【瓦版】創部史上初・団体戦4連覇を達成! 総力戦でつかんだ勝利/全日本学生選手権大学対抗戦

ボードセーリング
2022.04.04

 

 創部史上初の4連覇が懸かる重圧の中、迎えた全日本学生選手権大学対抗戦(以下、団体戦)。明大は三浦圭主将(法4=光)を中心に、メンバーの5人全員がレースに出場。まさに総力を結集して、見事栄冠をつかみ取った。

 

 「すごくプレッシャーがあった」(三浦)。4年連続で王者の座をつかむことは、決して簡単ではなかった。新型コロナウイルスの影響で延期を重ねた今大会。その分、おのおのが得意風域を伸ばし、苦手風域を克服して「密度が濃い時間が取れた」(相沢)。前向きに捉え直し、チーム一丸となって猛練習。「誰が出場しても勝てる自信はあった」(中島)。盤石の構えで団体戦に挑んだ。

 

 意気込んだ初日、明大に危機が訪れる。風が吹かず初日は1レースのみ。さらにかなりの微風。明大はスタートの位置取りに失敗し全体のポイントが大きくなる。初日は6位と、他大に後れを取る形となった。

 

 ウインドサーフィンは一つだけレースをカットできる。その分、このレース以上に悪いポイントが取れず、後がなくなった。だが、今まで追われる側だったからこそ「追う側になり闘志をむき出しにした」(内藤)。さらに、メンバー外の選手たちから5人を鼓舞する応援動画が届く。「闘志に火が付いた」(三浦)。明大ボードセーリング部全員が優勝に向け、切り替えた。

 

 強風を強みとする明大に天が味方をした。初日とは一転、2日目は徐々に風が強まる。他大が苦戦する中「僕たちの艇速が日本一だ」(三浦)という自信から落ち着いて帆走。明大は3レース目で3人全員が1桁順位を取るなどポイントを小さく抑えていく。勢いに乗り、他大を突き放し、最終的には2位と19ポイント差をつける大逆転。「チーム戦で最後優勝できてよかった」(相沢)。明大のチーム力が結実した瞬間だった。

 

 「団体戦連覇をやってもらいたい」(三浦)。王者として、新たな歴史を作った今大会。そのバトンは次に受け継がれた。「団体戦で5連覇をする」と語る次期主将・田中。再び歴史を刻むため、明大が今、帆を上げる。         

 

【新谷歩美】

※学年は取材当時

※Photo:Kazushige Nakajima

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