(男子)7、8級男子 チームワークでつかんだ団体3位/日本学生氷上選手権

フィギュアスケート 2022.01.07

 3日目を迎えた日本学生氷上選手権(以下、インカレ)では7、8級男子の部が行われた。明大からは山隈太一朗(営3=芦屋国際)、堀義正(商2=新渡戸文化)、大島光翔(政経1=立教新座)が出場。大島が5位、山隈が9位、堀が19位、団体では明大が3位となった。

 

1・4~7 日本学生氷上選手権(帯広の森スポーツセンター)


 

 1番滑走の緊張を感じながらも「自分が先陣を切っていければ」とチームを引っ張っていた大島。冒頭でトリプルルッツを着氷させるも、続くトリプルアクセルの着氷は乱れる。中盤には、軸のぶれない美しいスピンでレベル4を獲得。後半には、3回転のコンビネーションジャンプを決めた。終始、表情が変化しなかったことには「集中していたのと寒さもあった」。それでも最後まで体をしなやかに使い『道』を踊り切る。「100点ではないが実力を発揮できた」演技でチームに貢献した。

 

 「ためらうことなくジャンプを跳べた」と振り返る山隈。1本目の連続ジャンプを見事に決め、幸先の良い滑り出しを見せる。手を付くジャンプもあったが、大きなミスなく演技後半へ。5本目のアクセルは抜けてしまい「練習では跳べるのに、本番では出せないのが悔しい」。それでも続くコンビネーションジャンプを成功させる。軽快な音楽に乗せた素早いスピンを見せ、終盤も含め全てのスピンでレベル4を取りこぼさなかった。曲調が変わってもダイナミックさと豊かな表現を併せ持つ踊りで『ゴッドファーザー』の世界観を存分に表現した。

 

 「今シーズンで一番良いコンディション」で臨んだ堀。冒頭のトリプルサルコウを決め、流れを崩さず続くトリプルフリップも着氷させる。劇的な曲調から落ち着いた曲調に移り、踊りにも緩急をつけ、一風変わった『美女と野獣』の世界観を漂わせた。後半のステップで大きく踏み出したところ、靴ひもが切れてしまうアクシデントが起こり演技を中断。不測の事態となり「冷静に対処し切れなかった」ことを悔やんだが、再開後には残す2つのエレメンツを滑り切った。

 

 3人そろって「自分だけの試合ではない」と団体戦の意識を強く持って挑んだ明大男子勢。そうした仲間を思う気持ちが、見事に表彰台という結果につながった。明大にしかないチームワークや雰囲気の良さを発揮できた今大会。より一層の団結力で、来年度以降はさらなる飛躍を遂げてみせる。

 

[守屋沙弥香]

 

試合後のコメント

大島

――演技を振り返っていかがですか。

 「100点の演技ではありませんでしたが、自分の普段の練習からの実力が発揮できた、自分的には感触の良い試合だったかなと思います」

 

――終始表情が変わりませんでしたが、何か理由はありますか。

 「集中していたのと寒さもあって、体も全体的に硬かったなという感じで、それで表情も硬くなってしまったなと思います」

 

――男子の雰囲気はいかがですか。

 「間違いなくどこの大学よりも仲良しだと思うので、そういう部分では団結力というかチームワークはどこの大学にも負けないなと思います」

 

――投げキッスをする位置がいつもと違った気がしたのですが…(笑)。

 「その日のステップの滑り具合などにもよるので、どこでやるかは特に決めてはないです(笑)。ランダムですねあれは(笑)」

 

――これからに向けての目標、意気込みをお願いします。

 「今シーズンは国体が残っているのですが、年も変わったということで自分自身どんどんレベルアップしていかないといけないと思います。課題がたくさん見つかったので、一個一個レベルアップしていきたいと思います。やはり一番はジャンプですね。4回転をしっかり自分のものにして、まずは1本決めてこれから2本、3本と入れていけるように頑張りたいです」

 

山隈

――演技を振り返っていかがですか。

 「自分としては厳しいというか、リンクの気温もそうですし、そういう厳しい状況の中でもとにかく今できることはできたかなと。もちろん悔しい点はいくつかありますけど、団体としてしっかり3番に入れた、自分のできることはできたかなと思います。とにかく大学に貢献することができて良かったです」

 

――団体3位という結果についてはどう捉えていますか。

 「当初の予想通りというところもあるし、逆にいえば自分がその予想通りの順位を取るだけのパフォーマンスが出せたということだとも思います。とにかく表彰台というのはマストでしたし、今回のメンバーはしっかりそろえられているので、勝てない格上はやはり強かったですが、自分たちが勝てる相手には勝てたというのはすごく大事かなと思います」

 

――1本目のジャンプを跳んだ際に仲間からの歓声がありましたが聞こえましたか。

 「ありました、光翔(大島)だと思います。アクセルを決めるというのはこのインカレにおいて自分の大きな目標の一つで、全日本という大事な試合ではまらなかった分、やはり自信を失いやすいしトラウマになりやすいのですが、こうやってすぐ次の試合で決められたというのはすごい大きなことだと思います。僕にとって大きなポイントのジャンプで、しっかりみんな緊張感を持って応援してくれていたと思うので(笑)。その分決まった時はすごく助けになりました」

 

――演技を振り返っていかがですか。

 「全体的にはジャンプなどもはまってはいたのですが、経験したことのないひもが切れるということがあって、ひもが切れた瞬間にレフリーがどこにいるのかというのを把握できなかった、それだけでも点数を2、3点は失っていて。ステップの途中からだったので、ステップを全部繰り返せたらもう少し点数も伸びたのかなというのもありますし、ひもが切れていなかったとしたら、もう5点プラスされていたので、もう少し上にいけたのかなという気持ちがあります。今シーズンで一番点数が出てはいるのですが、出ているからこそもう少し出せたという結果にはがゆさというか後悔みたいなものはかなりあります」

 

――演技後には涙を流す姿が見受けられました。

 「そうですね。インカレ初出場で、全員が初出場だったのでやはり順位は1点でも多くみたいな、僕の中にはそういう気持ちがあって。ひもが切れたときにやはり自分のことではなくて団体戦のことの方が上に気持ちがいっていて、冷静に対処し切れなかった自分がいたのが自分の中で悲しかったところで、迷惑を掛けてしまったとかいろいろな思いがあっての涙でした」

 

――『美女と野獣』の世界観は上手く表現できましたか。

 「あの涙を流しながらのステップが『ベル、行かないで』みたいな感じで捉えてくれたら、恐らく世界観を表現できていたかと(笑)。充血した目はほぼ野獣の目のような感じだったと思うのでできました(笑)」

 


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