6人が自己ベストを更新するも課題の残る大会に/日本学生ハーフマラソン選手権
箱根駅伝以降、チームとして出場するのは初めてとなる今大会。箱根駅伝予選会で実力を見せつけた新谷紘ノ介(政経2=世羅)や室田安寿(情コミ1=宮崎日大)など計6人が自己ベストを更新し、次期エースの芽吹きを感じさせるレースとなった。
◆3・12 第26回日本学生ハーフマラソン選手権
(陸上自衛隊立川駐屯地、国営昭和記念公園及びその外周道路)
▼男子ハーフマラソン
45位 新谷 1時間03分58秒
61位 室田 1時間04分09秒
83位 溝上 1時間04分32秒
86位 甲斐 1時間04分35秒
132位 橋本 1時間05分12秒
166位 新野 1時間05分34秒
206位 新井 1時間05分54秒
212位 山本 1時間05分58秒
231位 窪田 1時間06分08秒
233位 斎藤 1時間06分10秒
264位 吉川陽 1時間06分26秒
331位 尾ノ上 1時間07分07秒
344位 井坂 1時間07分13秒
515位 杉田 1時間08分47秒
635位 曳田 1時間10分05秒
648位 角南 1時間10分12秒
730位 古井 1時間11分32秒
876位 東原 1時間19分05秒
1年生ながら上級生にも引けを取らない走りを見せたのは、レース序盤にチームの先頭で飛び出した室田。他大の主力が群を成す先頭集団の後方に食らいつき、混戦から抜け出るタイミングを見計らう。しかし15キロ以降ペースが低下。「後半巻き返したが、64分台でチーム内2位と悔しい結果になってしまった」。63分台を目標としていた室田にとってレース後半の失速はかなりの痛手となったが、それでも自己ベストを20秒更新。新戦力は着実に育ってきている。
室田を抜き、チーム内トップで完走した新谷。「法大の細迫(海気)選手がずっと自分の見える範囲で引っ張ってくれたので、そこを目指して走った。まずまずの結果が出たので、細迫選手には本当に感謝している」。前半こそは前を行く選手の背中を追う慎重な姿勢を見せていたが、後半に得意の粘り強さを発揮したことで徐々に順位を上げていった。出場した明大勢の中で唯一の63分台を叩き出し、自己記録を17秒押し上げてフィニッシュ。「前半はもっと突っ込むべきなので、まずは自信を持ってスタートラインに立つ」。自身の走りを冷静に分析すると、次戦に向けて調整を開始した。他にも新野冴生(文3=日野台)、杉田真英(農3=佐久長聖)、甲斐涼介(情コミ2=宮崎日大)、窪田悠人(政経1=沼津東)が自己ベストを更新。初めてのハーフマラソンとなった溝上稜斗(商2=九州学院)もチーム内3位でゴールし、健闘を見せた。
今年度主力としてチームを引っ張ってきた4年生が抜け、新体制での活動もまもなくスタートする。「(今大会は)底上げをしたい選手たちが出走した。その中で上位3、4名くらいはまあまあの成績だったが、もう少し走ってほしい選手もいっぱいいた」(山本佑樹駅伝監督)。自己記録を更新する選手が続出したものの、他大と戦うにはまだまだ不十分である。さらなる高みを目指して、貪欲に走り続けていく。
[石井遥]
※レース後のコメントは後日「明鏡紫水」にて掲載いたします。
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