試合後コメント(日大戦)/関東大学男子1部リーグ戦

硬式庭球 2023.09.08

 関東大学男子1部リーグ最終戦、対日大戦では1―8で敗北。最終順位4位でリーグ戦に幕を下ろした。こちらの記事では試合後のインタビューをお届けする。

 

滝口伊和生助監督

――4年生の活躍を振り返っていかがですか

 「みんな、キャプテンの大夢(横田大夢主将・政経4=足利大付)を中心にまとまって、よく頑張ってくれたと思います。オーダーを決めるときに4年生の思いと、スタッフの思いですれ違うところもありましたが、4年生の思いが最終的には我々スタッフに伝わってきて、4年生の考えたオーダーを重視してやりました。4年生も1戦1戦、勉強して、成長している感じでした。自分たちが初めて1番上になって、重圧に耐えながら、いろんなことをして、1戦1戦、負けもあり、勝ちもありで、成長しながら、ちゃんとやり切ることができたと思います」

 

――特に活躍した選手や今後注目の選手を教えてください

 「S6で出た2年生の今里(翔吾・営2=海星)は2年生ながら、よく勝ち切ってくれたと思います。今日は負けたけど、早稲田戦といい、中央戦でもよく勝ってくれました。あとはD2の松本も、最初の序盤戦はあんまり良くなかったんですけど、後半になるにつれてだんだん動きも良くなってきて、自分のパフォーマンスを最大限に発揮できたかな。やっぱり、その2人の功績は大きいかなと思います」

 

――今年度のリーグ戦を通して良かった点と課題を教えてください

 「良かったことは、入れ替えにかかるようなギリギリの5位6位ではなく、ステップアップして4位に入れたっていうことです。悪かったところは、早稲田に8―1で勝ってる割には、慶大や日大に完敗したところ。そこはやっぱり団結力、チーム力を強化しなければならないと感じました」

 

――今試合で代替わりを迎える4年生に向けてメッセージをお願いします。

 「4年間、どうもお疲れ様でした。苦楽を共にしてきてね、本当によく頑張ってくれました。社会人になっても、明治でやったことを忘れずに、頑張ってほしいな。寮生活でいろんな理不尽なことがあったと思うんですけど、そういうことにも耐え、しっかり生活できたということは、社会に出てもしっかり生活できると思うので、自信を持って社会人になってください」

 

――全日本大学対抗王座決定試合(以下、王座)に出場するために明大が必要なことは何だとお考えですが。

 「まず個を鍛えなくてはいけないと思います。明治は他大学に比べて、インカレ資格を持っている選手が少ないです。やっぱり資格が試合に出るときの自信になったりもするので、個人戦でもっとみんなが勝てるようにしなければならないと思います。だから『もう戦いは、今日から始まっている』と言っていたスタッフもいましたが、まさしくそうだと思います。やっぱりテニスは、今回は団体戦とはいえ、個人スポーツなので、個がしっかりすることが必要で、そこがしっかりしてくると、人間力みたいなのが出てきて、みんながその選手をサポートしてあげようと思うようになったら、もっと強くなるのかなと思います」



 
横田

――主将としてリーグ戦を総括していかがですか。

 「今年はダブルスを強化していて、ダブルスを3―0、2-1でシングルスにつなぐことができていれば結果が変わってきたのかもしれないと思っています。そこが1年間を通して主将として足りなかったし、もっと徹底してやっていくべきだったのかなと思うので素直に悔しいです。このリーグ戦を通してレベルアップしてもらいたい、いろんな選手にチャンスを与えたいという狙いもありました。S6の今里は、個人戦はあまり結果が出ていないんですけど、今回のリーグ戦でも1番ファイトして『あいつ勝ってくるんじゃないか』という雰囲気を漂わせたり、早稲田戦の時は苦しい場面から勝ち切ってくれたりしました。山中(朝陽・文2=四日市工)も関東学生トーナメント(以下、春関)では2次予選で負けて有明には来られてないですけど、法政戦の時にしっかり勝って4-4で回してくれました。そういった意味では来年につなげることができたのかなと思います」

 

――後輩へメッセージをお願いします。

リーグ戦に関しては今年から有明になって、メンタル面やフィジカル面で僕らも想像ができなかったことがたくさん起きたんですけど、だからこそ来年は今年よりは戦いやすい、いいイメージができて臨めるんじゃないかなって思うし、3年生以下の人たちは、うまく今年学んだことを生かしながら来年のリーグ戦に臨んでもらいたいなって思います。全体を通しては、やっぱり無理しすぎちゃうと、どっかでガタが来て積み上げてきたものがなくなってしまうので、明治大学には明治大学のやり方、勝ち方っていうのがあることを明確にして、1日1日の過ごし方を考えてもらえたらいいかなと思います。どんな環境から来た人も明治大学に適応して王座に行けて、毎年王座に行くようなチームができたら、1番最高だと思います。テニスの強さだけじゃなくて、人間性も整っている明治大学がやっぱり王座に優勝して、学生のトップに立つべきだと思うので、今の3年生以下の人たちには達成してもらいたいなと思います」


 

坂井修造(理工4=湘南工科大付)

――今試合で良かった点を教えてください。

 「10ゲーム連取されていた相手に対して3ゲーム連取できた時に良かった点としては、本当に全力で声を出すこと、全力で走ることを心掛けることができた点です。やっぱりテニスはプレーもそうですが、気迫の部分で相手を押し切ることが結構あると思うので、その点で連取できたゲームに関しては自分の方が相手より圧倒的に気迫があって、気持ちの面で押すことができたのだと思います。『このまま終わりでいいのか、15年間の集大成がこれでいいのか』と思ったら『良くないだろ』って思って、もう自分の格好とかにこだわらずに全力を出しきれば、負けても『まあ頑張ったな』って思えるので『そういう試合をしたいな』って思って切り替えることができました」

 

――同期へメッセージをお願いします。

 「本当にありがとうの一言です。慣れない寮生活というのもあって、1年生の時にテニスをやめたくて、コート上で当時の主将に『もうテニス嫌いでやめたいです』って泣いたことがあって、そのくらい本当に苦しい時期もあったりしました。去年のリーグ戦ではメンバー入りすらできなくて、その時にもういいのかなって思ったりもしたのですが、やっぱり同期はほんとにチームのことを考えて勝つための行動をしている人が多くて、話し合いもたくさんしました。その点で自分一人では頑張れなかったんですけど、同期がいてくれたおかげで頑張れたので、ありがとうっていう気持ちです」

 

――後輩へメッセージをお願いします。

 「僕らは1年間王座優勝を目標に掲げていたのですが、慶大に0-9で負けてしまって、実力が足りなくて全然成し遂げられなかったので、後輩たちには来年こそは、目標に向かって頑張って成し遂げてほしいなっていう風に思います」


 

副田温斗(営4=四日市工)

――ファイナルセットの時の心境を教えてください。

 「相手に突き放されないってことを第一に考えていて、取られてもすぐ取り返す気持ちで、スーパータイブレークに入りました。いい形でポイントを取っても、連続でポイントが取れてなかったので、それに対しての気持ちの上ぶれが出てしまったのですが、横で応援してくれているみんなの顔を見たり、ベンチコーチの顔を見たり、洵(松本洵・法2=松商学園

)としっかり話し合いながらプレーができました。最後の大事なところで取り切れなかったのは、やっぱり今の明治の弱さでもあると思うので、そこが非常に悔しかったです」

 

――4年間を振り返っていかがですか。

 「コロナから始まって、1年目はなかなか試合もない状態で、いざ大会が始まった2年生の時に、結構大きなケガをしてしまいました。そこからなかなか大学テニスに入り込めないなか、大学生活のテニスがスタートしたなっていう感じがして、4年生の時も、同じようなケガをしてしまったので、思うような4年間ではなかったです。しかしインカレ(全日本学生選手権)やインカレインドア(全日本学生室内選手権)でしっかり結果を残すことができて、こうして後輩と最後にリーグ戦で組んで、なかなか勝てなかったんですけど、1勝することができました。なので、本当に僕としてはいい4年間だったなと感じています。後輩たちには来年またこの有明に戻ってきて、しっかり戦ってもらいたいなっていう風に思います」

 

 

飯田翔(商3=足利大付)

――高校からのダブルスペアが終わりを迎えると思われますが、いかがですか

 「僕は、大夢さんと組んだらなんか勝てると思っていて、そのなんかっていうのは、僕が持ってないところを大夢さんが持っていたり、大夢さんが持ってないところを僕が持っていたりっていう、お互いがお互いの弱いところをカバーできていたから勝てたというのもあるし、試合になった時の相性がすごくいいんだなって感じました。高校から組んでいるのもあるんですけど、お互い信頼しているので最後まで勝てたんだと思います」

 

――代替わりを迎え、最高学年になりますが、来年度に向けて意気込みをお願いします。

 「僕たちの代は4人しかいなくて、その4人は、今年もリーグ戦を全員経験していて、テニスの強さでチーム引っ張っていけるようにしたいっていうのと、同期が少ない分、協力していいチームを作りたいと思います。リーグ戦では王座出場を目指したいですが、毎年初戦で負けたりとか、大事なところを落としたりしているんで、まずは初戦絶対勝つ、そしてチームにいい流れを作るっていうことだけを目標にします。初戦の大切さを、今年全員が感じたと思うので1戦目にかける思いを全員に再認識させて、強いチームを作りたいと思います

 


松本

――リーグ戦最終日を終えた今のお気持ちはいかがですか。

 「5戦全て起用していただけて、その中で1勝4敗っていうのがすごく悔しくて、やっぱりリーグで1勝を取る難しさを感じました。リーグの雰囲気とかに慣れるのも本当に難しかったですが、出させていただいたからにはそこで勝つのが使命だと思うんで、勝ってチームに貢献できなかったのは、悔しい気持ちでいっぱいです」

 

――代替わりですが、今後はどのような選手になっていきたいですか。

 「僕の取りえは、チームの雰囲気を良くしたり、コート内から声を出して、チーム全体の雰囲気を良くしたりすることだと思うので、そういう選手になりたいです。次の4年生が4人しかいない状態で大変だと思うし、その4人だけじゃ手の届かない範囲もあると思うんで、上級生になった僕たちが、協力的になってチーム全体をまとめなきゃいけない存在になると思います。その自覚を持って、来年は3年生だから4年生に任せるっていう気持ちじゃなくて、自分たちもチームのことを第一に考えて、またここに戻って王座を決められるようなチームにしていきたいと思います」

 

 

――ありがとうございました

 

[渡辺悠志郎、井手満菜、大橋英晃]


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