日本選手権前半戦 明大から4人が表彰台入り/日本選手権総括①

水泳(競泳)
2023.04.11

 日本水泳界の聖地・東京辰巳国際水泳場が閉館し、東京アクアティクスセンターで初めて開催された日本選手権。日本のトップスイマーたちがそろう今大会は、今年7月に福岡で開催される世界選手権(以下、世界水泳)の代表選考も兼ねていた。この大舞台、明大勢が大きく躍動した。

 

◆4・4〜9 日本選手権(東京アクアティクスセンター)

◆1日目

▼男子400メートル自由形

 5位 清水 3分52秒81

▼男子400メートル個人メドレー

 3位 田渕 4分11秒80

 5位 上川畑 4分13秒21

◆2日目

▼男子100メートル背泳ぎ

 2位 松山 54秒46

 4位 栁川 54秒73

▼男子200メートル自由形

 8位 山口 1分49秒85

◆3日目

▼男子200メートルバタフライ

 7位 上川畑 1分56秒60

▼男子100メートル自由形

 2位 五味 48秒75

▼男子200メートル個人メドレー

 5位 廣島 1分59秒61

▼女子200メートルバタフライ

 3位 水口 2分08秒89

 

 今大会明大勢初のメダルを獲得したのは、初日の男子400メートル個人メドレーに出場した田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)だ。レースが始まると前半のバタフライと背泳ぎでは先頭から遅れを取る。しかし得意の自由形でぐっと順位を上げ、表彰台入りを果たした。続いて2日目の男子100メートル背泳ぎに出場した松山陸(商4=春日部共栄)。予選で自己ベストを更新し2位で通過すると、勢いそのままに決勝でもさらに自己ベストを上回る泳ぎを見せた。惜しくも世界水泳代表入りは逃したものの、見事銀メダルを獲得した。

 

 折り返しとなる大会3日目、明大からは2人が表彰台に上がった。男子100メートル自由形に出場した五味智信(商3=湘南工科大付)は、50メートル地点ではトップと差が開いていたものの、後半の追い上げが功を奏し2位でレースを終える。五味はこれで世界水泳の400メートルフリーリレーの日本代表に内定。大きなガッツポーズを何度も見せ、喜びを爆発させた。一方女子200メートルバタフライに出場した水口知保(営4=目黒日大)は悔しさが残る結果となった。水口は昨年度の世界水泳で日本代表として泳いだ経験を持つ実力者。100メートル地点を3位で通過すると、後半もしっかりと泳ぎ切り3位でゴール。見事銅メダルを獲得するも、世界水泳日本代表を狙っていた水口の目には涙が浮かんだ。

 

 日本選手権前半戦、明大からは8種目で10人が決勝の舞台に残り、また多くの選手が自己ベストを更新するなど大健闘した。それぞれが死力を尽くし、今後につながる泳ぎを見せた。

 

[上原朋子]

 

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