大接戦も強敵・日大に敗れる 優勝は最終日へ持ち越し/関東学生秋季1部リーグ戦

卓球 2023.09.14

 開幕4連勝で迎えた秋季関東学生1部リーグ戦(以下、秋季リーグ戦)4日目は専大、日大との対決。専大戦では苦戦を強いられるも、1番手・手塚崚馬(政経3=明徳義塾)をはじめ粘り強いプレーで4─2の勝利を収める。しかし2戦目の日大戦では、4時間半の激闘を繰り広げるも一歩及ばず敗北。優勝の行方は最終日に持ち越しとなった。

 

9・1~14 秋季関東学生1部リーグ戦(所沢市民体育館他)

9・13 対専大戦・日大戦(所沢市民体育館)

 ◯明大4―2専大

  明大3―4日大◯

 

 粘りを見せた。専大戦に勝利し、5連勝で迎えた日大戦。日大、明大とも2点を獲得し5番手として回ってきたのは、今回のリーグ戦シングルスでは一度も負けていない松田歩真(商3=野田学園)。「自分がダブルスを落としてしまったのでなんとしても勝つしかない」と挑んだシングルスでは、序盤は1─6となかなか自分のプレーを発揮できずにいたが、終盤に6ポイントを連続で獲得するなど徐々に本領を見せ第1ゲームを先取。続く第2、第3ゲームでは相手に8連続ポイントを許すなど相手の波に押され落としてしまったものの、「向かっていくという気持ちを忘れずに最後までプレーすることができた」と最後まで勝ちにこだわり続けた。第4、第5ゲームとも課題だったというサーブからの得点を多く決め、明大にとって大きな一勝をもたらした。

 

 セットカウント3─3と、両校ともに絶対負けられない状況で7番手を任されたのは、2年生の櫻井倭(情コミ2=鶴岡東)。対する相手は4年生の主将と、相手の声援もより一層気合いが入る。そんなアウェーの雰囲気の中で、第1、第2ゲームを続けて落としてしまう。もう後がない櫻井だったが、「チーム全員で盛り上げてくれている。期待に応えられるようにプレーしよう」と意地を見せる。得意のフォアハンドで得点を重ね、第3、第4ゲームを連取。フルセットにもつれこむ激闘となったが、先にマッチポイントを握ったのは相手だった。結果は9─11と惜敗。だが2年生ながら果敢に挑み続けた櫻井のプレーは間違いなく次への成長につながるものであった。

 

 優勝にはあと一歩手が届かなかったが、まだ希望は残っている。明大が優勝するには、最終日の筑波大戦で勝つことが絶対条件。「自分たちは目の前の試合だけ。他の試合を気にせず自分たちが勝って終わらすという気持ちで頑張りたい」(手塚)と最終日に向けてさらに磨きのかかる明大が、気持ちを切らさず勝利をつかみ取る。

 

[下元天花]

 

 

試合後のコメント

松田

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「準備期間が少ない中で、なかなかうまいように力を発揮することができずチームに貢献できなかったことが悔しかったです」

 

――次戦の意気込みをお願いします。

 「まだ優勝する可能性は残っていて、このチームでプレーできるのは最後なので全員で楽しんでやりきりたいなと思います」

 

手塚

――今日のご自身のプレーで良かったところを教えてください。

 「自分は守ることが得意なのですが、プラスして攻めることができていたので、それで得点ができていたのかなと思います」

 

――今日の明大全体の試合を振り返っていかがですか。

 「他の大学よりやはりチーム力があるなと。みんなが絶対勝利を取りに行くという気持ちがあって、今日の2戦はとても強い相手でしたが、とてもいい試合だったと思います」

 

櫻井

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「7番という大役を任されて、3-3まで回る厳しい戦いになることは分かっていたので、そこで勝ち切れなかったことは本当に悔しいです」

 

――成長した部分や収穫はありますか。

 「0-2になった時にいつもの自分だと、1回ダメになるとそのままダメな状態で試合を終えてしまうことがありましたが、今回は2セット取られながらも追い付いたり、諦めずに勝負できたところが成長かなと思います」


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