優勝艇が3艇! インカレに向け弾みをつける/東日本選手権

端艇 2022.07.27

 2日間にわたって行われた東日本選手権。明大は男子ペア、男子舵手付きフォア、さらには男子エイトの3艇が頂点に。男子勢の奮闘が光った一方、女子クルーからは惜しくも優勝艇が出ず。9月の全日本大学選手権(以下、インカレ)に向け課題と収穫を得た大会となった。

 

◆7・23~24 東日本選手権(戸田ボートコース)

▼女子シングルスカル

 S林原――決勝A4位

 S清野――決勝A5位

 S磴――決勝B1位

S荒川――決勝B2位

▼男子シングルスカル(S市川)――決勝C5位

▼男子ダブルスカル

 男子ダブルスカルB(S辻B吉田)――決勝A2位

 男子ダブルスカルA(S大竹B寺井)――決勝A4位

▼女子ペアA(S田草川B山田)――決勝A2位

 女子ペアB(S平松B小野寺)――決勝A4位

▼男子ペア

 男子ペアA(S大久保B佐々木剣)――決勝A1位

 男子ペアB(S杉本B阿部)――決勝A棄権

▼女子クォドルプル(S山吹3青山2田口B中山優)――3位

▼男子舵手付きフォア(S佐々木丈3阿部2鷺池B平田C岡部龍)――決勝A1位

▼男子エイト(S山本7武藤6金澤5藤井4岡本3松川2門馬B上戸C鹿川)――決勝A1位

 

 悔しさをバネにした。5月に行われた全日本選手権では決勝で最下位と、不本意な結果に終わっていた男子エイト。だからこそ「練習量や練習の質を上げたつもりでやってきた」(岡本康聖主将・商4=宇和島東)。インカレの前哨戦として、意気込んで迎えた今大会だった。スタートはレートを抑えて落ち着いたこぎを見せる。500メートル手前までトップの艇と半艇身差につけると「1000メートルのミドルスパートでギアを入れる」(岡本)。狙い通り1000メートルを過ぎたところで明大は勝負に出る。一気にトップに立ち他艇を突き放すと、そのまま一艇身差を保ちながらラスト250メートルへ。一橋大の追い上げからも逃げ切り、そのまま1着でゴール。インカレに向けて視界は良好。高く拳を突き上げた。

 

 男子エイトの他にも下級生が中心となった男子ペア、男子舵手付きフォアの2艇が優勝。男子勢の躍進が見えた大会となった。一方で女子は、最高順位がペアの2位のみに終わるなど課題も残った。「それぞれ自分の役割を意識しながらやっていきたい」(岡本)。インカレまで残り1カ月半。悲願の男女総合優勝のために男女問わず高みを目指さなければならない。栄光に向けて、残り少ない中でも成長を見せてくれるに違いない。

 

[新谷歩美]

 

試合後のコメント

岡本

――今日のレースを振り返っていかがでしょうか。

 「僕らエイトは正規メンバーの1人が国体のブロックでいなくて、僕と4年生の金澤が足の方のケガがあって100パーセントの状態ではなかったのですが、勝てたことはよかったと思います。昨日のレースもずっとイーブンペースでできていました。今日はしっかり中盤差せて、そこから最後上げることができたのでレース展開としては自分たちの思っていた通りできたと思います」

 

――インカレに向けての意気込みをお願いします。

 「練習量をもっと増やさなければならないと思いますし、残り40日メンタル的な部分が重要になってくると思います。そこを全員同じ方向を向かせてインカレ総合優勝、女子クォドルプル、男子エイトの対抗をしっかり取るというのが、僕や副将の武藤(駿太・法4=越ケ谷)、女子主将の林原(萌香・法4=米子西)がしっかりと鼓舞しながらやっていかなければいけないことだと思っています」


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