接戦制しリーグ優勝! 3年ぶりの2部復帰へ王手/関東大学3部リーグ

ボクシング
2022.07.18

 ついに迎えたリーグ戦決勝。明大からはフライ級の堀太虎(商2=花咲徳栄)、バンダム級の田中優輝(商3=保土ヶ谷)、ライトウェルター級の渡辺健心(文2=黒沢尻工)の3人が試合に臨んだ。堀と田中が勝利、渡辺は惜しくも敗れたが大東大の結果を受けて優勝が確定。2部昇格へ入替戦への切符を手にした。

 

◆5・15~7・23 第56回関東大学3部トーナメント戦(神奈川県立スポーツセンター)

▼7・17 決勝(神奈川県立スポーツセンター)

▽フライ級

◯堀(判定)小野寺(大東大)

▽バンタム級

◯田中(判定)枡澤(東海大)

▽ライトウェルター級

渡辺(判定)川西(早大)〇

 

 目標としていた2部昇格に向け、決勝に臨んだ3選手。まずは優勝を争う大東大との直接対決となった堀が登場した。「絶対に落とせない試合だったのでプレッシャーはあった」(堀)と語るが、落ち着いて試合を進め得意の左フックを当てていく。試合を通してペースを握り続けた堀がチームを勢いづける勝利を挙げた。続くバンダム級では田中が登場。試合は1Rにダウンを奪われ暗雲が立ち込める展開に。それでも「心拍数を上げるトレーニングをしてきた」(田中)と体力で相手を上回り3Rまで気迫の打ち合いを見せた。結果は3-2と接戦の判定勝ち。最後まで諦めない気持ちが貴重な1勝をもたらした。最後のライトウェルター級には渡辺が登場。準決勝までは岡村魁星(文3=奈良朱雀)が出場していたが、準決勝で岡村が負傷。それまでライト級で戦っていた渡辺が出場することになった。「体格差があったのでやりにくかったと思う」(西尾忠久監督)。相手の長いリーチに苦戦を強いられる展開に。2R以降は流れを引き寄せ始めたが、惜しくも判定負け。3階級での優勝とはならなかった。だが、大東大が他の階級で敗戦。それにより明大の優勝が決まると選手たちからは安堵(あんど)の笑みがこぼれた。

 

 4年生は決勝を戦うことができなかったが「4年生を優勝させたいという思いがあった」(堀)と下級生が奮闘。チーム全員で3部優勝、そして入替戦への挑戦権をつかみ取った。優勝の喜びもつかの間。1週間後には2部最下位となった平成国大との運命の入替戦が待っている。3部では5階級で戦っていたが、入替戦では2部のレギュレーションに合わせて7階級で行われる。総力戦となるが「1年間目標にしてきたので、何とか成し遂げたい」(西尾監督)。3年ぶりの2部昇格に向け、紫紺の戦士たちが最後の戦いに挑む。

 

[井澤怜音]

 

試合後のコメント

西尾監督

――3部優勝を成し遂げましたがいかがですか。

 「うれしいですし、選手たちが1年間頑張ってきたことが結果として実ったのでホッとしています」

 

――入替戦に向けて意気込みをお願いします。

 「ようやく2部に昇格するチャンスをつかんだので、このチャンスを逃さないように絶対勝ちたいと思います」

 

田中

――試合を振り返っていかがでしたか。

 「1Rの早い時間でダウンしてしまい焦る部分がありました。それでもパンチは効いてなかったので、自分のペースで進めて、勝って2部昇格しようという気持ちで頑張りました」