
インカレ2日目 5000メートルで佐藤が優勝!/日本学生氷上選手権
3日間にわたって行われる日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)。2日目は1000メートル、5000メートルに計6人の選手が出場した。5000メートルでは佐藤天海(政経3=北杜)が優勝を飾る素晴らしい滑りを見せた。
◆1・5〜7 第95回日本学生氷上選手権(苫小牧市ハイランドスポーツセンター)
▼1000メートル
伊藤――6位 清川――12位 狩野――17位
▼5000メートル
佐藤――1位 山角――15位 田原――22位
大会2日目を迎えたインカレ。1日目終了時点の総合順位暫定5位の明大は昨日の順位をさらに上げるために奮起する。5000メートルに最終15組で出場した佐藤は序盤から好調な滑りを見せた。佐藤は最初の600メートル地点のラップタイムを31秒59と全体4位の好タイムで入る。「風がだいぶあったが、それが原因で力むことは避けたかったため、リラックスすることを意識していた」(佐藤)とクレバーにレースを展開。その後もペースを32秒台で保ちながら順当にレースを進めていき、順位を押し上げていく。
レースの後半戦には3000メートル地点でラップタイムを33秒台に落としてしまうも、それ以上タイムを落とさない粘りの滑りを見せつけた。レース終盤では同じ組の蟻戸(専大)を大きく突き放しフィニッシュ。結果は6分53秒80の好記録をたたき出し見事優勝を果たした。2位の選手との差はわずか0.83秒であった。今回の佐藤の優勝に対して清川一樹(政経4=八戸西)は「リングサイドで見ていて良い刺激になった」と後輩の活躍を糧に自らを奮い立たせた。
本日は5000メートルで優勝した佐藤に加え1000メートルでは伊藤海里主将(政経4=中津商)が6位入賞を果たす活躍を見せた。残る種目はパシュートと2000メートルリレー。今日までの個人種目とは異なり団体種目となるため、チームメイトとの連携が上位入賞のカギとなるレースだろう。「(パシュートは)明日の練習でうまくいけば、3位以内はあると思うので全力で行きたい」(伊藤)。明日はついに大会最終日。残りの種目で入賞し、総合順位のアップに期待がかかる。
[戸部匡貴]
試合後のコメント
伊藤海
――1000メートルで6位入賞を果たしましたがいかがですか。
「正直6位になれるとは思っていなかったので驚きました」
――コンディションについてはいかがですか。
「風が結構強かったので、昨日の方が滑りやすかったです。しかし、そこは気にせず全力で行きました」
清川
――どんな気持ちでレースに臨みましたか。
「1000メートルはいつも出場している種目なので、昨日に比べれば結果は出せると思っていました。それでも、今シーズンのベストタイムでは、今日のスタート時点では得点圏外だったので、自分の実力を出そうという気持ちで滑りました」
――意気込みをお願いします。
「最後いい形で終われるように頑張りたいと思います」
佐藤
――5000メートルで1位になりましたが今のお気持ちはいかがですか。
「素直に嬉しくて、すごく気持ちの良いレースができました」
――明日の意気込みをお願いします。
「明日は4年生と戦う最後の1日となるので、4年生に感謝の気持ちをレースで伝えられる1日にしたいと思います。頑張ります」
山角
――今回のレースを振り返っていかがですか。
「良くも悪くもないですね。最初はあまり攻めずに入って、長距離なので後半に向けてペースをキープできれば良いと思っていました」
――15位でレースを終えましたがいかがですか。
「自分の中では頑張った方だと思います。エントリーリストのベストタイムが20位かそれ以下だったのでそれよりは良かったですね」
関連記事 RELATED ENTRIES
-
由井が2日連続のベスト更新! 佐藤天はW杯出場へ/全日本距離別選手権
スピードスケート 2023.10.24 長野市のエムウェーブにて3日間にわたって行われる全日本距離別選手権。最終日には佐藤天海主将(政経4=北杜)、佐藤太陽(法1=帯広三条)、中村虎太郎(政経1=須坂創成)、由井雛斗(政経1=嬬恋)、中村龍太郎(政経1=長野工業)の5人が出場した。 ◆10・20~22 第30回全日本距離別選手権(エムウェーブ)▼男子1000メートル(ジュニア部門)由井雛斗(政経1=嬬恋)――5位、1分13秒24▼男子3000メートル(ジュニア部門)佐藤太陽(法1=帯広三条)――5位、3分58秒13中村虎太郎(政経1=須坂創成)――7位、3分58秒30中村龍太郎(政経1=長野工業)ーー11位、4分7秒59▼男子マススタート佐藤天海(政経4=北杜)――19位、0点 大会最終日、最初に行われたジュニア部門1000メートルに登場したのは由井。2日目のジュニア部門1500メートルで自己ベストを更新した勢いそのままに、この日も積極的な滑りを見せ、またしても自己ベストを更新した。ジュニア部門3000メートルでは佐藤太が全体5位の好成績。中村虎、中村龍は7位、13位に終わるも「今年の1年生はレベルが高い。いい雰囲気でやれている」(由井)とライバルの存在が刺激となっており、さらなる記録更新にも期待がかかる。 今大会のフィナーレはマススタート。400メートルを16周して行われるこの種目では、それぞれの選手による緻密な駆け引きが醍醐味だ。佐藤天は「ラストのスプリットに勝負をかける」と序盤は集団の中盤でレースを進める。しかし3周目あたりでまさかの転倒。「接触とかはなかった。バランスを崩してしまった」と他選手と同時に滑るマススタートならではの難しさがあった。それでも佐藤天は今大会通じての成績が評価されワールドカップの日本代表に選出。チームパシュートでの出場が予定されており、「日本チームのために自分のできることをしていきたい」と強く意気込んだ。 いよいよシーズン開幕となったスピードスケート。目指すは1月に行われるインカレでのスピード部門での表彰台。「チーム明治として少しでも得点を取れるように努力していってほしい」(佐藤天)。昨年度5位に終わったインカレでの巻き返しに期待だ。 [久和野寛人] 試合後のコメント由井――今大会を振り返っていかがですか。 「自己ベストが出たので、それなりに良かったかなって感じですね」 ――今後の意気込みを教えてください。 「インカレでチームでの総合優勝を狙っているので、それに向けて頑張りたいです」 中村龍――本日のレースで感じた課題はいかがですか。 「課題はあげると切りがないですけど、技術というか細かいところもそうなんですけど、気持ちの面とか体の面とかそういうところかなと思います」 佐藤天――3日間振り返っていかがですか。 「最大の目標としていた5000メートルで派遣標準記録を突破して日本代表に入るっていうところが目標だったんですが、攻めた結果とはいえ納得できるタイムではなかったので、そこが悔しいかなっていう思いはありますが、最終的には日本代表に選んでもらってワールドカップに行くことができるので嬉しいかなと思います」 ――期待している選手はいらっしゃいますか。 「寮の同じ部屋の中村龍太郎くんは一緒にいる時間も長かったですし、スケートに対して真面目に取り組んでるところを見てきたので、今はなかなかうまくいってないとは思いますが、必ず強くなる時が来ると思うので、こつこつ頑張ってほしいなと思います」READ MORE -
大会2日目 佐藤天、由井が自己ベスト更新!/全日本距離別選手権
スピードスケート 2023.10.21長野市のエムウェーブにて3日間にわたって行われる全日本距離別選手権。2日目には佐藤天海主将(政経4=北杜)、佐藤太陽(法1=帯広三条)、中村虎太郎(政経1=須坂創成)、由井雛斗(政経1=嬬恋)の4人が出場した。◆10・20~22 第30回全日本距離別選手権(エムウェーブ)▼男子1500メートル(ジュニア部門)由井雛斗(政経1=嬬恋)――3位、1分51秒53佐藤太陽(法1=帯広三条)――10位、1分52秒65中村虎太郎(政経1=須坂創成)――13位、1分54秒47▼男子1500メートル佐藤天海(政経4=北杜)――7位、1分47秒48 2日目の先陣を切ったのは、ジュニア部門1500メートルに参戦する新入生の3人だ。由井は700メートル地点を全体3位のタイムで通過。その後も失速することなく、勢いのある滑りで自己ベストとなる1分51秒53の結果を叩き出し、3位に輝いた。「大事な大会なので、それに合わせてコンディションを調整してきた」(由井)。一方、中村虎は13位に終わり、佐藤太は序盤に順調な滑り出しを見せ、300メートル地点では暫定4位となる24秒58のラップタイムを残すも、終盤でペースが落ち、10位でフィニッシュ。自己ベスト更新とはならなかった。 午後の1500メートルには佐藤天が登場。「滑る前からなんとなく自己ベストが出る気がしていた」(佐藤天)。目標の5位こそ逃したものの、300メートル地点での暫定14位から驚異的な巻き返しを見せ、1100メートル時点ではラップタイム27秒44で通過し、最終的に7位でフィニッシュ。1日目では悔しい結果に終わったが、この日では主将の意地を見せ、1分47秒48の好成績で自己ベストを更新した。 最終日はマススタートに佐藤天、ジュニア部門の3000メートルには佐藤太、中村虎と中村龍太郎(政経1=長野工業)、1000メートルには由井が出場予定だ。「優勝を目指して最後まで頑張りたい」(佐藤天)。好調を維持し、有終の美を飾りたい。[李翔恩]試合後のコメント佐藤天ーー7位という順位に関しては、どう受け止めていますか。 「5番以内を狙っていたので、少し残念だったかなと思います」ーー1年生への期待はいかがですか。 「5人とも同期として高め合って、仲間の存在を感じながら強くなってほしいと思っています」佐藤太ーーレースを振り返っていかがですか。 「ベストタイムではなかったというのもあって、満足のいく結果ではなかったのですが、課題がしっかりあったレースで、収穫はあったかなと思います」中村虎ーーレースを振り返っていかがですか。 「ベストは出せると思っていたのですが、ベストより1秒以上遅れたので、情けないなという感じが大きかったです。2周目で滑った時点でもう足にきてしまって、全然動かなかったです。最後は気持ちも切れて、精神的にも技術的にも未熟なところが多かったなと思います」由井ーー今日の試合で良かった点を教えてください。 「最後までラップが落ちなかったというところが特に良かったかなと思います」READ MORE -
新シーズン始動 佐藤天と菊原が5000mに出場/全日本距離別選手権
スピードスケート 2023.10.20長野市のエムウェーブにて3日間にわたって行われる全日本距離別選手権。1日目には佐藤天海主将(政経4=北杜)、菊原颯(政経1=市立長野)、中村龍太郎(政経1=長野工業)の3人が出場した。 ◆10・20~22 第30回全日本距離別選手権(エムウェーブ)▼男子5000メートル(ジュニア部門)中村龍太郎(政経1=長野工業)――7位、7分14秒47▼男子5000メートル佐藤天海(政経4=北杜)――8位、6分36秒91菊原颯(政経1=市立長野)――16位、6分53秒20 「6分31秒を切らないとW杯には出場できないので、そこを目指してかなり攻めたレースをしていた」(佐藤天)今シーズンからは主将としてチームを引っ張りながらもナショナルチームに加入して活動をしている佐藤天。得意の5000メートルで日本代表入りを果たすべく、序盤から勢いよく滑り出していった。レースは順調に進み3800メートル地点でのラップタイムは31秒48。暫定4位で安定した滑りを見せていたものの「ラスト2周で(タイムが)あんなに落ちるとは思っていなかった。むしろ上げるつもりでいた」。レース終了時にはラップタイムが35秒26に下落し、8位でフィニッシュ。目標の30秒台には届かず、悔しい結果で1日目を終えた。(写真:レース終了後の佐藤天) 今年度から明大に加入した菊原も佐藤天と同じく5000メートルに出場した。「今年はラップタイムが残り5回から一気に落ちている。今日は残り3回から落ちてしまったことが課題」(菊原)。高校次には国民体育大会の1万メートルで優勝を果たし、高い持久力を誇る菊原。今大会でも600メートル地点から3800メートル地点の間におけるラップタイムの落とし幅を0.7秒に抑えていたものの、それ以降の3回で2.13秒下降。最後の踏ん張りがきかず、16位でレースを終えた。(写真:1年生ながら大会出場を果たした菊原) 2日目は1500メートルに佐藤天、ジュニア部門の1500メートルには佐藤太陽(政経1=帯広三条)、中村虎太郎(政経1=須坂創成)と向井雛斗(政経1=嬬恋)の3人が出場予定だ。「1500メートルで5番以内に入るのは正直かなり厳しいとはわかっているが、可能性に懸けたい」(佐藤天)。初日の悔しさを晴らすため、明日も全力で氷上を駆け抜ける。 [新津颯太朗] 試合後のコメント佐藤天――今年度はどのような部分を課題に挙げていますか。 「全てにおいてレベルアップしないと31秒は切れないので、滑りもそうですし、体力的な部分も含めて全てにおいて一回り成長出来たらいいなと思っています」 ――今年度はナショナルチームで活動されていますが、何か変化はありましたか。 「技術面や体力面は去年よりは確実に成長している実感はあります。一番は、日本代表になるということに対してかなり強い気持ちで臨むことができる環境に身を置いていたことで意識は高く保てていました」 菊原――レースを振り返っていかがですか。 「今年はこの大会までに3回タイムトライアルの大会がありました。去年のタイムがなかなか出ない中で苦しさはありました。今回は順位こそ悪くないですが、タイムが納得いくものではなかったです」 ――今後に向けてどのような部分を鍛えたいですか。 「自分は後半に強い選手なので、5000メートルであれば残り5周など、きついところを耐え切れるかが勝負どころだと思います」 中村龍――レースを振り返っていかがですか。 「自分は今年、実力的には世界ジュニア選手権を狙える位置にいましたが、意識しすぎてから回ってしまいました。最終的にはああいう結果になってしまったので、もうちょっと落ち着いて滑れば良かったです」 ――最終日に控えているジュニア部門の3000メートルへの意気込みをお願いします。 「今日の結果で自分はU-19日本代表には入れなくなってしまいましたが、肩の力は抜けたので、リラックスした状態で普段通りの滑りを出来ればと思います」READ MORE