インカレ開幕! 佐藤が1500メートルで3位/日本学生氷上選手権

スピードスケート
2023.01.06

 3日間にわたって行われる日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)がついに開幕。500メートル、1500メートル、1万メートルに挑んだ1日目は、伊藤海里主将(政経4=中津商)や佐藤天海(政経3=北杜)が好調な滑りを見せた。

 

◆1・5〜7 第95回日本学生氷上選手権(苫小牧市ハイランドスポーツセンター)

▼500メートル 清川一樹(政経4=八戸西)――13位 狩野亜聞(政経2= 嬬恋)――24位 水口浩斗(政経1=北海道池田)――26位

▼1500メートル 佐藤――3位 伊藤海――8位 山角蓮(政経2=北海道池田)――11

▼男子1万メートル 田原秀真(政経1=長野工)――12位 東海林寛右(政経2=山形中央)――16位 吉田健太(政経4=帯広三条)――20位 

 

 「スケートは個人競技だが、インカレは学校対抗。自分だけのレースではない」(伊藤海)。各種目の順位に応じて付与されるポイントの合計を競う本大会。「雪が降っていて、風も吹いていたが、気持ちで負けないようにと思っていた」(佐藤)。会場は氷点下を下回る北海道の屋外リンク。難しいコンディションの中でのレースとなったが、1500メートルでは佐藤が3位、伊藤海が8位の好記録をたたき出した。

(写真:1500メートルで入賞を果たした佐藤と伊藤海)

 

 今年度から明大を離れ、一戸誠太郎選手(ANA)主導のチーム『Team1』で活動している佐藤。700メートルから1100メートル間のラップタイムの落とし幅を少なくすることを意識して臨んだ本レースでは狙い通りレース後半に粘りを見せ1分52秒45でフィニッシュ。「(Team1は)5000メートル主体のチームなので、後半の強さや速いスピードを維持する力が付いた」(佐藤)。新たな舞台で身に付けた力を武器に3位入賞を果たし、2日目の5000メートルに期待がかかる結果となった。

 佐藤をはじめ、選手たちの活躍により総合順位で暫定5位の明大。「日体大とは大きく差をつけられたが、日大とは僅差で4位争いをしているため、明日逆転できればと思う」(伊藤海)。2日目の競技は1000メートルと5000メートル。各選手が初日を超える滑りを見せ、総合順位を上げる姿に期待したい。

 

[新津颯太朗]

 

試合後のコメント

伊藤海

――初日のレースを振り返っていかがですか。

 「タイムが拮抗しており、うまくいけば入賞、失敗したらポイント圏外という状況だったので緊張していました。自分は全国大会の個人種目で初めて入賞できたので、後輩たちに良い姿を見せることができて素直に嬉しかったです」

 

――ラップタイムに関してはいかがですか。

 「前日練習では(納得いく)ラップが全く出ませんでしたが、いざ走ってみたら28秒で、このコンディション下では悪くないと思います。何秒が入賞ラインになるのかが分からなかったので、同走といい勝負ができれば入賞の可能性はあると思い、タイムはそこまで気にしていなかったです」

 

清川

――明大の選手としては最初の出走となりました。

 「最初ということは少し意識していましたが、緊張もあまりしなかったのでいつも通り走れたらそれなりに記録も出るかなと思っていました」

 

――スタートダッシュに関してはいかがですか。

 「(最初の)100メートルは欲を言えばもう少し速く通過したかったですが、今シーズンの調子からすると自分の今の実力通りの通過タイムかなと思います」

 

佐藤

――インカレ初日でしたが、どのような気持ちで臨みましたか。

 「インカレは自分だけのレースではないということは感じていて。お世話になった4年生への恩返しの気持ちもありましたし、レースに出られない選手もいたのでチーム全員の思いを背負って滑りました」

 

――1500メートルで3位に輝きましたが、今の気持ちはいかがですか。

 「1位と2位の選手は飛び抜けて速い選手だったので、ベストの滑りを見せれば3位にはなれると思っていました。素直にうれしいですし、チームに貢献できたので安心しました」

 

田原

――どのようなレース展開を想定していましたか。

 「自分は長距離でラップタイムをキープしていくのが得意なので、その通りに入りのラップをキープしていく展開にしていこうと思っていました。一周目はリラックスして入ることを目標としていたので、力みすぎずにリラックスしてあのタイム(38秒83)で入れて良かったのかなと思います」

 

――ラップタイムの落ち幅が少なかった印象ですが、いかがですか。

 「自分の調子自体はすごく良く、前日の練習から今日に向けてかなり調整ができていたと思います。自分は滑りを意識するというよりもフィジカルで押していくスタイルなので、足の疲労をしっかり抜いて調整していました」