常盤の同点弾 八幡山最終戦をドローで終える/関東大学1部リーグ戦

サッカー 2023.11.12

今季の八幡山での最終節は中大と対戦。明大は立ち上がりに苦しみ、前半に失点を許してしまう。後半はセットプレーでチャンスをつくり出し、78分に常盤がこぼれ球を押し込み同点に。追加点を狙うも決定打を放てず同点で試合終了となった。

 



 「勝ち点3を取れたゲームだった」(栗田大輔監督)。明大がボールを支配するも、中大の引いた守備に苦しむ試合になった。前半の立ち上がり、6分に失点を許してしまう。「立ち上がりが課題だった中で点を入れられてしまった」(永田)。ゲームの入りが流経大戦からの反省点だったが、今節も相手を追うゲーム展開となる。失点後は、前節初出場、初ゴールの三品がパスからチャンスをつくる。しかし、シュートまで持ち込むことができず、前半はスコアレスで終了した。

 

(写真:サイド攻撃の起点となった三品)


 前半で苦戦を強いられた明大。「バックパスが多かったからもっとクロスを上げたりシュートを打ったりするところ」(栗田監督)をハーフタイムでは修正。65分には前線へ配球する役割として常盤を投入する。今季の常盤は苦しい時間を過ごしていた。出場した10試合のうち先発はわずか3試合。途中からの7試合以外は全試合ベンチから試合を眺めていた。「自信を失ってた自分もいた。でもそこで自信とか失うんじゃなくて、自分の練習や身につけてることに自信を持って、ただスタメンになりたいと考えていた」。すると78分、常盤が同点を演出する。「今日のような途中交代のチャンスを狙って、日々自分と向き合ってきた」。コーナーキックのこぼれ球を押し込み、桐蔭横浜大戦以来の今季2ゴール目で起用に応える復活弾を見せた。同点に追いつき果敢に攻め込む明大。得点後も常盤は積極的なくさびのパスやサイドからの攻撃で敵陣へ侵入し、チャンスをつくり出す。「チームを勝たせるプレーを練習から心がけた」(常盤)。だが、最後まで中大のブロックを崩し切ることができず試合終了を迎えた。

 

(写真:体を張った守備でチームに貢献した永田)


 ホームである明大八幡山グラウンドでの最終節が終了し、残されたラストマッチは大学サッカーの聖地・西が丘で行われる筑波大戦だ。「チャレンジャーと気持ちで絶対にたたきつぶしたいと思う」(常盤)。相手はすでに優勝を決めた好敵手・筑波大。最後まで首位を脅かし続けた明大が、どこまで戦うことができるのか見ものだ。

 

[岩田英佑]


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