
明大スポーツ第520号『レジャースポーツ特集』航空部インタビュー拡大版
7月14日発行の明大スポーツ第520号の企画面では、グライダーで飛ぶことの魅力を語ってくださった航空部。その他、普段の部活動紹介も含めて新聞内ではやむを得ず割愛したインタビュー部分を掲載いたします。
(この取材は6月24日に行われたものです)
※写真は航空部提供
――航空部の紹介をお願いします。
「滑空機(グライダー)という動力のない航空機に搭乗し、空を飛ぶ部活です。入部したらまず2人乗りの滑空機に乗り、後席に同乗している教官に教わりながら操縦練習を行います。直線飛行、旋回、離陸、着陸などの一通りの操作が行えるようになったら1人乗りのグライダーに乗り、滑空機の操縦免許の取得を目指します。操縦免許を取得した後は大会の出場を目指して練習を行います。大会では複数の地点が設けられ、どれだけ早くそれらの地点に到達し、元の地点に戻ってこられるかを競います」
――はじめたきっかけを教えてください。
「自分の手で滑空機を操って空を飛ぶことができるところに魅力を感じ、このスポーツを始めました。空から見る景色は格別で、天気の良い日には東京の高層ビル群や富士山が一望できます」
――初めてやる人に伝えたいスポーツとしての魅力を教えてください。
「グライダーはウインチや飛行機である程度の高さまで曳航(えいこう)してもらった後、上昇気流を利用して高度を上げていきます。目に見えない上昇気流を捕らえるために、グライダーのパイロットはグライダーに備わっている昇降計、上空の雲、翼が下から押し上げられる感覚などを頼りに上昇気流のコアを探し、そこで旋回しながら高度を上げていきます。空は実にさまざまな表情を持っています。全く上昇気流のない穏やかな日もあれば、強い上昇気流はあるけれど下降気流も強いという日もあります。自然と向き合い、己の技量と知識を駆使して空を飛ぶことに楽しさがあります」
――行うときのコツや注意点を教えてください。
「まずは、エルロン、エレベーター、ラダーのそれぞれの役割を把握することが大切です。エルロンとエレベーターは操縦桿、ラダーは足にあるペダルで操作するので、手足のコンビネーションを意識してみてください。グライダーは空を飛ぶ以上危険を伴います。航空部ではグライダー組み立て時のダブルチェックや作業をする部員に対する技量のチェック制度、声出しの徹底など安全に対する高い意識を持って練習に取り組んでいます。また、グライダーはエンジンが無いため、着陸時はほとんど音がせず気がつきにくいです。体験に来る際は滑走路は危険な場所であるということを念頭に置き、必ず部員の指示に従うようお願いします」
――ありがとうございました。
[山岡慎]
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