
福田がJ1・京都サンガFCへ来季加入内定!
11月3日、DF福田心之助(文4=北海道コンサドーレ札幌U―18)のJ1・京都サンガFCへの来季加入内定が発表された。日本代表の長友佑都選手(平21政経卒・現FC東京)らも付けた伝統の〝明治の2番〟を背負う副将が、プロへの切符をつかんだ。
中学時代からの6年間を北海道コンサドーレ札幌の下部組織で過ごした福田。年代別代表候補にも選ばれるなど世代屈指のタレントだったが、プロ契約には至らず。4年後のプロ入りを目指し、SBの育成に定評がある明大の門を叩いた。
明大入学後は1年次からトップチーム入りを勝ち取る。出場こそなかったが、当時の1年生で唯一優勝した第43回総理大臣杯全日本大学トーナメントのメンバーに入ると、関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)の後期順大戦でトップチームデビュー。大学5冠を獲得し、〝史上最強〟とも呼ばれたチームの中で頭角を現した。
順調に大学でのステップアップを遂げているかと思われたが、2年次からは厚い選手層の前に出場機会を得られない日々が続く。2学年上の須貝英大選手(令3商卒・現ヴァンフォーレ甲府)と常本佳吾選手(令3政経卒・現鹿島アントラーズ)、1学年上の岡庭愁人選手(令4政経卒・現大宮アルディージャ)と加藤蓮選手(令4営卒・現東京ヴェルディ)らとのスタメン争いに敗れ、リーグ戦での出場数は2年次は4試合、3年次は11試合と定位置をつかめない日々が続いた。
それでも今季は伝統の2番を与えられると真価を発揮。90分間を走り切るスタミナ、サイドを駆け上がるスピード、正確なクロスを武器に右SBのスタメンに定着し、ここまでリーグ戦20試合中19試合に出場。また、攻撃時にSBがインナーラップし攻撃にアクセントを加えるチームスタイルの中で、新境地を開拓。積極的にゴール前にも顔を出し、公式戦3ゴールを挙げるなど、持ち前の攻撃的な能力にさらに磨きをかけた。さらに林幸太郎主将(法4=サガン鳥栖U―18)の離脱時にはキャプテンマークを巻き左SBに回るなど、キャプテンシーと器用さも見せつけた。
(写真:サイドからボールを持ち運ぶ福田)
明大での4年間を経てついにつかんだJリーグへの切符。進む道を決めたところで迎えるのは、リーグ戦優勝、そして日本一への最後の戦いだ。プロへの道を切り開いた〝明治の2番〟が、チームを更なる高みへと導く。
[土屋秋喜]
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