白鴎大に敗北 力の差見せつけられる/関東大学選手権

バスケットボール(男子)
2022.05.06

 今試合の相手は昨年度の全日本大学選手権王者である強豪・白鴎大。2勝した勢いで明大は下剋上に挑んだ。しかし試合は、相手の留学生選手の活躍もあり、苦しい展開が続く。結果的に1度もリードを奪うことができず敗北。今大会はベスト16で姿を消すこととなった。

 

◆4・23~5・8 第71回関東大学選手権(大田区総合体育館他)

▼5・5 対白鷗大戦(大田区総合体育館)

明大56{7―27、18―20、14―26、17―6}79白鷗大◯

 

 スターターはPG平松克樹(情コミ2=福岡大大濠)、SF田邉太一(情コミ3=福岡大大濠)、SG越田大翔(政経2=仙台大明成)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)、PF小河原幹太(営2=八千代松陰)。

 

 序盤から苦しい展開が続いた。最初の3分は膠着(こうちゃく)状態が続きスコアは66。しかし「相手のプレッシャーが強くシュートが安定しなかった」(S G吉村公汰・営4=土浦日大)と得点を奪えない時間が続き、焦りが見える。相手は強豪・白鷗大。ここで見せたスキを逃してはくれなかった。留学生にも苦戦した明大は、連続17失点を含む大量失点で大幅にリードを広げられ、20点差で第1Qを終えた。一度傾いた流れを引き戻すのは容易では無い。それ以降も反撃の糸口をつかむことができず、第3Q終了時点で3971と勝利はかなり絶望的な状況となった。それでも、ここから意地を見せる。守備から自分たちのペースを作り、徐々に息の合った連携が増えていった。追い上げを見せ、第4Qのスコアは176と相手を上回る。最後に一矢報いることに成功するが、序盤の差が響き完敗となった。

 

 昨年度1部で戦ってきたチームとの力の差を痛感させられる試合だった。「全体的にフィジカルで負けていて苦しい展開に持っていかれた」(越田)とフィジカルの強化は1つの課題となる。また、相手の留学生については「ボールをなるべく持たせない」(越田)と事前に打ち合わせたが、徹底することができずに終わった。今後の試合で上位のチームと戦うには対策は必須だ。一方で、攻撃の形を作ることができたり、終盤に守備のプレッシャーで相手のミスを誘ったりするなど収穫も見えた。今後のチームの強化次第で「勝てない相手ではない」(吉村)と選手たちは前を向いていた。

 

 今大会はスターターの多くを2年生が占め、活躍を見せた。また、1年生もS F針間大知(情コミ1=福岡大大濠)とS F家永淳之介(営1=実践学園)がデビューするなど下級生が存在感を示している。4年生である吉村も「頼れる後輩たち」と評価する。今大会の経験を糧にし、続いていく新人戦や秋のリーグ戦に挑む明大に期待がかかる。

 

[松田遥歩]

 

試合後のコメント

吉村

――第4Qは攻撃がかみ合ってきたと思うのですが試合の途中で修正したことなどありますか。

 「スターターで出場しているメンバーだったり、後から出てきたメンバーだったりがシュートが入らないことでいらつきだったり自信がなくなったりと下を向く場面が多かったのですが、そういう時に自分が声を出して『気にせずどんどん打ち続けることを意識して』とか『オフェンスではなくディフェンスから流れを作れば絶対点数は入るから』と声を掛け、切り替えて後半プレーができたかなと思います」

 

――今大会を振り返っていかがですか。

  「今年度の最初の公式戦ということで動きが固い部分はあったのですが、下級生の時から試合に出ていた自分が声を掛けることができるなど本当にいい経験ができたと思うので、これからも1部上位を目指して頑張っていきたいです」

 

越田

――本日良かった部分はどのようなところですか。

 「自分の武器であるドライブが通用したのは良かったと思います」

 

――今後強いチームとの戦い方についてどのように考えていますか。

 やはり、ウエートトレーニングをして、体を作るところから始めていかないと勝負にならないのでそこを徹底するとともに、明治に留学生はいないので頭を使い、チームで勝っていこうと思います