
初戦を圧勝 幸先の良いスタートを切る/第71回関東大学選手権
春季トーナメント戦が開幕した。明大の初戦は日本ウェルネススポーツ大。終始相手を圧倒するバスケを展開し、総得点が第3Qで100点を超えるほどに。選手を入れ替えながら試合を進めていき、快勝で次戦の東洋大戦へとつなげた。
◆4・23~5・8 第71回関東大学選手権(大田区総合体育館など)
▼5・2 対日本ウェルネススポーツ大(大田区総合体育館)
○明大132{36―14、35―16、30―10、31―14}54日本ウェルネススポーツ大
スターターはPG平松克樹(情コミ2=福岡大大濠)、SF田邉太一(情コミ3=福岡大大濠)、SG越田大翔(政経2=明成)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)、PF小河原幹太(営2=八千代松陰)
今年度初の公式戦となった今試合。カギとなる第1Qの入り目から明大は越田や田邉、平松などが得点を重ねていき相手を突き放していく。さらに「今日は勝山(SF勝山大輝・法4=正智深谷)のシュートが当たっていた」(SF井上耀主将・政経4=明成)と途中からコートに入った勝山の3Pシュートが連続で決まるなど36得点を挙げた。ピリオドが変わるとメンバーもスターターから全員交代。それでもパフォーマンスが落ちることはなく、コンスタントに点を決めていき、終わってみれば132得点。開幕戦を白星で飾った。
今試合には早速期待の1年生が出場した。SF家永淳之介(営1=実践学園)は交代早々に得意のドライブで切り込みレイアップでの得点。「緊張していたがシュートを決めてからは楽になった」(家永)。その後も相手のスキを見つけては果敢に攻める姿勢を見せた。六大学対抗戦にて活躍したSF針間大知(情コミ1=福岡大大濠)も出場。「フレッシュな選手が出て良いプレーしてくれるとチームに良い影響が出る」(井上)と、主将もルーキーたちの活躍を評価した。
圧勝とはいえ課題がなかったというわけではない。攻撃がかみ合わない時間もあり、パスなどが雑になっている場面も見えた。次戦の相手となる東洋大は昨年度2部で戦った相手で、今試合よりも相手のレベルが格段に上だ。一つのミスが致命傷となりうる展開が予想される。「ミスが起きるのは仕方ない。今試合はその後の守りや他のプレーでカバーができた。次もそれが続けられれば」(井上)。リーグ戦と違い、1敗で終了となる今大会。明大が消えるのにはまだ早い。
[菊地秋斗]
試合後のコメント
井上
――相手チームは既に2試合を勝ち抜き、試合慣れという面では不利でした。
「どの大会においても初戦は難しいというのは分かっているので、そこでどうするかを考えることを大事にしています」
――課題を挙げるのであれば何かありますか。
「ミーティングでも挙がっていたのですが、フリースローの確率が悪かったです。そこを決めていかなければ接戦の場面ではつらくなりますし、あとは守りの部分ですね。明大は速い展開のバスケをしたいので、ディフェンスリバウンドをしっかり取り切りたいです」
家永
――今日の自分のプレーは何点でしょうか。
「65点くらいです。しっかり守って失点を抑えられていたのですが、後半消極的になった場面があったのでもっと攻めていけば良かったです」
――チームとしては130得点超えの大勝でした。
「やはり自分たちが相手に勝っている部分をしっかり出せたので、点が取れたのだと思います」
――自分の中でうまくいったプレーなどはありますか。
「自分の得意なドライブが通用していました。ただ、今日よりもさらに強い相手との試合をこれからしなければいけないので、しっかり磨きをかけたいと思います」
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