5連勝ならず 終了間際に追い付かれ早大と痛恨ドロー/関東大学1部リーグ

サッカー
2022.05.16

 5連勝を目指す第6節の相手は、いまだ勝利なしと出遅れている早大。伝統ある明早戦で勝利を飾り、さらにチームを勢いづけたい。前半は明大が攻め続けるがスコアレスに終わる。後半にPKから先制をするも終了間際に同点に追い付かれ、痛恨のドローで試合終了を迎えた。

 

 4連勝と波に乗る明大。中村、内田、島野が今季初スタメンに名を連ねるなど、「練習試合で好調だったメンバー」(栗田大輔監督)で試合に臨んだ。試合は開始から明大が主導権を握る展開に。ロングスローやCK(コーナーキック)、サイドからのクロス攻撃で何度も決定機を演出した。17分にはCKのこぼれ球から中村がシュートを放つが惜しくもクロスバーに直撃。その後も積極的にゴールを狙ったが得点には至らず。幾度となく早大の堅い守備に阻まれ、無得点のまま前半を折り返した。

 

(写真:主将としてチームをまとめた福田)

 

 後半開始とともにエースの佐藤恵をピッチに送り得点を狙う。すると65分、待望の先制点が生まれた。エリア内で熊取谷が倒されPKを獲得。自らPKを沈め1-0とリードした。その後は早大がボールを握る展開となり、我慢の時間が続く。「得点後のチームの戦い方に問題があった」(熊取谷)。太田や常盤を投入しチームの活性化を図り追加点を狙う。しかし、終了間際のアディショナルタイムに早大がCKを獲得。守備のマークを外されたところを頭でそらされ、ゴールネットを揺らされた。1点を取られた明大はエリア内でパスを受けた太田がシュートを放つも枠をとらえない。反撃もむなしく1-1で試合終了のホイッスル。勝ち切ることはできず、痛い引き分けとなった。

 

(写真:PKで今季初得点を挙げた熊取谷)

 

 「今日の引き分けは、経験上リーグの最後まで響いてしまうと思う」(栗田監督)。引き分けによって1位の東国大との勝ち点が広がったものの監督、選手は次戦に気持ちを切り替える。次節の相手は順大を3-0で破り今季初勝利を挙げた駒大。「絶対負けずに勝ちにつなげたい」(内田)。一戦一戦勝ちを積み重ね、戴冠を目指す明大の戦力は十分だ。連勝は止まったものの心機一転、次節に臨む。明大の逆襲は今、始まろうとしている。

 

[石田聖]

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