
課題残るも次戦に期待高まる/東京六大学対抗グライダー競技会
埼玉県熊谷市の妻沼滑空場で東京六大学対抗グライダー競技会が行われた。明大からは髙田雄祐(政経3=愛知県立旭丘)・仲尾次政豊(商3=ラ・サール)・廣澤樹(総合3=星野)が出場。5位と結果は振るわなかったが、最終日には2度の周回に成功するなど課題と同時に大きな収穫も得た。
◆8・26~9・2 東京六大学対抗グライダー競技会(妻沼滑空場)
▼明大――5位
この競技は、エンジンを使用しないグライダーをウインチと呼ばれる装置で上空に飛ばし、飛行後は上昇気流(サーマル)に乗って計3カ所を周りポイントを競う。また地点ごとに最低・最高高度が設定されており、その高さを割ると違反した秒数の減点やポイントの無効となることも。そしてこの競技で最も重要なものは天候である。晴天であっても雲や気流などさまざまな空の状態に影響を受けるため、操縦者による一瞬の判断力が求められる。グライダー競技はまさに〝空の頭脳戦〟である。
フライトに適した天候の中行われた今大会。しかし明大は大会5日目までなかなかポイントを獲得することができなかった。さらに周回直前までいったものの最低高度をわずかに下回ったことでポイントが無効になるというアクシデントも。「最初の方は得点がなくずっと苦しかった」(仲尾次)。それでも最終日は1番手の髙田が周回を成し遂げると、その勢いのまま中尾次も周回に成功。「なんとか明治に周回をもたらすことができた」(髙田)と安堵の表情を見せた。
今回出場した3人は全員が3年生。基本的には約2年だが人によっては4年以上かかることもあるというグライダーの操縦免許を順調に取得し、今大会では2人が周回を達成した。今大会で培った経験を糧に、来月に行われる関東学生グライダー競技会(以下、関東大会)ではさらに成長した姿を見せてくれることに期待したい。
[下元天花]
試合後のコメント
髙田
――周回してみていかがですか。
「明治に周回をもたらすことができてほっとしています。この六大戦の期間中で、普段飛ぶことがない妻沼に慣れて周回できたので良かったです」
――操縦で難しいことは何ですか。
「上昇気流は外側が弱く中側が強くなるのですが、理想である真ん中の1番強い部分にちゃんと機体を入れることです」
仲尾次
――航空部の魅力を教えてください。
「単純に飛ぶのが楽しいです。日常では見ることの出来ない景色を見ることができるという貴重な経験を、大学時代にできることが航空部の魅力だと思います」
――来月に行われる関東大会に向けて意気込みをお願いします。
「今大会の経験を生かして、今度は得点や周回を重ねて全国に行けるようにしたいなと思います」
廣澤
――グライダー競技の大変なところを教えてください。
「機体が多いので機体を見ながら上昇気流を探さないといけないところと、他の機体とぶつからないように自分たちでコントロールしていかないといけないところです」
――グライダー競技の好きなところを教えてください。
「元々飛行機が好きだったのですが、自由に空を飛べるというところが1番好きです」
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