
試合後コメント(山梨学大戦)/関東大学女子1部リーグ戦
全日本学生対抗王座決定試合(以下、王座)の出場を懸けた関東大学女子1部リーグ戦(以下、リーグ戦)が終了し、残すは2部との入替戦のみとなった。この記事では、最終戦となった山梨学大戦(女子)の試合後インタビューをお届けします。
上原真吾監督
――今日の総括をお願いします。
「ダブルスで1勝1敗になってシングルスに臨むということは、こちらの思惑通りでできたと思います。山梨学大には特別強い選手はおらず、勝てる見込みは十分にあったので、そういう意味では少し苦しかったな、もう一本先に勝ちたかったな、というのがありました。期待値の中では、南口と大沼と吉田というところですが、大沼がもう少しファイナルセット入ったところで、あそこでもう少しファイトできていたらまた流れ変わってきたのかなというところもあります。今回は2―5ということなので、完敗ですね」
――入替戦以外の日程が終了しましたが、リーグ戦の総括をお願いします。
「女子については、本来のメンバーではないのですが、本来出られない可能性があった選手にチャンスが回ってきたということは、来年に向けての経験値を高められたし、背負っていくものはどれだけ重いものか、その中でプレーがどういうふうになっていくかというのは十二分に感じたところだと思います。これから1年間の練習に真剣さというか、少し違った意味で濃い練習を自分たちから自らやってくれると思います」
――それでは、入替戦に向けて、一言お願いします。
「そうですね、勝つだけです」
南口亜美(国際3=野田学園)
――積極的にストレートを抜く展開が見られましたが、試合前から考えていた戦術でしたか。
「今日は前半で私のストロークのミスが多く思い切りいけない部分があったので、途中からストレート打って相手にボレーさせて、自分からのミスはなくそうと思いました。そうして思い切り打っていくようにした結果が良かったと思います」
――リーグ戦全体を振り返っていかがでしたか。
「最終的に全敗という形でずっと惜しい試合が続いていて、良いことではあると思うのですが、そこが今年の明治の弱さでもあると思うので、しっかりと受け止めていきたいと思いました」
――入替戦に向けて意気込みをお願いします。
「いいプレーだけではなく、何が足りなかったのかなどをみんなで反省し共有し合って、絶対に惜しいという負け方をしないようにしていく準備ができたらいいと思います」
吉田華菜子(法3=仁愛女子)
――ポーチボレーが多く見られましたが、練習の時から準備していたものでしたか。
「練習していたのもありますし、自分は身長が大きい方なのでそれを生かして前でとことん動こうと思っていました。相手も同じテンポで打つことが多かったので、前でプレッシャーをかけて相手の武器を封じるようにしました。そうすることで相手も嫌になると思ったので、それだけを意識して南口がサーブ入ったら前に出て取るなど、積極的なことができたのが良かったと思います」
――リーグ戦全体を振り返っていかがでしたか。
「今日でリーグ戦が終わってしまって、やはり王座に行くことを目標にやっていたので、1部最下位ということですごく悔しいです。しかし、悔しいと思う反面試合の中でできたこともたくさん見つかりましたし、個人として自信につながった場面もたくさんありました。途中トラブルなどで、最終的に今の少ないメンバーで戦うことになり、みんなも結構バタバタしていたのもあったと思います。それでもよくみんなでフォローし合いながら、いないメンバーの分までガッツを出してやることができていたので、そこは負けていなかったと思います」
大沼愛弥(文2=野田学園)
――長いラリーになることが多かったと思います。どのような気持ちでプレーされていましたか。
「強い選手は一発のショットや得意なショットが結構あると思うのですが、自分はまだ一発で決められる技術はありません。ひたすら長いラリーをして相手にミスをさせる、攻めながらも相手のミスを誘うというのが自分のテニスです。今試合はそれを全うしようと思っていたので、長いラリーは全然苦ではなかったです」
――総プレー時間が3時間半ほどあったと思いますが、いかがでしたか。
「今試合は負けてしまったのですが、インカレ(全日本学生選手権)から前回の亜大戦と3時間を超える試合が続いていました。今までの自分のテニス人生で3時間を超える試合をあまり経験してなかったというか、そこまでまだ相手を追い詰める技術が自分にはありませんでした。ですがインカレの1回戦では4時間半くらいの試合をして勝つことができて、これだけ自分は長い試合ができるんだと自信になりました。今試合の時間は全然気にしてなかったのですが、気が付いたら3時間半経っていたという感じです」
――入替戦に向けての意気込みをお願いします。
「やはり2部には絶対に落ちたくないです。試合に出られるかは分からないのですが、今は落ち込んでいる暇はないなと思っています。絶対に勝ちたいという気持ちが強いです」
森百花(営2=松商学園)
――応援やサポートの人数も少なかったと思います。
「応援は他大に比べ少なくて、圧があったというか、声だけで選手に届く量が変わってしまうと思いました。1人はつらいですね。でも、大人数の方が心強いかもしれないのですが、それに負けないような支え方を考えるしかなくて。ただ声を出すとかではなくて、届くような声掛けやタイミングもそうですし、選手の気持ちになって声を掛けることを意識していました。あとは効率よくやらないとサポートが回らないので、前の日からシミュレーションして、仕事と応援を効率よく回すのを考えてやりました」
――入替戦に向けて、お願いします。
「1部にいるのが当たり前と思ってはいけないのですが、歴代の先輩方が1部にあげてくれた居場所を絶対に落としてはいけないと思うので、そこは築き上げてきたものを絶対に守れるようにみんなで一丸となって戦いたいなと思います」
[金井遥香、萩原彩水、久保田諒]
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