尾﨑が自己ベスト更新のチームトップ 駅伝主将として堂々の走り/世田谷246ハーフマラソン

競走 2023.11.13

 いよいよ箱根駅伝(以下、箱根)のメンバー選抜の季節がやってきた。今大会では尾﨑健斗駅伝主将(商3=浜松商)やケガからの復帰戦となった城戸洸輝(情コミ4=宮崎日大)ら4人が自己ベストを更新。また、多くの1年生が初めてのハーフマラソンを経験するなど、箱根出走のための布石を打った。

 

◆11・12 第18回世田谷246ハーフマラソン(駒沢オリンピック公園)

▼ハーフマラソン

 18位 尾﨑 1時間04分02秒 自己ベスト

 22位 溝上 1時間04分19秒 自己ベスト

 31位 城戸 1時間04分43秒 自己ベスト

 39位 橋本基 1時間05分02秒

 49位 井坂 1時間06分02秒

 59位 窪田 1時間07分00秒

 60位 室田 1時間07分17秒

 61位 馬場 1時間07分20秒

 63位 杉田 1時間07分38秒 自己ベスト

 64位 乙守 1時間07分39秒 初

 66位 新野 1時間08分04秒

 67位 山内 1時間08分04秒 初

 68位 新井 1時間08分10秒

 70位 鬼塚 1時間08分22秒 初

 71位 石堂 1時間08分28秒 初

 72位 角南 1時間08分47秒

 76位 小林周 1時間09分06秒 初

 90位 前田 1時間10分23秒

 91位 曳田 1時間10分33秒

 

 小雨がぱらつき、肌を刺すような寒さの中で行われた世田谷246ハーフマラソン(以下、世田谷ハーフ)。箱根まで残り2カ月を切り、駒大や青学大などの強豪校が多く出走した。各校の思惑が交錯する中、尾﨑が先頭集団でチームを引っ張る走りを見せる。レース後半は集団から離れてしまったものの、駅伝主将としての意地を見せタイムを大きく落とすことはなかった。万全とは言い難いコンディションであることを感じさせない快走で自己ベストを更新し、チーム内トップのフィニッシュ。63分台には惜しくも届かなかったが、チームの先頭に立つ者としての役目を十分に果たして見せた。「数字だけ見るとそこまで悪くないとは思う。しかし他大の選手に負けてしまっているので、物足りない部分もある」。箱根路で争うのは、あくまでも他大。「走る、走らない関係なく、どんな形でもチームの目標達成にはきちんと貢献したい」。一人の選手としてではなく、チームのために動く。その走りには3年生にして駅伝主将を務めるだけの覚悟があった。

 

 チーム内2番手でゴールした溝上稜斗(商3=九州学院)も目標に掲げていた63分台には届かなかったが、自己ベストを約10秒更新。「しっかりまとめる走りをする」との言葉通りの走りを見せた。しかし箱根シード権常連校との実力差を痛感し「世田谷ハーフがピークではないと思っているので、箱根ではそういう大学と勝負できるようにもう一段階上げていきたい」とさらなる成長意欲を見せた。この結果がいい方向へ導いてくれることを期待したい。また、今年5月の世田谷競技会で足首を痛めDNFに終わってから久々のレースとなった城戸が自己ベストを2分以上縮め、チーム内3番手でフィニッシュ。ケガの影響でしばらくレースから離れていたが、9月末に練習を再開しここまで状態を上げて見せた。「世田谷ハーフ以降は量を求めつつ質の高い練習をして、箱根に向け積極的なレースをするための練習をしていきたい」。最上級生にして初のエントリーを目指す陰の実力者。エントリーメンバー争いのキーパーソンとなることは間違いない。

 

 箱根のメンバー選考には、翌週11月19日に開催される上尾シティハーフマラソンおよびMARCH対抗戦での結果が判断材料の一つになる。限られた16枠を勝ち取り、箱根路で紫紺を背負うのはどの選手か。可能性は無限大だ。

 

[石井遥]

 

※レース後のコメントは後日「紫魂不撓」にて掲載いたします。


関連記事 RELATED ENTRIES