早大に惜敗 最終戦を唯一の黒星で終える/東京六大学リーグ戦

バスケットボール(男子) 2022.03.22

 最終試合の相手は同じ1部リーグに所属する早大。前半にミスを連発した明大は、点差を自ら広げてしまう。一時は20点差まで開くものの、第4Qで息を吹き返し、5点差まで詰める。しかし、最後の最後まで早大にシュートを許してしまい67―75で惜敗を喫した。

 

◆3・19〜3・21 東京六大学リーグ戦

▼3・21 対早大戦(立大新座キャンパス)

明大67{16―18、8―23、19―20、24―14}75早大〇

 

 スターターは、SG井上耀(政経3=明成)、SG吉村公汰(営3=土浦日大)、SF勝山大輝(法3=正智深谷)、PF結城智史(営2=土浦日大)、PF伊藤治輝(政経1=桐光学園)。

 

 連日の試合に加えて、1日2試合をこなすハードスケジュールだ。六大学リーグ戦最終戦の相手は昨年度から1部リーグに所属している早大。今年度1部の昇格を決めた明大にとって、今後も戦っていく相手でもある。「オフェンスで点を取るよりもどうディフェンスで守り、失点を抑えるか」(伊藤)。前半、チームの特色でもあるディフェンスがうまく機能しない。ミスが増え、相手に速攻を決められる展開ではディフェンスを完成させることが難しくなる。加えて、1部で戦ってきた早大はシュートを確実に決め、ますます点差は開いていってしまう。流れを覆せないまま17点差で後半を迎えた。

 

 第3Qに突入しても、点差はなかなか縮まらない。早大は攻撃の手を緩めずついに20点差に。だが、迎えた第4Qで試合は一気に動く。「いつ出てもいいように準備だけはしていた」(針間大知・令4情コミ入学=福岡大大濠)。来年度入学となる期待のルーキーがコートに入ると明大の流れに変わっていった。果敢に1対1を仕掛け、3Pシュートもしっかり決める。針間の活躍が重い雰囲気だったコート内に少しずつ声掛けをもたらし、鼓舞された上級生も点を稼いでいく。それでも20点差を追い付くには時間が足りなかった。5点差まで詰め寄るも67―75で試合終了のブザーが鳴る。


 「1部の相手と戦えることを示せた」(伊藤)。惜しくも敗戦したが、課題を見つけるいいタイミングとなった今大会。1部所属チームとしてまだまだ課題は山積みだが、新1年生の活躍も目覚ましく、1部の相手と渡り合える力は十分にある。新生明大バスケットボール部の未来は明るい。

 

[小原愛]

 

試合後のコメント

伊藤

――今日のインサイドプレーの中で苦戦した点を教えてください。

 「相手の高さに合わせてしまうと今までの相手と違って高さもあるので、リバウンドの面でアドバンテージを取られてしまったことです。自分たちが、小さいなりにどこで戦うのかというのはこれからも留学生だったりと戦っていく中で意識していかなくてはいけない部分だなと思います」

 

――今後の目標を教えてください。

 「このチームでしっかり勝つことです。負けないように1試合でも多く、弱い相手強い相手関係なく、リーグ戦でも少しでも優位に立てるようにしていきたいです。最終的な目標はインカレで昨年度の成績を越えなくてはいけないというのがあるので、今の状況だと戦えるとは思ってないです。これからの練習の頑張り次第だと思うのでこれからも頑張りたいです」

 

針間

――自分のプレーに点数をつけるなら何点ですか。

 「60点くらいです。決めるところはしっかり決めたりとか、得点面では結構できたと思います。ガードとして今日は出ていたので、アシストだったりとかそういう部分でチームとしていい流れをつくるというのはなかなかできなかったかなと思います」

 

――今後の目標を教えてください。

 「まずはもっとプレータイムをもらって、チームにいい影響を与えられるようなプレーヤーになることが今シーズンの目標です」


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