退後、今後のチーム作りに大切なことは何だと考えているでしょうか。 「コロナで稽古が出来ない時期を経験して、どれだけ一生懸命に取り組まないといけないかは感じたと思います。上位陣との力の差もしっかりと感じています。しっかりと足元を見据えたうえで目線は高くしていきたいと思っています。目線を上げることによって自分で足りないところ感じ稽古に取り組む、そういったチームにしていきたいと思っています」――来年度はどのようなチームを目指していますか 「明治の伝統でもある上級生が見本を示し下級生を引っ張り、下級生は上級生を見て手本にして稽古に取り組む。仲間でありライバルであるという雰囲気の中でインカレ優勝を目指せるチーム作りをしていきます」――今後の目標をお願いします。 「現在のチーム力ではまだまだですが、来年度もインカレ優勝を目標にAクラスで勝つチームを作ります」――引退する4年生にメッセージをお願いします。 「3人しかいない同級生で各々しっかりとした考えを持っており、しっかりとチームを引っ張ってくれました。惜しむらくは今年度に入り、一緒に過ごす時間が極端に短かったことです。この経験をもとに社会人としてしっかりと前へと歩んで行ってくれると思います」――ありがとうございました。 [伊藤理子]READ MORE -
インカレ事後取材 宇都宮愛樹・佐藤大地・村上光起
相撲 2020.12.292020年度最後の大会が幕を閉じた。12月6日に行われた全日本選手権。今年は新型コロナウイルスの影響で公式大会の多くが中止となり、今大会が4年生にとっては学生最後となった。今回は大会に出場した3選手のインタビューをお届けする。(この取材は12月23日に行われたものです) 主将:宇都宮愛樹(政経4=野村)――すべての大会が終わった時、どのような心境でしたか。 「Aクラスで1勝もできなかったので、とても悔しい気持ちでした」 ――団体戦では大将としての出場でしたが、どのような想いで臨みましたか。 「大将はほとんど経験がなく、また、学生最後の大会ということもあり、オーダー発表の瞬間から試合が終わるまで2週間ほど緊張が切れることはありませんでした。しかし、経験上あまり緊張せず試合に出場すると大体悪い相撲をとりあっけなく負けることが多かったので、緊張すればするほど、自分の相撲が取れると自分に言い聞かせて当日に臨みました。また、前の試合で勝敗が決まっても、雑な相撲を取らずにどのような場面でも2―2の大将戦だと考えて臨みました」 ――この4年間、自身の中で最も成長できたと思うのはどのような点ですか。 「リーダーシップだと思います。稽古中、調子があまり良くなく悩んでいる学生にアドバイスするのは元々していましたが、学生のことを考えると、最高学年になった時にアドバイスをしてくれる先輩はもういないので、自分で考えなければなりません。そのため、あえて簡単にアドバイスするのではなく、考える時間を与え、それでも良くならない時に声をかけるようにしました。また、試合ではみんなに気を配り、次どうしていくかなど聞き、声をかけ続けました」 ――明大の相撲部で過ごした4年間はどのようなものでしたか。 「下級生の時は、先輩に追いつきたい一心でガムシャラに、上級生になってからは、後輩には負けられない、主将になってからは、いいチームを作るために一生懸命でした。私生活でも、優しい先輩や真面目な先輩、ストイックな先輩、面白い後輩、真面目な後輩、そして頼れる同級生と生活ができて楽しかったです。先にも後にもこれ以上充実した四年間はないと思います」 ――来年の新チームに向け、後輩たちへの想いをお聞かせください。 「来年は全ての大会でBクラススタートとなります。しかし、これ以上、下はないと考えこれからは上に上がることしかできません。支えてもらっている方への感謝の気持ちを忘れず、また、明大相撲部に入部した時の初心を思い出し、残された時間を大切にして頑張ってください」 二陣:佐藤大地(政経4=埼玉栄)――最後の大会、自身の中で振り返り、どのような想いがありますか。 「最後の大会、そして人生最後の試合になるので思うところは色々ありました。しかし、やることはひとつなのであまり考えないようにしていました」 ――引退が決まった時、どのような心境でしたか。 「決まったときはあまり実感がありませんでした。終わった、という気持ちはありましたが、それも時間が経って強くなりました」 ――例年とは違う1年でしたが、自身の中での苦悩などはありましたか。 「色々ありましたが、皆状況は同じだったのでそこはあまり考えずにその時できることをしていました」 ――この4年間で成長した点を教えてください。 「相撲の核である、心・技・体のすべてにおいて、成長、勉強させていただきました」 ――明大の相撲部で過ごした4年間はどのようなものでしたか。 「本当に色々ありますが、一言で言うならすごく楽しかったです」 ――来年にむけ、後輩たちへの想いをお聞かせください。 「終ってみた自分等からしたら、とても短い学生生活なので、存分に楽しんでほしいです」 交代:村上光起(政経3=尾道学園)――来年に向けて今の想いを教えてください。 「4年生が引退した今、来シーズンは全ての大会でBクラススタートとなり、自分達の代でAクラスへ復帰をする事を目標にしています。その為には、チームとしても個人としてもレベルアップが必要だと思っています」 ――3年生から見て、4年生の背中はどのようなものでしたか。 「4年生は常にチームの事を考えており、目標とする存在でありながら越えなければならない存在でした」 ――今年度の結果を踏まえて、自身の中での評価はどうですか。 「今年の大会は、稽古不足が如実に現れていたと思います。より一層、1回の稽古に対するベクトルを自分達に持ってくる必要があると感じています」 ――今年は団体戦の交代としての立ち位置でしたが、個人または団体として、来年の目標を教えてください。 「来年は、個人としても団体としても、チームの勝利に貢献できる選手に成長したいと思っています」 ――今年の結果を踏まえて、どのような部分を伸ばしていきたいですか。 「今年の反省としては、他の大学に比べるとフィジカルで負けていると感じているので、体重増加をして、立ち合いで優位になれるようにしたいです」 ――来年への意気込みをお聞かせください。 「大学ラストイヤーを嬉し涙で終わることのできるよう、チーム全員で同じ目標に向かって稽古していきたいと思います」 ――ありがとうございました。 [野口優斗]READ MORE -
インカレ事後取材 神歩武・福井秀三郎・八幡莉玖
相撲 2020.12.282020年度最後の大会が幕を閉じた。12月6日に行われた全日本選手権。今年は新型コロナウイルスの影響で公式大会の多くが中止となり、今大会が4年生にとっては学生最後となった。今回は大会に出場した3選手のインタビューをお届けする。(この取材は12月23日に行われたものです)中堅:神歩武(政経1=埼玉栄)――個人戦ベスト8という結果についてどのように感じていますか。 「練習してきたことが結果として出てすごく嬉しく感じています。ただ格上の人と戦って体の大きさ、力不足という点で課題があると思いました」 ――団体戦のメンバーに選ばれた時はどのような心境でしたか。 「1年生からメンバーに入れたということで今まで以上に努力をしなければならないと思いました」 ――団体戦では1年生が1人だけでしたがどうでしたか。 「緊張したけれど、大きな大会でメンバーとして選ばれ出場できたのは良い経験だったと思います」 ――コロナ禍という異例のシーズンでしたがどのような1年でしたか。 「入寮してすぐにコロナにより地元に帰省しました。地元でも練習をおこない7月に戻ってきたが、大会までの期間が短く準備不足の一年でした」 ――来シーズンへの目標を教えてください。 「今よりも体を大きくしもっと力をつけてインカレ優勝を目標に頑張っていきたいと思います」 先鋒:福井秀三郎(政経3=箕島)――今回の個人戦の結果をどのように感じていますか。 「1回戦で負けてしまったことはとても悔しく思います」 ――団体戦を振り返ってください。 「先鋒だったので勢いのある相撲をとって後ろにいい流れを作りたいと意識しました。2部での準優勝は良かったと思いますが1部でももう少し戦えたのではないかと思います」 ――宇都宮主将はどんな主将ですか。 「周りをとてもよく見ていて自分にもよく声をかけ続けてくださるなど3年間お世話になりました。とても尊敬できる理想のキャプテン像だと思います」 ――1年生ながらに団体戦に出場した神選手をどのように思っていますか。 「稽古場でも勢いのある相撲をとり、試合でもしっかりと点を取ってくれる強い選手です。自分達も負けてられないですが、とても期待しています」 ――今年を踏まえて来年はどのように活動していきたいですか。 「チームとしてはやはりインカレ優勝を目標にまずは2部での優勝することです。個人としては勢いのある後輩に負けていられないなので誰よりも稽古を積んでいきたいです」副将:八幡莉玖(政経3=新潟県立海洋)――今回の個人戦を振り返ってください。 「全体的に自分の相撲を取ることができたけれど、負けた相撲は自分の悪い所が出てしまいました。課題は立ち合いが弱かったことです。毎日の稽古で立ち合いを負けないように取り組んでいきたいです」 ――副将として意識したことはありますか。 「どのような場面でも自分の相撲を取りきれるように準備しました」 ――どういう気持ちで4年生を送りましたか。 「一緒に戦う事ができる最後の試合だったので感謝する気持ちで送りました」 ――今シーズンを振り返ってください。 「今シーズンはコロナの影響で稽古をする期間が短く、去年よりも稽古をできていなく今シーズンは全体的に稽古不足だったと思いました」 ――来シーズンはどのように活動していきたいですか。 「今の3年生5人でしっかり良いチームを作り上げでいきたいです。インカレ優勝はもちろんですが、悔いが残らないように頑張りたいです」 ――ありがとうございました。 [牛嶋淳太郎] READ MORE -
全組が健闘するも敗退 4年生は引退に/全日本総合選手権
バドミントン 2020.12.28 大会3日目、明大からは男子ダブルス1組、女子ダブルス1組、混合ダブルス1組が出場。健闘するも全組が敗退という結果となった。 ◆12・21~27 第74回全日本総合選手権大会(町田市立総合体育館)▼男子ダブルス 仁平・星野(NTT東日本)――ベスト16▼女子ダブルス 上杉夏・鈴木――ベスト16▼混合ダブルス 上杉夏・仁平――ベスト16 仁平・星野組は男子ダブルスの世界ランキング4位である園田啓悟・嘉村健士(トナミ運輸)と対戦。第1ゲームは相手の強い攻撃に圧倒され14-21で落としてしまう。第2ゲームは序盤から調子を上げ17-15までリード。相手の低く展開してくる球に対して、積極的に前に出ていってさばくなど、第1ゲームよりもアグレッシブなプレーが見られた。しかし、ネットミスやサーブミスなどで逆転を許してしまう。そこから得点を返すことができないまま、17-21でセットを落とし惜しくも敗戦となった。 上杉夏・鈴木組は世界ランキング2位に立つ福島由紀・廣田彩花(丸杉Bluvic)と対戦。第1ゲーム、第2ゲームともになかなか得点を重ねることが出来ず、0―2でストレート負け。しかし、3点連取する場面や長いラリーを制する場面も見られ、世界レベルの相手に大健闘した。上杉夏・鈴木ペアは卒業後バドミントンから離れ、それぞれ新たな環境へ。「競技人生最後の大会。2人で楽しく挑めた」(上杉夏)。最後の試合を笑顔で終え、新しい道へ踏み出す。 混合ダブルスには仁平・上杉夏組が出場。1回戦目に村竜馬・田代愛紀(日体大)との対戦に2―0で勝利し、2回戦目へ駒を進めた。2回戦目は権藤公平(ジェイテクト)・加藤美幸(ATC SAIKYO)との対戦。第1ゲームはミスが多く見られ「サーブミスが多く、足が動かなかった」(仁平)。7―21と点差が大きく開いた状態で第1ゲームを落としてしまう。第2ゲームは「ロングサーブを入れてみたり、強打だけではなく緩急をつけた球を意識した」と、相手の連続攻撃を耐えしのいでミスを誘うようなプレーを展開。明大の得点でインターバルを迎え、勢いそのまま第2ゲームを制した。迎えた第3ゲームはローテーションをうまく使い得点を決める場面も見られたが、終始相手に主導権を握られ13―21で敗退という結果となった。 4年生はこれで引退。主将を務めた仁平は、後輩たちに向けて「とにかく悔いが残らずにやってほしい」。男子は、昨年の秋季リーグで1部降格。「1部昇格は簡単ではない。日々の練習の積み重ねを大切にしてほしい」(仁平)。後輩たちに襷をつなぎ、4年間の選手生活を締めくくった。 [宇野萌香] 試合後のコメント仁平――試合の振り返りをお願いします。 「出来としてはあまり良くなかったです。でも2人で気負いせずにプレーできたのは良かったと思います」――選手生活を振り返っていかがですか。 「とても充実していました。自分の求める結果は残せなかったですが、1年生のころから先輩たちは優しかったし、練習でも自分のやりたいようにやらせてもらって、すごくありがたく思っています。あと去年自分はミックスしか出られなかったので、上杉にはこの4年間組んでもらって、国際大会にも出ることができて、感謝しています」 上杉夏――選手生活を振り返っていかがですか。 「練習への送り迎えや金銭面、そのほかでも支えてくれた両親と、今まで組んでくれたパートナー、一緒に練習してくれたみんなに感謝しています。つらかったことも多かったですが、それ以上に楽しかったですし、学んだことがとても多い16年間でした。これからは学んだことを生かしつつ、新しい環境で頑張りたいと思います」鈴木――4年間で1番印象に残っている試合はありますか。 「2年次の全日本学生選手大会のダブルスの決勝です。私は大学2年次のこの大会まで1度も日本一を達成したことがなかったので、悲願の日本一を達成することができたことが4年間の学生生活だけでなく15年間バドミントン競技生活の中での1番の思い出と言ってもいいほど自分の中で嬉しかった出来事でした」――後輩に伝えたいことはありますか。 「12人のメンバーで戦うことができるのは今年の1年しかなかったです。大会が開催されない状況で1度も一緒に戦うことができませんでしたが、主将として約1年間ですが、ついて来てくれて本当にありがとうと伝えたいです。明治の1番の目標でもある創部初のリーグ戦・インカレでの団体戦優勝をみんなに達成してほしいですが、他の大学に比べると明治はまだまだこれからだと思います。チームとしてさらに成長して行って強い明治になって歴史を変えていって欲しいです。大学4年間は本当にあっという間に終わってしまうので、みんなが最後やり切ったと自信を持って言えるように頑張ってほしいです」READ MORE -
(女子)2年連続の表彰台ならず 樋口悔しい7位/全日本選手権
フィギュアスケート 2020.12.27今シーズンの集大成である全日本選手権。FS(フリースケーティング)に出場した樋口新葉(商2=開智日本橋学園)は7位、松原星(商2=武蔵野学院)は21位となった。◆12・24~27 全日本選手権(長野市ビッグハット) 悔しさの残る演技となった。ジャンプの失敗が響き、SP(ショートプログラム)を13位で通過した樋口。演技冒頭、トリプルアクセルに挑戦するも、ステップアウトし手をついた。それでも続く3回転のコンビネーションジャンプを落ち着いて決める。演技後半には、トリプルフリップを失敗するも、直後のジャンプで見事にリカバリー。終盤のスピン、ステップではレベル4を獲得する圧巻の表現力が光った。「何も考えずただ楽しんだ」とジャンプのミスはあったが力強い演技で底力を見せた。 今シーズンを通して挑戦し続けたトリプルアクセル。全日本ではSP、FSともに成功とはならなかったが「挑戦したことに意味がある」と前を向いた。また、樋口が来シーズンに向けポイントに挙げたのは〝安定感〟。トリプルアクセルを含め、ミスを最小限に抑え安定した演技をすることがカギとなる。苦しいことも多かった特別なシーズンを乗り越え、来シーズンはさらに成長した樋口の演技に期待だ。 SPを21位で通過した松原は終始ジャンプのミスが目立ち「本当に悔しい」。それでも演技後半に2つのコンビネーションジャンプを決めるなど、持ち前の下半身の柔らかさを生かした、しなやかな演技で観客を魅了した。(写真:美しい演技を披露した松原) 2020年最後の大会が幕を閉じた。新型コロナウイルスで暗いニュースが多く流れる中、何とか開催へと至った今年の全日本。今大会をきっかけに、試合に出場できる喜びや、観客の声援のありがたみを口にした選手が多くいた。さまざまな困難にも屈することなく氷上で素敵な演技を見せてくれた選手たちに敬意を表したい。 [加川遥稀] 試合後のコメント樋口――トリプルアクセルの完成を目指した1年でしたが、自分の中での手応えはございますか。 「大変なシーズンだったのですが、こういう緊張感のある大会で何回も挑戦させていただいて、すごくいい機会になったので、挑戦したことが一番良かったことなのではないかなと思います」 ――来年への抱負をお願いします。 「今シーズンはいろいろな大会に出て、アクセルに挑戦したり、とても収穫があったと思うので、来シーズンは安定して高い点数が取れるようなプログラムを作って、悔いの残らない1年にできたらいいなと思います」 松原――今年は難しい年だったと思います。来年はどんな1年にして、どんなことを達成したいと思っていますか。 「来年はフリップとルッツを改造して、少し苦労してもいいので跳び方を変えたいなと思っています。試合前にすぐ調子が悪くなってしまって、そこからわからなくなってしまうことが多いので、もっと固定して『こう跳べば跳べる』みたいなものを1から作り直そうと思っています」READ MORE -
早大に大差で勝利 セットプレー光る/練習試合
ラグビー 2020.12.272020年、最後の最後まで駆け抜ける。早大との30分×3本の勝負、1本目から4トライと幸先の良い滑り出しを見せると、メンバーが入れ替わった2、3本目も、地力の差を見せつけ快勝。99―21で白星を飾った。 ◆12・26 練習試合(八幡山グラウンド)※非公開、無観客試合で実施 ▼対早大B戦 ○明大99{28―7、38―14、33―0}21早大 晴れやかな師走の空の下、光ったのはセットプレーだった。開始早々、早大の素早い攻撃により激しい攻防戦に。両者点動かずの状況が続くかと思われたが、前半6分、敵陣ゴール前スクラムを起点にナンバーエイト篠田昌寿(法4=日立一)がトライ。「一人一人細かい打ち合わせをし、低さにこだわってスクラムを組めた」(篠田)。先取点を挙げる。直後同点に追いつかれるが、同11分、敵陣22メートルでのラインアウトからモールで前進。最後はゲームキャプテン・スクラムハーフ梅川太我(営4=石見智翠館)がグラウンディングを決めた。「勝ちたいという気持ちが強かった」(梅川)。1本目に奪った4本のトライは、4年生の篠田、梅川が2本ずつ。年内最後の試合で最上級生が意地を見せた。 計13トライ、最終スコア99―21と明大の圧勝劇で幕を下ろした今試合。「チームにとっても価値のあるゲーム」(梅川)。年越しを前に景気を付ける一戦となった。現在、チームは1月2日に控える大学選手権準決勝・天理大戦に向け、着々と準備を進める。「自分たちの課題を一つ一つ修正して、チーム全体で取り組んでいきたい」(フルバック猿田湧・営4=秋田工)。新春万福。下のチームから上にチームへ勝利のパスをつなぎ、日本一というトライへ。彼らのシーズンはまだ続く。 [堀之内萌乃] 試合後のコメント梅川――試合全体を振り返っていかがですか。 「年内最後の試合ということで、全員が持てる力を全力で出そうと話をして、試合に臨みました。途中自分たちのミスで自滅したところはあったのですが、勝ちたいという気持ちがチーム全体に出ていました。それはディフェンスやタックルにも表れていたと思います」 篠田――トライシーンを振り返っていかがですか。 「ゴール前FWで何度もアタックをして、空いたところに走り込みました。梅川は4年間ずっと一緒にやってきたチームメートなので、息もぴったりでした」 ――残りの期間をどのように過ごしていきたいですか。 「今日の試合に出た4年生は、次の天理大戦に出場することは難しいかもしれませんが、仮想敵となってAチームのサポートを全力でしていきたいです」 猿田――年内最後の試合でした。 「最後ということで出し切ろうという思いと、この時期に試合ができる感謝を持ってプレーをしようと初めに話し合いました」 ――次戦に向けて意気込みをお願いします。 「天理大学さんは強いと思いますが、そのためにも自分たちの課題を一つ一つ修正して、チーム全体で取り組んでいきたいです。もちろん、来週のメンバーはまだ発表されていないので、最後まで諦めずにチャレンジして、チームのためにやっていきたいです」READ MORE -
(男子)山隈FS進出ならず 全日本を終える/全日本選手権
フィギュアスケート 2020.12.26例年とは異なる状況の中、全日本選手権が開幕。明大から出場した山隈太一朗(営2=芦屋国際)はジャンプのミスが目立ちSP(ショートプログラム)を26位で終え、FS(フリースケーティング)進出とはならなかった。 ◆12・24~27 全日本選手権(長野市ビックハット)▼男子シングル(SP)26位山隈 太一朗57.51 悔しさが残る全日本となった。SP、FSともに継続プログムを引っ提げ、大舞台に臨んだ山隈。「全日本では完璧な演技をお客さんに見せたい」と意気込んでいた。演技冒頭のトリプルフリップを難なく着氷し、流れに乗りたいところだったが、続くトリプルルッツで転倒。ここでコンビネーションジャンプを付けることができなかった。後半には山隈が武器とするトリプルアクセルでも転倒し、精彩を欠いた。57.51点で全体26位となり、3年連続FS進出とはならず。「自分でもまだ納得できないし、受け入れられない結果」と、予想外の演技に肩を落とした。 本来の姿を出し切れなかった。今シーズンは予定されていた大会の中止や無観客試合など異例のことが相次ぐ中、山隈は試合前の準備をより徹底するようになり調整してきた。しかし、今試合で実力発揮とはならなかった。次なる戦いは、国民体育大会。全日本の悔しさをバネに、リベンジを果たしたい。 [中澤美月] READ MORE -
(女子)ジャンプミス後も切り替えられず 樋口SP13位発進/全日本選手権
フィギュアスケート 2020.12.26「特別な年の、特別な選手権」。北京五輪のプレシーズンとして、さまざまな想いが渦巻く今年の全日本選手権。初優勝を目指す樋口新葉(商2=開智日本橋学園)はSP(ショートプログラム)を13位で終えた。松原星(商2=武蔵野学院)は21位でFS(フリースケーティング)に進出。大矢里佳(商4=中京大中京)は25位、佐藤伊吹(政経2=駒場学園)は26位でFS進出とはならなかった。◆12・24~27 全日本選手権(長野市ビッグハット) 演技後、唇をかみしめて硬い表情を見せた樋口。「練習でも跳べていなくて少し調子が悪いと感じていた」。今シーズンを通じて挑戦し続けた演技冒頭のトリプルアクセル。NHK杯に続き今大会でもSPに組み込むも転倒。続く3回転のコンビネーションジャンプでも、うまくタイミングを合わせることができなかった。シーズン序盤から最初のミスを次に引きずらないことを意識してきただけに「次のジャンプをきっちり跳べなかった」と悔しさをにじませた。しかし、同じミスを二度繰り返さないのがさすがの樋口。続くトリプルフリップを成功させると、その後も見事な演技力で観客を魅了した。「切り替えて、開き直ったような感じで楽しく滑りたい」。2年連続の表彰台へFSでの逆襲を狙う。 (写真:安定した滑りを見せた松原) 他選手の健闘も光った。「ルッツの調子が悪くて本当に不安だった」と語った松原は、細かなミスがあったもののうまくまとめ見事FSに進出。大矢は0.36点差で惜しくもFSには進めなかったものの、ミスなく全てのジャンプを跳び切り、昨年の雪辱を果たした。佐藤は「目標の7割くらいは達成できた」と手応えを感じたもののFS進出とはならず。夢の舞台へ駆け上がる仲間を、チーム一丸で応援する。(写真:ノーミスでSPを終えた大矢)(写真:テンポの速い振り付けを踊る佐藤) [向井瑠風] 試合後のコメント大矢――ラストシーズンで、このプログラムを選んだ理由とそこにかける思いを教えてください。「このSPはコーチの中田先生が選んでくれた曲で、聴いた瞬間からこの曲で滑りたい、最後終わりたいと思ったので、すぐこの曲に決まりました」 佐藤――特殊な状況の中での全日本選手権ですが、これだけのお客さんの前で演技してどういった思いがありますか。「演技が終わってお客さんの方にお辞儀したときに、上の方まで拍手してくださっているのが見えたので、無観客の試合が多い中で来てくださって、皆さんの前で滑れたことは幸せだったなと思います」 樋口――トリプルアクセルで転倒した後、納得のいかないジャンプが続いて引きずってしまった原因の自己分析はありますか。「試合であのような転び方をしたのが初めてで、かなりひどい転び方をしたなという印象があるので、そこで切り替えが上手くできなかったのかなと思います」 ――FSでどのようなことを表現してお客さんに伝えたいですか。「NHK杯から1ヶ月弱しかなかった中で、しっかりと見直してきたので、つなぎの部分であったり、ジャンプでも全てのエレメンツで取りこぼしのないようにしていきたいです」 松原――この試合にはどんな目標を持って臨みましたか。「最初はフリーに進出するのが当たり前で、ゴールドになりたいと思っていたのですが、SPの前になると、やっぱりショートを通過しなきゃという気持ちだけになってしまいました。とりあえずSP通過は決まったので、またFSに向けて気持ちを整えてジャンプもしっかり揃えていきたいと思います」 READ MORE