
(男子)菊地目標の表彰台入りならず 悔い残る総合11位/全日本ジュニア選手権
自身にとっては最後の全日本ジュニア選手権(以下、全日本ジュニア)出場となった菊地竜生(政経1=目黒日大)。出遅れたSP(ショートプログラム)からの挽回を期して臨んだFS(フリースケーティング)だったが、ジャンプのミスが相次ぎ追い上げ及ばず。総合11位に終わり、目標の表彰台には届かなかった。
◆11・17〜19 全日本ジュニア選手権(木下カンセーアイスアリーナ)
SP13位からの巻き返しを図り、覚悟を持ってFSの演技に臨んだ菊地。「やってやるという気持ちが強かっただけに、少し力んでしまった」と冒頭の4回転サルコウで惜しくも転倒。東日本学生選手権、東日本選手権(以下、東日本)ではともに成功しており、6分間練習でも着氷。自信を持っていただけに苦しい出だしに。続くトリプルアクセルは確実に決めるも、東日本から構成を変更したその後のジャンプではミスが目立った。だが「最初の4回転で失敗した後も諦めずに、今できる精いっぱいを出そうとした」と話すように、気迫のこもったジャンプは健在。指先まで洗練された表現面でも観客を魅了し、最後まで堂々とした『ノストラダムス』を披露した。
自身最後の全日本ジュニアを終えた菊地。表彰台入りを狙って臨んだ今大会だったが、得意のジャンプで得点を伸ばせず、本来の実力を発揮することができなかった。来シーズンからはシニアへと上がり、より総合力の高い演技が求められる。「シニアに向けてエレメンツやスケーティングの強化をしていきたい」と力強く語った。ジュニアで培った経験、そして悔しさを力に変えて、さらなる飛躍につなげていきたい。
[冨川航平]
試合後のコメント
菊地
――演技を振り返っていかがですか。
「悔しいの一言しかなくて、SPの点数からは、FSをより完璧にしないと挽回できない状況だったので、悔しいしかないですね」
――自身にとって最後の全日本ジュニアとなり、最後観客の方からの温かい声援などがあったと思いますが、その点に関してはいかがでしたか。
「やっぱり声援がすごく力になりました。コロナが明けて有観客になっての自分の最後の全日本ジュニア。応援していただいて本当にうれしかったです」
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