
攻撃陣が大暴れ 駒大に6ー1で完勝収める/関東大学1部リーグ戦
前節から2週間ぶりの公式戦となった第7節・駒大戦。前半に林主将がPKを獲得すると自ら決め切り先制点を挙げた。後半には太田、佐藤恵のシュートが炸裂(さくれつ)し、いい流れで攻撃を繰り広げる明大。一点返されるもさらに木村、正田が得点を重ね6ー1の大勝。順調に勝ち点3を積み上げた。
昨年度、4度の敗戦を喫した相手に挑んだ今節。前半は、常に明大がペースを握っていた。何度もゴールまで迫るが「シュートの精度が足りていなかった」(佐藤恵)。途中GK上林が負傷するアクシデントもあったが、セカンドボールを確実に拾い相手に流れを渡さない。得点が動いたのは44分。インナーラップしたSBの林がゴールに向かって仕掛けるとPA(ペナルティーエリア)内で相手に倒されPKを獲得。自ら落ち着いて決め切り、前半を1点リードで折り返した。
(写真:PKを獲得した林)
後半は怒涛のゴールラッシュが続いた。まずは48分、中村の折り返しに太田が滑り込みながら合わせる。今季3点目となるゴールで追加点を奪い取った。勢いが止まらない明大は続く53分、63分に佐藤恵が連続ゴール。「イメージ通りに決めることができた」(佐藤恵)とU―21日本代表にも選出されたエースがその実力を見せつけた。しかし83分「ミスが続いてしまった」(木村)と自陣でのビルドアップ時にパスミスから失点。一気に駒大が勢いづいたが、それも束の間。89分、佐藤恵のクロスから木村のシュート、さらに91分に途中出場の正田がダメ押しのゴール。6ー1の大量得点で圧勝した。
(写真:2ゴールを挙げる活躍を見せた佐藤恵)
昨年度の悪夢を払拭し迎える次戦は国士大との対戦。課題は「今年度のサッカーを徹底する」(栗田監督)ことだ。今節、現在首位の東国大が法大に負けたことにより、東国大との勝ち点差は2に。「このまま過信せずに積み上げていきたい」(木村)。前期リーグ戦はあと4試合。優勝に向けて着実に勝ち点を積み上げ、王座を勝ち取りにいく。
[正野真由夏]
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