今季リーグ王者・筑波大に0ー1 リーグ戦3位で閉幕/関東大学1部リーグ戦

サッカー 2023.11.20

 最終節は、すでに今季の関東大学1部リーグ戦優勝を決めた筑波大との大一番。2626人が、大学サッカーの聖地・西が丘でその勝敗を見守った。前半を0ー0で折り返すも、後半53分に失点。そのまま試合終了となり、明大は勝ち点38の3位で今季リーグ戦を終えた。

 

 優勝が確定している筑波大に「絶対に勝ちたい」(太田)と意気込んで臨んだ最終節。前期は、今季のベストイレブンを受賞した角昂志郎(筑波大)と同賞を受賞した太田がP Kを沈め、1―1と互角の戦いを繰り広げた。総得点数51点でリーグ最多を誇る明大と、失点数20点でリーグ最少の筑波大。命運を分けたのは〝攻撃の質〟であった。

(写真:主将としてチームをけん引した井上)

 筑波大の「鉄壁の守備」を前にしながら立ち上がりからボールを持ったのは明大。12分に林の果敢の攻めが功を奏しFKを獲得する。田中克のクロスに反応した太田が右足を振るも得点には至らず。今季リーグ戦14得点を挙げ、得点ランキング2位につけた実力者に対するマークはひときわ厚かった。その後も林と太田が立て続けに決定機をつくるも、筑波大の守備ラインを突破できず、0―0で前半を折り返す。

 (写真:毎試合、応援に駆けつけた選手たち)

 試合が動いたのは50分。ゴール前の混戦から、P Kを献上してしまう。守護神・上林がコースをよむも、わずかに届かずこれを決められた。この失点をきっかけに試合は筑波大ペースに。そこで、セカンドチームで培った実力をかわれた三品を含む5選手が新たに投入される。その後も果敢にチャンスを伺うが「最終的にクロスをあげて、中にボールが入ってきてほしかったが、そこを弾かれて自分たちの実力のなさを感じた」(中村)と、明大が得意の武器を封じられる。16得点を挙げた今季得点王への徹底マークは、チームの痛手となった。「後半、前線の選手の質が足りなかったところが勝ちきれなかった原因だと思う」(岡)。0―1で試合終了となり、3位でリーグ戦を終えた。

 (写真:得点王とアシスト王の同時受賞を果たした中村)

 今季の明大は決して順風満帆ではなかった。開幕直後、規約違反による勝ち点はく奪で最下位に。7月には副主将・佐藤恵允(文4=実践学園)をブレーメン電撃加入で欠いた。それでもチームが倒れることなく3位まで浮上したのは紛れもなく、選手たちの努力の賜物だろう。今季明大からは岡、太田、中村がベストイレブン賞を獲得。特に2005年以降初の、得点王とアシスト王の同時受賞を果たした新エース・中村と、2点差で得点ランク2位につけた太田の活躍なくしては今季のリーグ戦は語れない。さらに、三品や松尾を筆頭にセカンドチームでトップレベルの実力をつけた選手もチームを支える存在に。「どんな局面でも実直に、ひたむきに、明治のサッカーをやり続ける」(栗田大輔監督)。今季リーグの支えとなったこの言葉を胸に、紫紺の戦士たちは14年連続出場を決めた全日本大学選手権(インカレ)に駒を進める。

 

[田上愛子]


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