貴重な1点守り切る 筑波大の攻撃抑え2連勝/関東大学1部リーグ戦

サッカー 2022.08.10

 逆転勝利を収めた流経大戦から中2日、第13節の相手は筑波大。前回対戦の前期には2-0で明大が勝利した。試合は全体を通して筑波にボールの主導権を握られる展開となるも前半に福田のドリブルでのサイド突破からのクロスボールを佐藤恵が合わせて先制点を決める。その1点を全員で守り切り見事無失点で試合を終えた。

 


 「全員で立ち上がりを意識して入った」(佐藤恵)。前節の流経大戦では開始10分で2失点を許したことが課題として残った中、迎えた今節。相手の筑波大は持ち前のハイプレスサッカーで前節東洋大に勝利をおさめている。明大は現在リーグ戦3試合連続ゴールを記録する好調の田中禅をスタメン起用。また前期リーグ法大戦でのケガ以来初となる太田をベンチに据えて、前節の後半で機能した4―4―2のフォーメーションで臨んだ。試合は序盤から相手ペースであるものの明大が三原則の一つとして挙げる球際の部分で相手を上回りチャンスを演出する場面もあった。すると22分、ワンチャンスをモノにし、待望の先制点が生まれる。福田が右サイドでの1対1を制すとグラウンダーのクロスを供給。エリア内の佐藤恵が落ち着いて流し込んだ。得点を決めて試合を有利に進められるかと思われたものの相手の攻撃はなおも続く。しかし守護神・上林を中心とした強固な守備で1-0の無失点のまま試合を折り返した。

 

 (写真:今季リーグ戦初スタメンの阿部)


 後半では一層相手ペースに。攻撃の活性化を図るために選手交代を試みるも相手の可変的な立ち位置の取り方に苦戦を強いられる。明大もフォーメーションを変えることで対応した。依然として相手の展開が続くものの明大も決定機を何度か作る。72分には熊取谷からの浮き球のパスを受けた松原がエリア内へカットインをしてシュートをするも惜しくもゴール右隅にそれる。しかし試合終盤は筑波大の猛攻を受ける。相手のボレーシュートに上林がわずかに反応し一度触れたボールはポストに当たるスーパーセーブを見せ、ゴールラインを割らせることはなかった。試合は1―0のまま終了の笛。「前回の2失点を踏まえると今試合の無失点というのは大きい」(佐藤恵)。守備陣のみならずチーム全員で奮闘をして失点を許すことなく、先制点を守り切って勝利を収めた。

 

(写真:ケガからの復帰戦となった太田)


 次節の相手は「アミノバイタル®」カップの決勝で敗れた国士大との一戦となる。「負けたという事実はあるが、あまりそういうことを考えず次の試合をしっかりやるだけ」(栗田大輔監督)。そこにはどんな相手であっても勝利を積み重ねることだけという強いポリシーがあった。次戦は総理大臣杯全日本大学トーナメント(以下、総理大臣杯)の初戦をいい形で迎えられるのかを占う重要な試合ともなる。「次もしっかり勝って総理大臣杯にうまく繋げたい」(太田)。中3日の試合日程ではあるが王者たる明治のプレーを見せつけたい。

 

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[石田聖]


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