
「2位はうれしくない」 ルーキー高橋が悔しさ残る準優勝/関東学生新人選手権
準々決勝に明大から唯一進んだ高橋航太郎(政経1=実践学園)。順調に勝ち進み、決勝の舞台にたどり着くも、惜しくも敗れ準優勝。明大勢の中で最高成績であったが、悔しさの残る大会となった。
◆4・28~29、5・10 関東学生新人選手権(所沢市民体育館他)
▼男子シングルス
高橋――2位
4月29日にベスト8進出を決めた高橋。準々決勝ではゲームカウント3―1で相手を下し、危なげなく勝ち進む。準決勝でも相手を寄せ付けず、ストレート勝ちを収め決勝へ駒を進めた。対するは以前勝ったことのある同学年の徳田幹太(早大)。第1ゲームは3―3の状態から驚異の7連続得点で相手を突き放す。その勢いのまま11―5で第1ゲームを先取した。しかし第2ゲームでは形勢が逆転。相手に7連続得点で大差をつけられる。悪い流れを断ち切ろうとチキータで得点するも、及ばず4―11で第2ゲームを落とした。
迎えた第3ゲーム。このゲームで先に主導権を握ったのは高橋。強烈なバックハンドを決めるなどし、一時5点差まで広げた。しかしここから相手がペースを握り始め、得点を量産。逆転を許し、9―11でこのゲームも落としてしまう。そして、落としたら負けの第4ゲーム。スマッシュ以外にもサーブで得点するなど多彩な攻撃を見せ、7―4とリードする。だが、またもここから相手が巻き返す。バックハンドを高橋が届かないところに決められ、失点。何とか得点しようと踏ん張るも7連続で失点してしまい、試合はゲームカウント1―3で敗北。惜しくも準優勝となった。
「心のどこかに気持ちの弱さが出てしまった」。大学入学後の初めての公式戦で、準優勝という好成績を残しつつも悔しさを感じた高橋。今大会を糧に成長していくに違いない。
[末吉祐貴]
試合後コメント
高橋
――3試合振り返ってみていかがですか。
「メンツもレベルが高い人たちの集まりになっているので気の抜けない試合でした。決勝行けたことはうれしかったのですが、決勝の相手が以前勝ったことのある相手だったので、少し勝てると思いながら試合をしてしまって、そこの弱さが負けの原因かなと思います」
――今後に向けて意気込みをお願いします。
「中高の卓球とは全然別物なので、大学の卓球に慣れるというか、自分も大学の卓球ができるように普段から練習していきたいと思います」
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