大阪の舞台で躍動 深見が表彰台に登る/全日本学生個人選手権

ウエイトリフティング 2023.05.13

 大阪で開幕した全日本学生個人選手権。初日は明大から6人の選手が出場した。好記録連発の深見健(政経2=安雲川)は今大会でも55キロ級で表彰台入りを果たす。61キロ級で出場した坂口颯基(政経4=須磨友が丘)も自己ベストを更新し、見事4位入賞。今後を勢いづけるシーズン初戦となった。

 

◆5・12~14 第69回全日本学生個人選手権(はびきのコロセアム)

▼55キロ級

2位 深見(S95 J121 T216)

5位 深田(S85 J100 T185)

▼61キロ級

4位 坂口颯(S97 J126 T223)

7位 森本(S91 J121 T212)

▼67キロ級

11位 深澤(S100 J120 T220)

中野 記録なし

※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル

 

 4月に行われた全日本選手権から間もなく、大阪の舞台に立った深見。スナッチでは95キロを2回連続失敗といきなり後がない状況に。しかし3本目で腹筋に力を入れるように意識して修正すると、見事同重量を拳上した。続くジャークは1本目、117キロを堅実に成功させるも、2本目の119キロは「しゃがむ動作でずれてしまった」と挙げ切ることができず。連続試技を避けるため失敗に恐れず重量を上げて挑んだ3本目。121キロを落ち着いた試技で挙げ、ジャーク1位の好記録を残した。「(スナッチの)95キロもジャークの119キロも普段は失敗しない重量」と万全の力を発揮することはできなかった深見。それでも冷静な自己分析と修正を欠かさず、トータル2位に輝いた。

 

 試合前ケガをしてしまい難しいコンディションの中、坂口颯は今大会に臨んだ。スナッチは2本連続危なげなく拳上。3本目では果敢に自己ベストである101キロに挑戦するも、惜しくも成功とはならなかった。ジャーク1本目は当初118キロの予定だったが「アップ場で触ってみると意外と体が動ける状態だった」と120キロに変更。その自信通り1本目を拳上すると、2本目では自己ベストである125キロも成功させた。3本目、130キロはと慣れない重さを前に「びっくりしてしまった」と挙げ切ることはできなかったものの、ケガによる調整不足を感じさせない試技で4位入賞を果たした。

 

 大学公式戦としては今シーズン初試合となった今大会。ルーキー中野龍斗(政経1=水島工)は記録なしとなったものの、大学ウエイトの道を歩み始めた。2日目は明大から4人の選手が出場。個人戦ではあるが、明大勢の活躍に期待が高まる。

 

[高橋佳菜]

 

試合後のコメント

深見

――今大会までに取り組んだことはありますか。

 「正直前の試合があってから調子は下がっていたので、無理はしないように先のことを見据えて安定した試合をしようと考えていました。しばらく攻めた試合が多かったので、今回は堅実に順位を取るということを目標にやっていました」

 

――ご自身の試技で良かった点を教えてください。

 「失敗しないのが一番ですが、どうしても失敗してしまう場面はあるので、両方2本目失敗した状態でも3本目修正して取れたというのは良かったと思います」

 

坂口颯

――今大会に点数を付けるとしたら何点ですか。

 「50点ですね。スナッチで自己新を超えられなかったのと、ジャークの3本目、練習で130キロ以上の重さを取り組んでなかったので、そこの甘さが出てしまったかなと思います」

 

――次の大会に向けて意気込みをお願いします。

 「全体的にスクワットの補強種目とデッドリフトをカバーして基礎的な力を身に付けて、そこからスナッチ、ジャークにつなげていけたらいいなと思います」


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