
岡が今季初得点! 2-0で桐蔭横浜大を下す/関東大学1部リーグ戦
連勝で迎えた第4節の相手は暫定2位の桐蔭横浜大。岡の先制点で前半を折り返すと後半には相手のオウンゴールから1点を追加。堅い守備で相手をはねのけ、貴重な勝ち点3を獲得した。
序盤からペースを握った。前線からの激しいプレスで幾度となくボールを奪い、チャンスを演出。36分には田中のクロスに木村が頭で合わせる。ボールは惜しくもゴール左に反れたものの明大ペースの呼び水となった。試合が動いたのは前半アディショナルタイム。「どんな形でもゴールを取ってやろうと思っていた」(岡)。FK(フリーキック)から生じたこぼれ球を岡が押し込み先制。昨年度8月末のケガにより長期間の離脱を余儀なくされていた男が完全復活の雄たけびを上げた。
(写真:精度の高いキックでチャンスを演出した田中)
後半も順調なリズムを崩さなかった。65分には桐蔭横浜大のシュートがゴールポストに直撃するなど危険なシーンもあったが「CBが安定してきているので、相手にやらせなかった」(栗田大輔監督)。統率のとれた守備で相手に攻撃のチャンスを与えず。さらに68分には林のロングスローから太田が頭で合わせると、オウンゴールを誘発し追加点を奪う。その後も終了間際まで試合を支配しホイッスル。3試合連続でクリーンシートでの勝利を挙げ、暫定2位に順位を上げた。
(写真:オウンゴールを誘発した太田)
「自分たちのサッカーができて、無失点で終えることができた」(木村)。優勝候補の一角と目されていた桐蔭横浜大との一戦は、今後の明大の流れを左右する重要な試合だった。一戦一戦を大切に戦い、大一番をくぐり抜けたことで「積み重ねて良くしていくぞというチームのサイクルが生まれている」(栗田監督)。次戦の相手は昇格組の東洋大。新型コロナウイルスの影響で今年度の初戦となった今節では、駒大を4―0で下した勢いのあるチームだ。好調の難敵を抑え4連勝を果たして好調のまま前期リーグを駆け抜けたい。
[新津颯太朗]
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