大会最終日 3人が表彰台入りを果たす/日本選手権

水泳(競泳) 2022.05.02

 ついに迎えた最終日。決勝に進出した4人の選手たちが熱い戦いを繰り広げた。注目度が上がる田渕海斗(情コミ2=日大藤沢)は得意の自由形で3位。さらに栁川大樹(政経2=日大藤沢)は200メートル背泳ぎでベストを更新し2位と好調である。200メートル平泳ぎに出場した宮坂倖乃(法4=春日部共栄)は惜しくも表彰台入りは果たせなかったが、前日の200メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した廣島偉来(政経2=淑徳巣鴨)が200メートル平泳ぎでも2位という輝かしい成績を残した。3人もの選手が表彰台入りを果たし、明大は有終の美を飾った。

 

◆4・28~5・1 日本選手権(横浜国際プール)

◆4日目

▼男子800メートル自由形タイム決勝

3位 田渕 7分58秒88

▼男子200メートル背泳ぎ

2位 栁川 1分58秒90

▼女子200メートル平泳ぎ

6位 宮坂 2分27秒74

▼男子200メートル平泳ぎ

2位 廣島 2分09秒58

 

 2年生が力を発揮した。大会初日から多数の選手が入賞を果たす明大の勢いは、最終日まで止まることはなかった。初日の400メートル個人メドレーでは8位と、悔しい結果を残した田渕であったが、800メートル自由形のタイム決勝で見事3位。先日から巻き返し、悔しさを晴らした。さらに、先日の個人メドレーでは予選、決勝ともにベストを更新し銀メダルを獲得するという快挙を成し遂げた廣島は、最終日も調子を落とすことはなかった。200メートル平泳ぎの予選では自身のベストを更新。続く決勝でも予選から1秒以上もタイムを縮め、記録を更新して2位に就き、笑顔を見せる。成長を続ける廣島の背中はたくましかった。昨年度のインカレで背泳ぎを制した栁川も、200メートル背泳ぎで自身の記録を更新し銀メダルを獲得。王者としての貫禄を示してみせた。「さらに高いレベルで優勝を目指したい」(栁川)と、さらなる高みを目標とする。

 

 女子は昨年度インカレを制した宮坂が200メートル平泳ぎで決勝に進出。結果は6位と、残念ながら表彰台入りを果たすことはできなかった。この悔しさをバネに、次なる大会では本来の力を見せてくれるに違いない。さらにB決勝では水口知保(営3=目黒日大)が登場。先日、日本代表として国際大会出場への切符を手に入れた彼女であったが、結果は5位。それでも水口持ち前の明るさで、国際大会では彼女の大躍進に期待がかかる。

 

 「廣島や田渕らとともに明大を引っ張っていきたい」(栁川)。目覚ましい活躍を見せた明大の選手たち。彼らの雄飛から目を離せない。

 

[清水優芽]

 

試合後のコメント

栁川

――予選は8位で決勝に進まれましたが調子はいかがでしたか。

 「100メートルの時の泳ぎがうまくはまらなかったので少し変えて、いい泳ぎをイメージしながら泳いだので、予選では100メートルよりはうまく泳げたと思います」

 

――決勝レースを振り返ってみていかがですか。

 「100メートルから150メートルがどうしても落ちてしまったので、そこが課題かなと思いました。ただ、ベストタイムで2位に入れたのでそこは良かったと思っています」

 

――今大会の通しての収穫は何かありますか。

 「100メートルがうまくいかなかった分、逆に200メートルは落ち着いて泳げたのでそこは良かった点だと思います」

 

――次の試合に向けての意気込みをお願いします。

 「次の大きな試合は6月のユニバーシアードです。今回廣島が本当に速くて驚いたので、廣島や田渕らと一緒に、ユニバーシアードだけでなくインカレでも明治大学を引っ張っていけたらと思います」


関連記事 RELATED ENTRIES