青柳と寺西が優勝!飛躍に向けた第一歩/全日本学生新人選手権

ウエイトリフティング 2023.03.11

 各大学2年生までが参加資格を持つ今大会。明大勢からもフレッシュな顔触れがそろった。大学デビュー戦の選手もいる中、大会経験のある青柳昌孝(政経2=川口)と寺西洸志郎(営2=滑川)が安定した試技で優勝。来年度に向けて第一歩を踏み出した。

 

◆3・9~11 第67回全日本学生新人選手権(上尾市スポーツ総合センター)

▼67キロ級

6位 深澤(S93 J123 T216)

7位 森本(S95 J117 T212)

▼73キロ級

坂口 記録なし

▼89キロ級

3位 道畑(S119 J150 T269)

4位 大久保(S115 J140 T255)

5位 新井(S110 J140 T250)

▼96キロ級

1位 青柳(S130 J158 T288)

▼109キロ級

3位 相馬(S117 J140 T257)

▼+109キロ級

1位 寺西(S135 J176 T311)

※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル

 

 1年ぶりの大会出場となった青柳は完璧なスナッチを見せた。1、2本目を危なげなく挙げると、3本目では「やるべき重量をこなすことができた」と満点の試技で大会新記録である130キロを拳上。流れに乗った青柳は続くジャークでも自己ベストである158キロを成功させた。3本目は惜しくも失敗に終わったが、見事トータル優勝を達成。それでも目標であった全日本個人選手権の基準290キロに及ばなかったことに対し、青柳は「(1位でも)あまりうれしくはない」。慢心することなく、自らの限界に挑み続ける。

 

 最後に登場したのは寺西。前主将である藤谷柊(政経4=和歌山県立那賀)をはじめ、多くの選手から期待の選手として名前が挙がる。その期待に応えるように、スナッチの1本目から大会新記録である130キロを拳上。すぐさま2本目で記録を塗り替え、135キロを挙げた。勢いに乗った寺西は、ジャークでも圧倒的な力を見せつける。2本目時点で1位を確定させると、連続試技となる3本目でも疲れを見せることなく176キロを記録。トータルでは2位と20キロの大差を離して優勝を決めた。「緊張もなくできた」とスナッチ、ジャーク、トータル全てで大会新記録を更新。この活躍をきっかけに、明大の次世代を引っ張る存在となるはずだ。

 

 今大会は多くの選手が「全日本個人選手権の基準を突破すること」を目標に臨んだ。今年度としては最後の大会となったが、選手たちは既に次を見据えている。次は5月に行われる全日本学生個人選手権。次世代の台頭に期待が膨らむ。

 

[高橋佳菜]

 

試合後のコメント

深澤陽生(政経2=松商学園)

――スナッチを振り返っていかがでしたか。

 「成功できるはずの重量が成功できなかったので、詰めが甘かったと思います」

 

道畑陽識(政経2=常翔学園)

――どのような目標を立てて大会に臨みましたか。

 「6本成功を目標に試合に挑みました」

 

大久保直倖(法2=宇佐)

――今大会で良かった点を教えてください。

 「今までは140キロに挑戦してもできていなかったので、2本目で取れたことが良かったです」

 

青柳

――ジャークを振り返っていかがでしたか。

 「2本目は新記録でしたが(他の)試合で戦えるかどうかは別なので、まだまだいけると思います」

 

寺西

――今後の目標を教えてください。

 「全日本大学対抗選手権で340キロを挙げて、1位を目指したいと思います」

 

森本凌功(営1=紀北農芸)

――今大会を振り返っていかがでしたか。

 「ケガなどもあり自己ベストは更新できませんでしたが、現状を発揮できたと思います」

 

坂口遼(法1=舞子)

――スナッチからジャークへどのように切り替えましたか。

 「自分でというよりは先輩方がサポートしてくれました。アップが始まったら集中するしかないので、ジャークに向けて自分がどうしたらいいか考えました」

 

新井陽生(政経1=尼崎工)

――これからに向けて意気込みをお願いします。

 「今回はかなり会場の雰囲気にのまれてしまったので、自分の全力を出せるように次の試合も頑張ります」

 

相馬来輝(政経1=柴田)

――緊張はありましたか。

 「デビュー戦だったので前日は緊張しました。先輩方が優しく話しかけてくれたので、緊張がほぐれました」


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