初の男女総合優勝に向けて大きく弾みをつける/全日本大学選手権

端艇
2022.09.11

 大学日本一を懸け、開催されている全日本大学選手権(以下、インカレ)。大会4日目は準決勝に7艇が出場し、その中で3艇がA決勝に駒を進めた。明大初の男女総合優勝に向け、大きく前進するレースとなった一方で悔しさが残る艇もあった。

 

◆9・10 第49回全日本大学選手権(戸田ボートコース)

▼女子シングルスカル(S清野)――準決勝5位

▼女子ダブルスカル(S磴B林原)――準決勝3位

▼男子ダブルスカル(S辻B吉田)――準決勝4位

▼男子ペア(S中條B佐々木丈)――準決勝2位

▼男子舵手付きフォア(C鹿川S杉本3阿部2市川B平田)――準決勝4位

▼男子クォドルプル(S東坂3大竹2中山B寺井)――準決勝2位

▼男子フォア(S和田3松川2大久保B佐々木剣)――準決勝 4位

 

 「惜しいレースが多かった」(星遼監督)。出場した3艇が4位とA決勝にあと一歩届かず悔いの残る結果に。他艇と競り合う展開を見せたがレース終盤で攻め切ることができなかった。それでも「どのクルーもガッツを見せてやってくれた」(岡本康聖主将・商4=宇和島東)と最後まで諦めない姿勢を見せる。A決勝への出場を決めた3艇も含め「最終日に1点でも多く稼ぐために順位を高くしてもらいたい」(岡本)。悲願の男女総合優勝にはクルー一つ一つの結果が大きく左右する。だからこそすべてのクルーがより高みを目指していかなければならない。

 

 男子エイト優勝の最大の壁となる日大はインカレ総合優勝27回を誇る強豪校。今大会も明大にとっては高く険しい壁だ。初優勝を狙う明大とは対照的な相手に「チャレンジャーらしく気楽にレースを楽しみたい」(岡本)と意気込む。予選で得た課題はスタート。「日大とのスタートの差がそのまま決勝の差になる」(岡本)。この2日間、徹底的にスタート練習を行ってきた。「あとは運がどっちに転ぶかくらいの勝負」(岡本)と万全の状態で挑む最終日。男子エイト初優勝に大きな期待が高まる。

 

 4日間に渡って行われたインカレも残すはあと1日。4年生にとっては、明日・最終日は競技人生最後の大会。女子クォドルプルの連覇、男子エイト優勝だけでなく男女総合優勝に向けて一丸となって突き進む。

 

[原田青空]

 

試合後のコメント

岡本

――3日間を振り返って簡単な総括をお願いいたします。

 「全艇A決勝に残れなかったので今日は惜しいレースでした。全体として完璧にはいかなかったのですが、ファイナルに残ったグループはあるので、とにかく最終日1点でも多く稼ぐために全員に頑張ってほしいです。どのクルーも最後まで諦めずにガッツ見せてやってくれたのでそれを最終日にまたやるだけだと思うので、最終日頑張ります」

 

――予選からエイトで改善されたことはありますか。

 「スタートのタイムがちょっと遅かったのでそこはもうちょっとつっこもうかなと。日大とのスタートの差がそのまま決勝の差になるような気がしているのでスタートから前に出ることができなくても並ぶまですれば、自信を持ってこいでも変わらないスピードになると思います。スタートを飛び出せる様になることをこの2日間練習してやってきました」

 

――明日の決勝に向けて意気込みをお願いいたします。

 「エイトで勝ったことないクルーに対して、日大が相手になると思うのですが日大はずっと勝ってきているし連覇が懸かっています。気持ちの持ちようというかチャレンジャーらしく気楽に楽しみながら運がどっちに転ぶかなどでので勝負になるのではないかと考えています。できることをしっかりやって万全な状態で臨める様にさせてやりたいと思います」