曳田、斎藤らが快走! 箱根駅伝へ猛アピール/上尾シティハーフマラソン

競走 2022.11.21

 箱根駅伝(以下、箱根)に出場する大学も多く出場する上尾シティハーフマラソン(以下、上尾ハーフ)。チーム内トップでゴールした曳田道斗(政経2=宮崎日大)ら4人の選手が自己ベストを更新し、初出場のルーキーも結果を残した。目前に迫った箱根に向けて、メンバー争いは佳境を迎えている。

 

11・20 第35回上尾シティハーフマラソン(上尾運動公園周辺)

▼ハーフマラソン

 30位 曳田 1時間03分10秒

 32位 斎藤 1時間03分12秒

 72位 山本 1時間03分53秒

 90位 井坂 1時間04分20秒

 109位 吉川陽 1時間04分39秒

 133位 東原 1時間05分08秒

 142位 古井 1時間05分18秒

 148位 杉本 1時間05分32秒

 155位 新野 1時間05分36秒

 164位 角南 1時間05分47秒 

 219位 窪田 1時間07分31秒

 257位 前田 1時間08分40秒

 

 今月13日に行われた世田谷246ハーフマラソン(以下、世田谷ハーフ)と並んで箱根に向けたメンバー選考の基準となる今大会。起伏が少なく、好記録を狙えるコースということもあり、多くの有力選手がエントリーした。メンバーに選ばれるための絶好の舞台でチーム内トップとなる結果を残したのは曳田。目標の63分20秒を上回る快走を見せ「早稲田記録会を終えてから調子が落ちる時もあったが、状態を上げて自分なりにしっかりとまとめる走りができた」と好調ぶりを示した。「昨年度も選考のボーダーラインにいたが、今年度はハーフもしっかりと走っているのでかなり(箱根のメンバー入りが)有力になってきた」(山本佑樹駅伝監督)。限られたチャンスをものにした曳田が今後のメンバー選考に食い込んでくることに期待がかかる。

 

 チーム内2位の斎藤拓海(政経3=市立船橋)は曳田とわずか2秒差でゴールに飛び込む。1キロ3分のペースを保つ粘りの走りで自己記録を大幅に更新するタイムをたたき出した。「ケガをしている期間に補強運動やフォーム改善に取り組み、夏合宿で練習を積むことができたことがこの結果の要因」と故障からの復帰を印象づけるレースに。山本駅伝監督も「ケガが多くなかなか走れていなかった、こつこつとやってきたことが形になったので良かったと思う」とこの結果を評価した。しかし、斎藤はこの結果に満足することはなく「最後、体が動かずに曳田に差されたことが悔しかった」と課題を口にした。レース終盤の走りにさらなる磨きをかけ、勝負強さを手にしたい。世田谷ハーフで好記録をマークした堀颯介(商1=仙台育英)に続き、同じくルーキーの山本樹(営1=専大松戸)、井坂佳亮(商1=水城)も初のハーフマラソンながら好タイムで走りをまとめた。「同学年の仲間がいい記録を出しているので自分も頑張ろうと思った」(山本)。同期と高め合う姿勢が今年度のルーキーの活躍ぶりにつながっている。

 

 箱根に向けて残された期間は残りわずか。「ここからは腰をゆっくりと据えて本番に向けて集中してやっていきたい」(山本駅伝監督)。全日本でシードを落とした悔しさを箱根で晴らすため、チームはさらに加速していく。

 

[松原輝]

 

第99回箱根駅伝まで、あと42日。

※レース後のコメントは後日「明鏡紫水」にて掲載いたします。


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