新体制で挑む今年度初試合 初戦を勝利で飾る/東京六大学リーグ戦

バスケットボール(男子)
2022.03.20

 東京六大学リーグ戦が開幕した。初戦の相手は2部リーグに所属する法大。昨年度1部リーグへの昇格を決めた明大にとっては負けられない相手だ。前半、シュートがなかなか入らない時間が続く。それでも、チーム全体で修正を図りなんとか立て直し、徐々に相手との点差を広げていく。その後は法大の積極的なディフェンスにも屈することなく70-57で見事今年度最初の試合で勝利を手にした。

 

◆3・19〜3・21 東京六大学リーグ戦

▼3・19 対法大戦(立大新座キャンパス)

〇明大70{13―13、13―12、21―13、23―19}57法大

 

 スターターは、SG井上耀(政経3=明成)、SG吉村公汰(営3=土浦日大)、SF勝山大輝(法3=正智深谷)、PF結城智史(営2=土浦日大)、PF伊藤治輝(政経1=桐光学園)。

 

 「全体として緊張していた」(井上)と思うように体が動かないスタートとなった。チームとして動きが固くなり、点差を広げることができないまま第1Qは同点でブザーが鳴った。続く第2Qも点数を取っては取られのシーソーゲームに。1点差をつけるに留まった。大きな差をつけることのできないまま迎えた後半戦。立ち上がりがうまくいかなかった明大だが、時間が経つにつれ、自分たちのペースを取り戻していく。「ディフェンスからエネルギーを出そうとした」(山内龍也・国際2=土浦日大)。ベンチから出てくる選手たちにより流れがいい方向へと変わっていった。当たりの強い積極的なディフェンスを見せた法大であったが、それでも見事にかわす。さらに相手のファウルも重ね、徐々に流れをつかみ始めた。巧みなパス回しで相手を惑わし、ディフェンスとの間隔が空いたスキにすかさずシュートを放つ。ディフェンスでも相手のミスを誘い、一瞬の好機を見逃さずにボールを奪い取り速攻。前半広がらなかった点差を後半で一気に広げ、見事13点差で勝利を収めた。

 

 今シーズン初の試合となった今大会。入りは思うようにいかなかったものの、昨年度1部リーグへの昇格を決めた明大の意地を後半で見せつける試合となった。新チームが始動して、さらなる強みを目指す明大。「内容にこだわった試合をして、今後の大会に備えたい」(井上)と、先を見据えた目標を掲げた。今試合の課題を糧に、残り2日間も全力で戦い抜く。

 

[清水優芽]

 

試合後のコメント

井上

――今試合の調子はいかがでしたか。

 「チームとしては、これから調子を上げていく段階なので、現状が把握できたという点で良かったと思います。個人としては少し不甲斐ないゲームだったかなと思います」

 

――今試合はどのような意気込みで臨みましたか。

 「自分でもどうなるか予想ができない試合でしたが、とにかく練習でやってきたことを出そうという気持ちで臨みました」

 

――今年度の目標をお願いします。

 「昨年度、4年生が1部に上げてくれたので、今度は自分たちが1部で結果を残し、強い明大を取り戻していけたらなと思います」

 

山内

――今年度初めての試合でしたが、どのようなことをテーマに臨みましたか。

 「スタメンではなくベンチからのスタートだったのですが、流れを変えられるように意識しました。特に最初の試合で入りが固かったので、その雰囲気を変えられるように、ディフェンスから入ろうというテーマで臨みました」

 

――新チームになって出場機会が増えましたが、ご自身チーム内の役割はどのように考えていますか。

 「自分は背が小さくてオフェンスで20、30点も取れる選手ではないので、ディフェンスで声をかけて周りにいいエネルギーだったり、いい雰囲気だったりを与えることが役割だと思っています」

 

――今年の目標をお願いします。

 「昨年度4年生が1部に上げてくれて今年度は1部で戦うため、昨年度よりは間違いなく難しい戦いになると思います。なので、そこでしっかりと結果を出していきたいです」