
インカレで関西学大と激突 太田がハットで圧倒/全日本大学選手権
関西学大と対戦した全日本大学選手権(以下、インカレ)2回戦。前半は、太田のハットトリックでチームは5得点を奪う。後半は、関西学大の猛攻に苦しみ2点差まで追い上げを図られるも、勝利をして仙台大との3回戦へと駒を進めた。
インカレ初戦からJリーグ内定者5人がいる関西学生リーグ1部3位の関西学大と対戦。前回対戦は、2019年のインカレ準決勝、結果は7-3で勝利。優勝候補の呼び声高い相手との試合で見どころになったのは関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)得点ランク2位の太田と、FC大阪加入内定でこちらも関西で得点ランク2位の望月想空(関西学大)のゴールラッシュだった。
試合が開始し、まずは太田が結果を見せる。ハイプレスから熊取谷がPKを誘発。太田は左隅に蹴りこみ、2分で先制に成功した。そして12分には、熊取谷のパスに内田が頭で追加点を奪う。明大の猛攻はまだ終わらない。ショートカウンターで、パスを受けた熊取谷が再びPK獲得。「毎日練習していたので自信があった」(太田)。再び同じコースへ鋭く突き刺し、またも太田が躍動した。その後も相手を寄せ付けず34分、カウンターから熊取谷がネットを揺らす。そして38分にも、常盤の絶妙なスルーパスに反応した太田がGKとの一対一を着実に制し、大学で自身2度目のハットトリックを達成。「チームの勝利に貢献できたことが素直にうれしい」(太田)とリーグ戦14得点のストライカーは力を示した。
(写真:リーグ戦第17節対日大戦以来となるハットトリックを決めた太田)
関西で18点をマークした望月も黙ってはいなかった。前半終了間際、その望月が1点を返す。相手に流れが傾くと、後半も防戦一方に。交代策で流れの巻き返しを図るも、62分にまたも望月のセットプレーで失点。「受けに入ってしまった」(井上主将)と、攻撃的な明大らしからぬ押され気味の雰囲気で試合が進む。さらに89分にはクロスをボレーで合わせられ、2点差まで追い詰められる。しかし、守備陣は逆転を許さず、ここで試合終了。東西得点ランク2位同士のスコアは望月の2点を、太田はハットトリックで上回りチームの5-3での勝利の立役者となった。
(写真:トップチーム初出場を果たした藤井)
大会で白星スタートも、5点目以降は相手の勢いに飲まれた。「後半の試合内容は次戦までに修正したい」(熊取谷)と課題を残す結果となったが、強豪との一戦を制し、3回戦進出が決まった。しかし次に待ち受ける対戦相手は、前回大会で延長にもつれた末に敗戦を喫した仙台大。「昨年は悔しい思いをしているので、初めから気を抜かずに明治のサッカーを貫き、必ず勝利する」(太田)。因縁の対決に向けて課題を改善し勝利なるか。決勝に向け、次節も負けは許されない。
[岩田英佑]
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