試合後コメント(女子エペ)/全日本選手権

2023.12.27

 今年度を締めくくる全日本選手権が佐賀の地で開催され、明大からは女子エペが連覇を懸けて出場した。しかし決勝まで駒を進めたものの、あと一歩のところで敗れ優勝には届かず。来年度は再び5冠を目指して、新体制で歩み始める。

 今回は女子エペの試合後インタビューをお届けします。

 

長尾康司監督

――準優勝という結果はいかがでしたか。

 「最低限のノルマは果たせたかなとは思います。出場選手の名簿を見た時にナショナルチームをつくっているチームがあることが分かって、順当に行けば決勝で当たると思っていました。決勝に進むことができたら思い切ってやって、あわよくば足元をすくえないかなと思ったんですけど、ちょっとキャリアと力が足りませんでした。ほぼほぼ満足してる結果ではあります」

 

――佐藤琴美主将(政経4=一関二)は今回も戦われましたが、その点についてはいかがですか。

 「昨年度優勝した時のメンバーの1人ですから、ぜひちょっと彼女の力も借りたいと。全日本選手権が終わるまでは卒業した気分になるなよということは言いました。最後は後輩に経験を積ませようというところと、それに応えられる実力をつけてきたんで、いい場面があれば佐藤にもちょっと出てもらいたいなと思っていました。いい場面でいい働きをしてくれて、決勝進出の立役者になってくれましたので満足しています」

 

佐藤

――新チームになられて最初の試合でしたが、皆さんの様子はいかがでしたか。

 「試合以外は4人に特に言っていることはなかったです。試合に関しては國谷(優奈・政経2=宇都宮中央女子)が明治で出るのは初めてだったので、そこをみんなでフォローしながら楽しい雰囲気をつくるっていうのは意識していました」

 

――2回戦、3回戦は点差をつけて勝利できたと思いますが、チームの戦い方はいかがでしたか。

 「プランとしてはいつも通り一点一点っていうところと、流れは毎試合大体つかんではいるので、そこをいかに自分の役割を全うするかっていうのを意識していました。あと國谷の調子が良かったので、それで波に乗れたのかなっていうのはあります」

 

――今大会で引退だと思いますが、この4年間を振り返っていかがでしたか。

 「あっという間でした。コロナもあって1年目とか2年目っていうのは試合がなかったので、本格的に始まったのが2年生の後半とかでした。本当にあっという間でメンバーにとても恵まれたし、楽しかったなっていうのは思います」

 

稲山友梨(営3=星槎国際)

――今回の準優勝という結果自体はいかがでしたか。

 「悔しいっちゃ悔しいんですけど、全部の試合で自分も含め、みんな一番いいプレーを出せなかったのがとてももったいないと思います。みんなが出し切ったって感じならともかく、まだ改善できるなっていう点があるからこそ悔しい気持ちもあります。でもやるしかないというか、次だなって思ってはいます。とりあえず今シーズンは終わったので、ちょっと休んでからまた気持ち切り替えていけたらなと思います」

 

――準決勝で戦った中京大はどんな相手でしたか。

 「3番手でエースの人が全日本選手権の個人戦で3位だったり、この前のランキングでも2位だったりと波に乗っている選手でした。あとはチーム全員が右のフレンチっていう持ち手が長いやつで同じような戦い方っていう印象だったので、そこで飲み込まれないようにというか、右フレンチだから意識しようとか気を付けようっていう話はしました」

 

――今大会で収穫はありましたか。

 「個人的に一番いいなと思ったのは國谷がちゃんとポイントも取れて動けてたっていうことです。それが私的には大きい情報を得られたというか、今後のメンバーを選ぶときにも頼もしい選手っていうのを改めて認識できたので、そこが収穫でした。あとは試合前に自分も含め、みんな自信がなくなったりしちゃったので、やはりコミュニケーションを取って不安要素を取り除いてから試合にちゃんと挑んでいきたいです」

 

國谷

――試合を振り返っていかがでしたか。

 「個人的には1試合目からいい動きができていて、チームの雰囲気や試合の流れも良かったです。最後は格上相手にチャレンジするというか、やり切って終わろうっていうふうにチームの中で話して試合に臨みました。途中で相手に流れがいった時に最後まで相手の流れのままで自分たちに流れを持ってこられなかったのが、やはり相手が一枚上手だったなと思いました」

 

――明大として初めての団体戦はいかがでしたか。

 「今まで練習試合とかで1試合途中で出させてもらったりはしていたんですけど、あまり自分の中で団体戦のいいイメージはなかったです。自分のところで取られてしまうことが多くて、今回試合するにあたって事前に出るっていうのが分かっていたので、試合に出るつもりで練習も意識しながらやりました。あとは役割的に相手からしたら相手のエースは私のところで点数を取りにくるっていうような感じでした。そこでびびったりとかプレーが受け身になったりするとベンチ側も不安になったり心配になったりっていうのが伝わっちゃうので、とにかく最初の試合を思い切ってやろうと思って自分に自信を持ってプレーするっていうのだけを意識してやりました。やはりのびのびできて、デビュー戦だったけど次につながるいい試合ができたかなって思いました」

 

――来シーズンに向けて意気込みをお願いします。

 「個人としては今まで2年間やってきてあまり突出した成績がなくて、同期の盧承延(政経2=王子総合)や友梨先輩といった優勝してる人と練習できているっていう環境がとてもいいと思っています。自分も結果を個人戦で出していきたいっていうのと、団体戦は1年間通して五つ大きな大会があります。そこで5冠を目指してたんですけど今年度は達成できなかったので、その5冠を来年度こそは達成したいなって思います」

 

――今大会は準優勝という結果でしたが、いかがですか。

 「自分的には悔しいところが多くて、チームメートみんなに迷惑をかけて申し訳ない気持ちです」

 

――調子があまり良くなかったということですか。

 「団体戦では点を取らなきゃいけないって気持ちが強すぎて、それがマイナスになってしまっているので、これを直していかなきゃいけないと思います。入学した当時の方が何も考えずに個人戦のようにやっていたので、その時は調子が良かったんですけど、当時調子が良かったからこそ今は落ち込んじゃうこともあります」

 

――中京大戦は代わりに佐藤さんが出られたと思いますが、その時はいかがでしたか。

 「中京大戦は出てもらえて本当に助かりました。悔しい気持ちはあったんですけど自分が迷惑かけちゃっている感じがあったので、琴美先輩に出ていただいて、1、2、3回戦の中で一番雰囲気が良かったです。中京大戦では頑張って応援というか、できることは全部やろうと思いました。とても安心して見てられました」

 

――ありがとうございました。

 

[渡辺悠志郎、石井遥]