松田が準優勝! 宮川、山本もランク入りを果たす/全日本学生選抜選手権

卓球 2022.11.28

 全日本大学総合選手権・個人の部(以下全日学)でランク入りした選手と各学連から選抜された48人が参加した今大会。明大からは5人が出場し、4人が決勝トーナメント進出を決める。松田歩真(商2=野田学園)が準優勝、宮川昌大(情コミ3=野田学園)が3位、山本歩(商2=出雲北陵)が5位と3選手がランク入りを果たし王者・明大の強さを見せ付けた。

 

◆11・26~27 全日本学生選抜選手権(苫小牧市総合体育館)

▼男子シングルス

 松田――2位

 宮川――3位

 山本――5位

 手塚――ベスト16

 櫻井――予選リーグ敗退

 

 全国の猛者たちが集う全日学で4位に輝いた松田。今大会も準優勝と大躍進を遂げたが決勝トーナメントの1回戦、2回戦共にフルセットの大激戦を制し勝ち上がってきた。1回戦は全日学で最も苦戦した朝日大・岡野との再戦。ゲームカウント3―1と勝利に王手をかけたものの相手も粘りを見せ3―3と振り出しに戻ってしまう。それでも「最後は自分の気持ちが相手を上回ったと思う」。リベンジに燃える相手の猛攻を振り切り勝利をたぐり寄せた。続く2回戦はゲームカウント2-3とリードを許す展開に。あと1ゲーム奪われれば敗退という勝負の第6ゲームでは4―8という大差をつけられ絶体絶命の大ピンチ。しかし松田は焦っていなかった。「戦術をどうするかをもう一度頭で整理して一球一球冷静にやることを心がけていた」。ここから持ち味の粘り強さを発揮し驚異の7連続ポイントで試合をひっくり返す。その勢いに乗り最終セットも獲得し準決勝進出を決めた。

 

 準決勝を4―1で勝ち抜き決勝に駒を進めた松田。しかし決勝戦では「相手の戦術にうまく対応し切れなかった」と力負けした。しかし確実に成長した1年だった。「苦しい試合をモノにできたのは自分の成長を実感できた」。紫紺の次期エースはこれからも走り続ける。

 

 前回王者・宮川は1回戦、2回戦で落としたゲーム数はわずか1と圧倒的な強さを誇った。しかし準決勝では「相手の力強いボールが来ることを考えすぎて焦ってしまった」と自分のプレーが思うようにできずストレート負け。それでも3位決定戦では相手を寄せ付けない戦いぶりでストレート勝ちを果たし前回王者の意地を見せた。

 

 まだまだ戦いは続く。次戦は1月に行われる全日本選手権。「日本で1番大きな大会。死に物狂いでランク入りを目指して頑張りたい」(宮川)。今大会以上の強豪選手との戦いが待ち受ける全日本。今大会で得た課題を解決し明大勢はどのような戦いを見せてくれるのか。大学卓球界の王者から日本卓球界の王者へ。国内最高峰の勝負に挑む。

 

[七海千紗]

 

試合後のコメント

宮川

――今大会を振り返っていかがですか。

 「予選リーグは5試合を戦いましたが2―0の大量リードから逆転されて負けてしまったという試合があって、リードした時点で気が抜けてしまったところがあったのでそこはすごく反省だなと思っています。でも今大会は全体的に内容がよかったのでまた全日本に向けて頑張りたいと思います」

 

――今大会に向けて取り組んだことはありますか。

 「対右に対しての練習を行っていました。レシーブから自分が攻めないと強い選手には勝てないので自分から攻めるというのを意識して練習してきました」

 

松田

――バックハンドを起点に点数を重ねている印象を受けました。

 「自分が得意なのはフォアハンドなのですが大学に入ってからずっとバックハンドを強化していました。以前まではバック側のボールも無理矢理フォアで取ってという感じのプレースタイルでしたが最近ではフォアとバックの両ハンドで相手を捌くというのが試合で生かされているのかなと思います」

 

――全日本への意気込みをお願いします。

 「今大会の決勝で戦ったような本当に強い選手に勝たないと上には行けないと思うので今回見つけた課題をこれから練習していきたいと思います」


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