PK戦の末敗北  一歩届かず準優勝/「アミノバイタル®」カップ

サッカー
2022.07.25

 大学サッカーの聖地である味の素フィールド西が丘で行われた決勝戦。対戦相手は国士大。前半は先制点を奪ったものの痛恨のオウンゴールによって同点に。後半には追加点を挙げるも、相手にPKを許しまたもや追い付かれる。なかなか突き放すことのできない大接戦は延長戦を越えPK戦へ。明大のキッカーたちが次々と相手GKに阻まれ、結果は1-4で敗北。悔しさの残る試合となった。

 

 

 優勝が懸かった運命の一戦。スタメンには出場停止の木村に代わって常盤が名を連ねた。誰が出てもプレーは一貫して変わらない。少数精鋭の明大の強みだ。試合は前半19分に動く。田中禅のプレスから相手のバックパスが曖昧になり佐藤恵が反応。飛び出した相手GKをかわして冷静に流し込んだ。頼れるエースが先制点を獲得する。その後は櫻井がゴール前に積極的にボールを持ち込むなどのチャンスを作るものの、得点にはつながらず。しかし「意外性が生まれるのが決勝戦」(栗田監督)。1点リードで折り返すかと思われた終了間際、福田のクリアしたボールでまさかのオウンゴール。1-1の同点で前半を終えた。

 

(写真:今大会初ゴールの佐藤恵)

 

 後半は、開始直後から両者ともに攻めの姿勢を崩さない。そして62分、田中が放ったシュートは一度は相手GKに阻まれたが、こぼれ球を中村が拾うと、最後は緊迫したゴール前で常盤が押し込む。追加点を挙げた常盤は大学初ゴール。「みんなのおかげだと思う」(常盤)と嬉しさをあらわにした。喜びも束の間、「相手の勢いに負けてしまった」(福田)。64分、岡のハンドで相手にPKを献上。失点し同点に追い付かれる。その後は危ない場面を何度も守り切り、シュートに持ち込むが決めきれないまま後半終了。試合は延長戦へと進んだが、互いに疲れが見え始め点を重ねることなく、勝負はPK戦に持ち越された。1人目と2人目のキッカーには徳永と佐藤恵が指名される。両者ともコースを読まれ決めきれず0―2に。迎えた3人目のキッカーは村上。ここは冷静に決めるが相手を抑えることはできず1-4で試合終了となった。

 

サッカーの試合をしている男性

中程度の精度で自動的に生成された説明

(写真:ゴール後にチームメイトに駆け寄る常盤)

 

 「チームとしても優勝というのは一番の目標にして全員でやってきた」(佐藤恵)という今大会。惜しくも優勝は逃したが、次にはさらなる大会が待ち構えている。副主将の福田は、準優勝という結果に悔しさをこぼすも「総理大臣杯全日本大学トーナメント(以下、総理大臣杯)や全日本大学選手権(以下、インカレ)の1月1日の決勝まで負けない」と強く意気込んだ。狙うは総理大臣杯・リーグ戦・インカレの3冠。悔しさを胸に今季の明大の挑戦は続く。


[尾﨑陽菜]

 

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