(女子)小川が5級女子4位入賞 明大勢敢闘/東日本学生選手権

 東日本学生選手権が開幕した。15日は5級から山田帆花(国際1=明大明治)、岩永詩織(営4=明大中野八王子)、小川菜(文4=新潟南)が出場。日本学生氷上選手権への出場権が懸かる今日の試合、選手それぞれがベストな演技を目指して滑り切った。

 

◆10・14~16 東日本学生選手権(ALSOKぐんまアイスアリーナ)

 

 4年生となった小川のラストシーズンを彩る楽曲は『Never Enough』。その音楽に合わせて、ピンク色の鮮やかな衣装がきらめく素晴らしい演技を披露した。「昨シーズンは練習で調子を上げていながらも本番で失敗してしまうことが多かった」。今シーズンこそは本番で満足のいく演技をと臨んだ今大会。見事全てのジャンプを着氷させ52.75で4位に入賞した。それでも「詰まってしまって完璧なジャンプではなかった」と満足はしていない。「まだ力のない演技で曲の盛り上がりに負けているので、もっと力強く滑れるようにしたい」。小川の目指す『Never Enough』、その完成形に期待がかかる。

 

 「今日はノーミスで滑れるように」。6月の関東学生有志大会で2度ジャンプの転倒があった山田。その悔しさを糧に今大会は大きなミスなく滑り切った。冒頭、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の荘厳な音楽に乗せて二つの連続ジャンプを華麗に着氷。その後も次々とジャンプを着氷させていく。しかし演技後半、2回転ループが1回転になるミスが。「すごく心残り。これ以外のジャンプが決まっていたからこそダブルで降りたかった」と悔しさをにじませた。それでも6月から大きな進歩をみせた山田。次なる目標は「演技構成点を伸ばすこと。表現面では曲に入り込んで滑れるようにしたい」と一段階上の演技を見据えている。


(写真:15位の山田)


 バイオリンの旋律が美しい『愛の讃歌』。その世界観を大事に岩永は美しく滑り切った。今大会はケガの痛みに悩まされる中での出場。そんな中でうまくまとめた演技でシーズン初戦を飾った。冒頭の2回転ループは加点付きで成功し、続く2回転フリップからの連続ジャンプも見事着氷。「ジャンプはまとめ切ることができた。でもスピンとステップの取りこぼしがあると思うので次に向けて頑張りたい」。一つ一つの試合を大事にするという姿勢で臨んだ今大会。「久しぶりの試合の割にはあまり緊張せず楽しくできた」と振り返った。

 (写真:17位の岩永)

 5級の選手にとってシーズン初戦となった今大会。明大スケート部は上々の滑り出しを見せた。4年生となり最後のシーズンのスタートを切った小川と岩永。そして1年生としてフレッシュな演技を見せた山田。それぞれの思い描く演技ができる日まで、目が離せない。

 

[布袋和音]

 

試合後のコメント

山田

――今日の演技を振り返っていかがですか。

 「6月の試合よりはいい演技ができたと思うのですが、1回転になってしまったループが2回転で跳べていたらもっと良かったかなと思うので悔しいです」

 

――『パイレーツ・オブ・カリビアン』ということでどんな滑りをしようと意識していましたか。

 「曲がすごく力強いのでそれに負けないように、ステップなど特に盛り上がるところを力強く滑りたいと思っていました」

 

岩永

――今日の演技で良かった点はどこですか。

 「練習量の割にはプログラムを全体的にまとめることができたところは良かったかなと思います」

 

――悔しかった点はどこですか。

 「コンビネーションのジャンプが一つシングルになってしまったところです。ダブルを跳んで転んでしまうよりはシングルでまとめたことが良かったかなとは思っているのですが、跳べていたら基礎点も入ったので、やはり跳んだ方が良かったのかなと今は思っています」

 

小川

――今日のような演技につながった要因は何だと思いますか。

 「ここ最近たくさん練習を積むことができたので、その練習の成果が出たのかなと思います」

 

――今後の試合の抱負を教えてください。

 「3連続ジャンプを今回調子が悪くて入れなかったので、次はしっかり入れることができるようにしたいです。また表現力の向上に努めたいです」