
濱西が優勝! 競歩部門3人全員入賞/関東学生対校選手権
関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)も3日目に突入した。大会も佳境を迎える中、明大勢は濱西諒(文4=履正社)が1万メートルWで見事優勝を果たす。清水海地(理工3=長野日大)、近藤岬(理工1=十日町)も4位、6位とそれぞれ入賞。競歩部門は3人全員入賞を達成する快挙を成し遂げ、1部残留が大きく近づいた。
◆5・19~5・22 第101回関東学生対校選手権(国立競技場)
[3日目]
▼男子1部800メートル予選
2組 田邉 7位 1分55秒13
3組 近藤亨 5位 1分51秒89
▼男子1部200メートル予選
2組 木村颯 4位 21秒40
5組 木村稜 1位 21秒13 準決勝進出
▼男子1部3000メートルSC予選
1組 窪田 10位 9分15秒62
▼男子1部走り高跳び決勝
井上 記録なし
▼男子1部1万メートルW決勝
濱西 1位 40分5秒25
清水 4位 41分6秒06
近藤岬 6位 41分48秒19
▼男子1部4×400メートルR予選
2組 佐田、野口、小林真、宮川 7位 3分13秒26
800メートルには田邉陽哉(法2=明大中野)と近藤亨(商4=愛知県私立愛知)の2人が出場。近藤亨は1500メートルにも出場しており、3日連続での出場となった。前日の疲労の中でも自己ベストを出す快走を見せるが、惜しくも予選通過とはならず。「人生で初めてうれしくない自己ベストだった」(近藤亨)。この悔しさは日本選手権にぶつけたい。
200メートルには明大が誇る木村コンビ・木村颯太(法3=明星学園)と木村稜(政経3=乙訓)が出場。1日目に4×100メートルRの明大記録を更新した2人だったが、その明暗は分かれる形となった。「4継の負担もあった」(木村颯)。万全の状態ではなかったこともあり、惜しくも予選通過とはならなかった。対して木村稜は余裕を持って組1着で予選通過。だがこの結果で関東インカレでは全日程で競技を行うことに。疲労面での不安があるが「今のところは問題なく動かせている」(木村稜)と調子は良好。絶好調の韋駄天の4日目の快走から目が離せない。
今日の主役となったのは競歩部門の3人だった。中でも濱西は圧巻のレースを披露。「自分でどんどん展開して前でレースをしていこうと考えていた」(濱西)。終始先頭で集団を引っ張り、レースをコントロールする。終盤には他の選手を突き放し、その勢いのまま1位でフィニッシュ、強さを見せつけた。また、レース終盤にはチームメートを鼓舞する場面も。「最後濱西さんに声を掛けられたことで頑張ろうかなと(思えた)」(近藤岬)。最上級生として精神的にもチームメートを支えた。加えて前評判が高かった濱西以外の2人も会心のレースを披露。清水は4月の学生個人選手権に引き続き自己ベストを更新した。またデビュー戦となった近藤岬も堂々たる歩みで6位入賞。3人全員が大車輪の活躍を果たし、なんと競歩部門だけで16点を獲得。大量得点が期待されるプレッシャーをはねのけ、期待に応えてみせた。
3日目終了時点で総合得点は5位となり、1部残留の可能性が見えてきた。だが目標はそれだけにとどまらない。「明治史上一番点を取るということを目標に」(濱西)。3日目を終えた時点で総合得点は全体5位、トラック競技の得点は2位になるなど、1部の強豪と呼ばれる大学相手に全く引けを取らない戦いを見せている。勝負の4日目。これまでの思いを胸に一致団結してレースに臨めば、きっと最高の結果が待っている。
[菊地隼人]
※レース後のコメントは後日「明鏡紫水」にて掲載いたします。
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