
東洋大を相手に100点ゲーム 春シーズンを全勝で終える/関東大学春季交流大会
関東大学春季交流大会(以下、春季大会)最終戦の相手は東洋大。試合は終始明大が流れを渡さず計16トライを挙げる攻撃力を見せ、さらに相手のトライはわずか1本に抑える守備力も見せつけた。最終スコア102―7で試合を制し、今年度の春季大会を見事全勝で終えた。
◆6・25 関東大学春季交流大会(八幡山グラウンド)
▼対東洋大戦
○明大102{57―0、45―7}7東洋大
前半開始早々、明大が試合を動かした。敵ゴール前でのマイボールラインアウトからモールで前へと押し込むと、最後はフッカー松下潤一郎(法4=筑紫)が抜け出し先制トライ。「いい形でモールを組めていた」(松下)。前半10分にも、松下が1本目のトライと同様の形でトライを決め追加点を挙げると、明大は完全に勢いに乗る。13分、17分、22分にそれぞれ右ウイング安田昂平(商3=御所実)が驚異の3連続トライで追加点。「ウイングとしてトライを取り切ることができたのは良かった」(安田)。特に22分の3本目のトライは、フルバック池戸将太郎(政経4=東海大相模)からの美しいロングパスを安田が受け取り、完全に前のスペースが空いた左サイドを走り抜けた見事なトライだった。その後も明大は攻撃の手を緩めることなく4トライを挙げ、前半だけで計9トライを挙げるという圧倒的攻撃力を見せた。またディフェンス面でも強さを見せ東洋大を相手に1点も許さない、57―0という最高の形で前半を終えた。
(写真:モールからトライを狙う松下)
後半も1本目のトライを挙げたのは明大だった。後半3分、敵ゴール前で松下が抜け出しゲインすると、左に構えたスタンドオフ伊藤耕太郎(商4=国学院栃木)にラストパスをつなぎそのままグラウンディング。「いい形でトライが取れた。チームとして取れたトライだった」(伊藤耕)。続く8分には、先輩たちの活躍に負けまいと期待のルーキーが実力を発揮する。敵陣5メートルライン付近でのマイボールラインアウトをきれいに取り切ると、そのまま中央へとパスを展開。そして空いたスペース入り込んできた左フランカー大川虎拓郎(法1=東福岡)がラストパスを受け取り、力強いボールキャリー見せトライ。「ハーフタイムにコーチに強いキャリーをしていけと言われたので、そこを実行してトライを取れた」(大川)。その後11分にも追加点を挙げ勢いの止まらない明大。後半13分には1本目となるトライを東洋大に許してしまうも「チャレンジして生まれたミスからの失点のため良かった」(池戸)と焦ることなく切り替えた。試合の流れを相手に譲ることなく、22分にナンバーエイト木戸大士郎(文3=常翔学園)、25分には池戸がそれぞれ追加点を挙げ、点差を広げる。そして試合終了間際の38分と41分に安田がダメ押しの2連続トライ。最終スコア102―7という大差で勝利を挙げ、明大の圧倒的強さを見せつけた。
(写真:ボールキャリーをする池戸)
悪天候の影響で中止となった帝京大戦を除き、今年度の春季大会を全勝で終えた明大。「自分たちの強みに自信を持って最後までやり切ることができたことは、この春の大きな収穫だと思う」(左センター廣瀬雄也主将・商4=東福岡)。チームのテーマに掲げた〝挑戦〟の文字通りにいろいろなことに挑戦した春季大会となった。今週末には春シーズンを締めくくる東大との定期戦、そしてオールスターゲームも控えている。それぞれの舞台で紫紺の戦士たちがどのようなプレーを見せてくれるのか。次の試合からも目が離せない。
[久保田諒]
試合後のコメント
廣瀬
――今試合のテーマを教えてください。
「ここ数試合はモメンタムのところを意識してやっていたんですけど、モメンタムありきのスキルやシステムのチャレンジをどんどんやっていこうっていうのは話していました。ただ今試合は、ゲーム内容的にあまりスキルを使う部分はなかったんですけど、池戸や安田がしっかりキックで50:22やったりとか、自分も50:22でスキルのところを結構出せたりしたと思うので良かったかなと思います」
松下
――セットプレーを振り返っていかがですか。
「今試合はラインアウトが多かったんですけど、ラインアウトは自分の強みにしているところだったので、自分の役割を全うしていいクオリティーを出せたかなと思います。スクラムも相手ボールの時はプレッシャーをかけることができて結果ペナルティーを取れたんですけど、いい形ではなかったなっていうのが反省点です」
左ロック山本嶺二郎(法4=京都成章)
――FW全体を振り返っていかがですか。
「去年からのメンバーがそのまま残っているのが大きく、結構いい感じに仕上がってきています。スクラムでも前に出られていますし、モールは春通してうまくいかなかったんですけど、今日の試合はかなりまとまって取り切れたのでそこは良かったかなと思います。ただ、やはり帝京との勝負になると思うので、まだまだ改善する点を見つけていきたいなと思います」
大川
――今試合では唯一の1年生スタメンでしたがどのようなことを意識していましたか。
「やはりとても緊張しましたが、試合に出られなかった先輩たちの分も自分が体を張ったりして、責任を持ってプレーしました」
木戸
――春シーズン全体を振り返っていかがですか。
「春ずっと僕らがやってきたモメンタムのところであったり、フィジカルの部分であったりそういうのは出せたので、すごくいい春シーズンでした」
伊藤耕
――ディフェンス面を振り返っていかがですか。
「あまりBKがディフェンスをすることがなくて、外国人相手にFWが前に出て体を張ってくれていたので、すごくいいディフェンスだったと思います」
池戸
――試合を作る上でどのようなことを心がけましたか。
「自分はフルバックなので、試合を作る上ではキック処理とかは意識していました。1本目のキックオフでミスしてしまったのは良くなかったんですけど、そこから修正して引きずらずにできたので良かったと思います。エリア取りという部分で試合を作れたのかなと思います」
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